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獣狩り
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獣狩りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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近日続刊が発売予定であり、受賞作家であり、“掟破りの警察小説”という触れ込みに興味を抱いた。 他のレビュー評価は低かったが。 主人公アッシュ・ヘンダーソンは45歳。以前関わった事件の責任を取らされて、警部補から平巡査に降格している。長女は5年前から行方不明、妻とは離婚、借金取りに追われている生活。 未解決の猟奇的連続殺人事件に関わるにあたって、アリス・マクドナルドという心理学者で犯罪プロファイラーの女性と組むことになるが、これがまたウザくて変人である。 事件自体は、正体不明の犯人が13歳の誕生日を迎える少女を次々と拉致し時間をかけて惨殺し、その過程を写したものを毎年のバースディカードに収めて両親に送るというもの。 前半から違和感を感じたのは、アッシュの長女も巻き込まれている悲惨で緊迫した内容のはずなのに、合間に冗長な風景、食べ物、相棒女性の飲酒に伴う繰り返される嘔吐など、本筋とは無関係のどうでもいいことがかなり入ること。特に食事内容のことが最後まで頻繁に入り、この作者はよほど食べることが好きなのだろうか? 訳者あとがきに「どうにも嚙みあわないふたりの会話がユーモラスな味を出していて、作品全体のダークな雰囲気を和らげるのに役立っている」とある。しかし私はそれに同意できず。緊迫シーンのさなかでも的外れな発言や食べ物のことが入ったりするので、これほど深刻で凄惨な事件を作者は軽んじているのではないかと感じたほどだ。 アッシュは自分の娘も被害者であることを周囲に伝えていない。捜査に関わりたいことと、元妻の希望を失わせたくないという理由だが、これにも賛同できなかった。特に元妻は長女は家出したと思い込み、こき下ろしている。これでは長女があまりにもかわいそうだ。短絡的に家出と決めつける元妻もどうかと思うが。 登場人物たちはいずれも賢いと思えず、期待外れをかなり感じていたところに、終盤怒涛の展開。 犯人の動機には確かに「え?」と思うものはあったが、主人公の”掟破り”さには興味をそそるところもあり、読了時には続刊も読んでみようという気になってしまった。 | ||||
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