獣たちの葬列



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初公開日(参考)2021年10月
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長編小説

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獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)

2021年10月15日 獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)

スコットランド東部で、切り裂かれた腹に人形を埋められた遺体が見つかった。 猟奇殺人鬼“インサイド・マン"が、8年ぶりに凶行を再開したのだ。 犯人検挙のため協力を要請されたのは、殺人罪で服役中の元刑事アッシュ。 かつて犯人を逮捕目前まで追いつめたアッシュは、仮釈放を条件に捜査を引き受ける。 だが彼にはある別の計画があり―― 毒をもって毒を制す! CWA受賞作家が放つ、掟破りの警察小説。(「BOOK」データベースより)




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獣たちの葬列の総合評価:7.20/10点レビュー 5件。Dランク


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No.5:
(2pt)

米国ドラマ的な?スコットランド警察小説

*シリーズ前作は読んでいません。
スコットランドの著者がスコットランドを舞台に書いた警察小説(?)。いわゆるシリアルキラーものではあるのですが、土曜ワイド劇場を3本くらい煮詰めたというか、2シーズン途中で唐突に打ち切りになる米国の犯罪捜査ドラマのようなというか、そんな物語をスコットランドを舞台にして登場人物個々も事件の推移も派手にカリカチュアしたお話のような印象を受けました。英国とかスコットランドとか関係なく読むといいかもですが、文庫で698ページの間に2回、読み進むのをやめて他の本に行こうかと思いました。最後までなんとか読みましたが、英国舞台なら、たとえばストーンサークルやブラックサマーのほうが自分には合っていました。
獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)より
4596015333
No.4:
(3pt)

文庫本700ページの「量」に圧倒される

縦糸としての「犯人捜し」と横糸の「復讐」が基本線ですが、そこに「猟奇的殺人」「サイコパス」「プロファイリング」「腐敗した警察組織」「無能な上司」「暴力」「アルコール依存症」「被害者の救済」「DV」「幼児性愛」などなどこれでもか!というぐらいのテンコ盛り状態。

なのであまり「ミステリー」の部分は主要なテーマではなくなっています。でも基本線としての英国(厳密にはスコットランドですが)推理小説の伝統は守られています。「必ず犯人は登場人物のなかにいてながしの犯行はあり得ない」「絶対にBBCラジオドラマ『アーチャーズ』ネタあり」「宅配ピザが大好きだがフィッシュ&チップスを食べる」「なぜか科学的な捜査はほぼ無視されて、きわめて有能なパソコン職人が手伝ってくれる」などなど。

前作は未読のためドロドロの因縁がいまひとつピンとこないので探してみましたが品切れのようです。海外翻訳小説界のサードパーティー(第三勢力)のハーパー・コリンズさん、ぜひ復刊をお願いいたします。
獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)より
4596015333
No.3:
(5pt)

良かったです(A Song For The Dying )

死者たちへの祈り、という名の小説。

被害者の腹部に人形を埋め込む猟奇犯。殺人罪で服役中の元刑事アッシュが、犯人捜しのために出獄するが、アッシュを狙う高利貸しの女マフィアとの二正面作戦は過酷を極める。
果たしてアッシュはインサイドマンを追い詰めることができるのか、という話。

英国小説らしい、荒々しい言葉遣いと、皮肉の利いた遣り取り。
天然系の女性心理学者や、屈強な女看守、とんでもないアウトロー達とキャラの立った登場人物達。
個人的には最後までドキドキしつつ愉しめました。

次回作も楽しみです。
獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)より
4596015333
No.2:
(5pt)

ごつごつの傑作。

スチュアート・マクブライド初めて読みました・・いいじゃないですか!、最高じゃないですか!・・即物的に描写されるスコットランドの自然や街中の様子・・外部調査・考察ユニット、オールドカースル署犯罪捜査部、専門刑事部捜査班という3つの警察組織がもたらす軋轢・・これでもかと飛び散らかされる悪態とジョークの数々、汗と臭いとオノマトペ(擬音語)の連発・・TVや電話の向こう側とこちら側が錯綜して同時進行する緊迫感・・きわめて人間くさい「体育会系スコットランド人」主人公アッシュ・・その相棒は純情にして深酒ぐだぐだのアリス(たとえばジョセフ・ノックス、刑事エイダン・ウェイツの相棒ナオミの薄っぺらな人物造形に比べてずっと立体的)、そのほか親友シフティを始め悪役を含めた登場人物それぞれが筋金入りの個性派・・訳者があとがきで「荒々しくもユーモラス、酷薄さと人情味の入り混じる作風」と作者を評しているのは的を得ています・・久々のごつごつハードボイルドでした。
獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)より
4596015333
No.1:
(3pt)

この、ちゃらけたどうでもいい描写がなければいいのだが

前作『獣狩り』から2年後。アッシュ・ヘンダーソンは前作ラストで実弟殺しの冤罪をかぶせられ収監中。そこでも繰り返し襲われているところから始まる。
若い看護師が腹部切開され、そこに人形を埋め込まれるという事件が再発している。アッシュは警官当時の8年前にこの事件に関わっており、もう少しというところで犯人を取り逃がした過去がある。
今回、面会に来た警視より、警官に復職させることはできないが、捜査に協力してくれれば出所させるという案件を持ち掛けられる。アッシュは承諾し、出所したついでに積年の恨みつらみがあるミセス・ケリガンに復讐することを計画する…。

アッシュは前作で足部に負った銃創を刑務所で痛めつけられたため、足を引きずり杖を手放せない状態。加えて、逃亡を防ぐために発信機を装着され、またもや犯罪心理学者アリス・マクドナルドと常時行動を共にしなければならなくなる(彼女と100m以上離れるとアラーム)。仮釈放中であるため、相変わらず口は悪いが やんちゃな行動を若干慎んでいる印象だ。
アリスのアッシュに対する対人恐怖症などは改善し、自ら抱きついたりするようになっている。また、友人デイヴィッド(今回から腹黒→シフティに変更 訳者が変わったためか)や、サイバー捜査専門のサビールなども再登場。
事件を巡ってイギリスやスコットランドの警視たちが権力闘争をしている中、さすがのアッシュはその優れた能力を発揮し抜きん出ているところがおもしろい。
真犯人の意外性は強く、まずわからない人物だ。

本作も余計な描写が非常に多く、ページ稼ぎをしている感は否めない。
特に(今回も)食べ物。それもギラついた物ばかりで、こちらが満腹だと胸やけを起こしそうになるほど。毎度の具体的メニューや「汁がたれる」「指をなめる」まで描かれている。
他にもある。別件の幼児殺し事件まで必要だったのだろうか? 被害者の父親(ウィーフリー)の行動や言動には一貫性がなく違和感を禁じ得ない。アリスは学習能力がなく相変わらず酒を飲んでは吐いているし。
どうでもいところを飛ばしていると、そのうち話がわからなくなってしまい、戻る羽目になった。
クライマックスの大事な場面で、進行をもったいぶってか、うるさいほどちゃらけた内容をはさむところはやっぱり好めなかった。
ひとつ思ったのは男女差がないこと。ミセス・ケリガンや刑務官バーバラは精神的にも身体的にも男性以上といってもいいような人物だし、アッシュは「これだから女ってのは」と吐く他の警官等をぶちのめす。
終盤は私にとっても目標が達成され、すっきりした。
あとがきによると、さらに続刊が出版されているらしい。
獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:獣たちの葬列 (ハーパーBOOKS)より
4596015333



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