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リンさんの小さな子



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【この小説が収録されている参考書籍】
リンさんの小さな子

リンさんの小さな子の評価: 4.48/5点 レビュー 27件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(5pt)

本当に大切なものについて

本当に大切なものについて、改めて考えさせてくれる本。大切なものを守るためには、強さも必要だと教えてもらった。
国境を越えた問題がクローズアップされる今、多くの人に読んでもらいたい本です。
リンさんの小さな子Amazon書評・レビュー:リンさんの小さな子より
4622071649
No.26:
(5pt)

気持ちを通わせ合える人がいる喜び

悲しみを知る二人の老人が、たとえ言葉は通じなくても心を通い合わせて寄り添っていく姿に、感動ともうこれ以上の悲しみが押しよせませんようにと不安を覚えながら読み進めました。頑なに扉を閉ざして生きていくこともできるのかもしれません。でも、温かい手にふれたとき、本当はこの温かさを求めていたことに気づきます。それが人生にとってどんなに大切で価値のあるものか、失ったことのある人にしかわからないかもしれません。そして、そんな二人に訪れた奇跡…。奇跡を信じていいんですよね。
リンさんの小さな子Amazon書評・レビュー:リンさんの小さな子より
4622071649
No.25:
(5pt)

静かなる感動と問い

帯にはこうあります。
"戦争で家族を失い故国を追われた老人は生まれてまもない赤ん坊を抱いて難民となった・・・・・『灰色の魂』の作者がおくる言語の壁を越えた、友情と共感のドラマ"と。
戦争も難民も故国を追われることにも遠い日本。そのような不安などなく、そうした隣人がいない私たちにとって、この物語はただのフィクションで、ファンタジーに映るでしょう。しかし、一度でも海を渡れば、この物語はぐっと身近な存在になるはずです。

上記、酷評されている方は、エンターテインメントとして期待していたのでしょうか。この静かなる感動と物語に含まれた重要な問いが、作者が住む大陸からはあまりにも遠すぎる極東の島国であるのかとさえ考えさせられます。まるで、対岸の火事を花火を見るように期待されていたなら、フランス人作家の作品は相性が悪いでしょう。

早速、2冊注文しました。
大切な友人への贈り物にします。
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No.24:
(5pt)

静かな文章を

種から育てたハーブで淹れた紅茶を飲みながら一気に読みました。
そして、読み終えて本を閉じたとたん、涙があふれ声を出して泣きました。
リンさんの気持ち、バルクさんの気持ち、そして二人が見ていた世界、感覚が静かに、そして強く伝わってきました。
何も見ず感じずに足早に急ぐ人たち、寝食を共にしているのにまったく心の通わない人たち、親切を装い、人間にとって最も重要な自由を奪う人たち。
初めて上京した時に池袋駅で早朝目にした出勤する人たち、エンデのモモにでてくる灰色の男たち、それからパリで三十年ほど前に出会った人たちを思い出しました。
大切にします。
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No.23:
(1pt)

中編程度でこの落ちはふざけてる。

これだけ引っ張っておいて妄想オチですか。 バカにされた気分、短編なら納得かな。
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No.22:
(4pt)

児童向けの翻訳があってもいいかな、と

9歳の娘に読ませたいと思い、難しい漢字にはふりがなを一生懸命つけました。 子供は、読後、「ああ、そうか・・・」と。 大人を対象とした翻訳と思いますので、難しい訳語が使ってあってもいいと思います。 ただ、内容は分別のつきつつある子供ならちゃんと理解できるものなので、児童向けの翻訳もあればいいなと思いました。 (子供のためにふりがなをつける作業も、また楽しいものではありましたが。 )
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No.21:
(5pt)

3回泣きました。

情景を淡々と綴っていく文章が、読み手の想像力をかき立てます。 (ネタばれあり) 私の頭の中で、小さくて細いけれど微笑みを絶やさないアジア系の老人と、大男のヨーロッパ人の男性の姿が浮かびます。 3回、泣いてしまいました。 リンさんが友人のために煙草を持っていく場面、友人が過去の戦争を告白する場面、そしてラスト… 涙なくしては読めません。 人は、一人では生きていけない。 誰かの役に立てることが生きる喜びなのだと教えてもらえたような気がします。
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No.20:
(5pt)

リンさんの小さな子

生まれ育った土地が戦争でめちゃくちゃにされる。
海をこえてやってきた未知の国で、リンさんはバルクさんと出会う。
言葉はわからなくても、声の調子や表情やちょっとしたプレゼント、
いっしょに見る風景。しだいにわかりあえてゆく二人が、
ほほえましくてそして少しうらやましいような気もした。

某ラジオ番組で絶賛しているのを聴き、
ラストについて言及していなかったことも含めてどうしても読みたくなった。
読んでよかった。
なんて静かで豊かな時間をもらったんだろうと、うれしかった。
同時に、せっかく平和な日本(今年はいろいろと大変ですが)に生まれたのだから、
与えられた人生を精一杯大切に生きようと思った。
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No.19:
(5pt)

サン・ディウ〜穏やかな朝〜

一文は短く、
装飾的でもありません。

単純な文で、物語は静かに進行していきます。

読み始めはなにか物足りないような、
落し物をしながら読んでいるような気さえします。

でも、
ほんの何ページか読み進むうちに
この単純な文章が
実はもっともこの本の主題に合っているということがわかってきます。

リンさんという難民の老人が
ひとりの小さな子を抱いて
受け入れ先のある国にやってきます。

リンさんの国はベトナムで
やってきた国はフランスか、と思わせるところもありますが、
それは、この物語にはそれほど重要ではありません。

もっとテーマは単純で、
その深遠に埋没するために
他の情報は不必要なのだと思います。

リンさんは
田圃で働いていた息子夫婦を爆弾で失ったのです。
残されていたのは
赤ん坊のサン・ディウ(穏やかな朝)。
傍らには赤ん坊と同じくらいの大きさの人形が吹き飛ばされていました。

そして
小さな子、サン・ディウを連れて
新しい国、なんの匂いもしない見知らぬ国にやってきます。

リンさんは、難民宿舎の周りを散歩します。
怖いから遠くには行きません。

ある日、
ベンチで男が話しかけてきます。
愛する妻を亡くした大きな男、バルクさんです。

ふたりは互いの言葉がわかりません。
少しとんちんかんです。
それでも
ふたりの間には、友情と
人として共通に持っている感情が芽生えます。

最後の結末は
ぜひ読んで確かめてください。
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No.18:
(5pt)

人と人が仲良くなる話、ってのは良いもの。

【作品の内容】
・2005年フランスの作品
・おじいちゃんとある若者が仲良くなる話

【作品の感想】
小学校や中学校で読書感想文に使われそうなベタな感動話と思うか、いや、俺はおもってねーよ、なんつーかあっち系
かなあって最近思っただけ、それはそうと、小難しい文学作品よりこういうヒューマンな話の方がいいと思うかは人それぞれって
彼女も言ってたし心が疲れてる時に読んだので最後の方はウルルっと来たんだって、言いすぎだろベイベ
誰かと誰かが仲良くなる話ってのは物語の一番の基本だと思う
斬新で新鮮な話を求めてる人には向かないが、非常にシンプルで良い本である
誰かが死んで感動ーっ!するよりはこういう本を読んで感動したい。そんな人向けの本なのかよ

短い本だからこそ文庫化してほしいが・・・(みすず書房じゃ無理かもしれない)
ページ数は200pに満たず、文字も大きくてすぐ読みやすいので単純におすすめ。
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No.17:
(5pt)

作者の人柄、暖かさの伝わる

とっても悲惨な内容の話なのに読後に残るこの暖かさはは何なのでしょうか?

作者の人柄のよさ、やさしさ、人間の豊かさが伝わってくる一冊でした。

人間のおかした戦争によって傷つけられた人々、老いによって追いやられた人々、問題や事故をなくし、清潔に機能的にする事に精一杯で(予算不足、人手不足でそれすらむずかしい場合もあるでしょうが・・・)一人一人の人間性や気持ちにまで気持ちを向ける余裕のない介護や医療の現場などやりきれない現状。

国や民族は違えども、一人一人の思いや、心のよりどころとなる家族、友人、各々の持つ歴史や思い出、ささやかな暮らしの大切さに違いはないはず。
そして、それらを無くしたことによって分かる痛みというのがあると思います。

そうした事に心を痛めたであろう作者が精一杯の愛情と思いを込めて書かれた物語なのではないかと思います。

ハッピーエンドには、ほど遠い結末をみても決して夢物語のファンタジーに逃げる事無く立ち向かう作者の強さに裏付けられたやさしさ。
悲惨な現実に目をそらす事無く、真っ直ぐみつめながらもやっぱり大事なのは人と人の思いで、そこにはまだ救いと希望があるという事を教えてくれます。
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No.16:
(4pt)

小さな子が愛しい

(ネタバレあります)リンさんに対するバルクさんの眼差しは何と暖かいのでしょう。 小さな子にピンクのベビードレスをプレゼントしたことが、その優しさの象徴だと思いました。 小さな子を連れてのリンさん、おむつやミルクのこととか、不快で泣き出したりしないのかと、読んでいて心配していました。 流れるような文章で読んでいて心地よいです。 読んでいて何となく感じていた違和感は、最後に明かされます。 そうだったのか。 でもそれではあまりにもリンさんが可哀そう。 読み終わって本を閉じてからもショックでしばらくリンさんと小さな子のことが頭を離れませんでした。
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No.15:
(5pt)

ああ、そうだったのか

読み終えて、「ああ、そうだったのか!」。 リンさんが愛おしくて、初めから読み直しました。
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No.14:
(5pt)

珠玉の短編

文字通り珠玉の短編と思います。 何人かの方が子供にも薦めておられますが同感です。 いずれ教科書に採用されてもおかしくはないのではないでしょうか。 文章は淡々として平易であり、無謀なレトリックは影を潜めています。 文体が、そのまま思考の流れと登場する人々の平凡だが確実な善意を表現しているようです。 作家がこれを意図していることは明らかです。 本書を読み終えた後、「灰色の魂」の時もそうだったのですが、思わず書物そのものを両手で掬い重みを測りました。 牡丹の花弁のように豊かな質感を感じることができました。
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No.13:
(5pt)

リンさんのような人に出会ったら

あれ?なにかおかしいぞと思っていた事が、終り頃になってようやく解りました。 そして、最初から読み返してみて、前より強く訴えるものがありました。 リンさんのような人に出会ったら、自分は、どうするだろう・・・・・
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No.12:
(5pt)

静かに流れる情景

とても静かで悲しみに溢れ、でも幸せにも溢れた物語。

戦争という悲しみに巻き込まれたリンさんと小さな子。

見知らぬ国の見知らぬ土地に難民としてたどりつく。

思い出すのは昔の幸せだった頃の既に戦争で廃墟

にされた村の風景。でも手元には息子夫婦が残した

小さな子がいるので死ぬ訳にはいかない。

そんな中言葉も通じ合わないけど知り合ったその国の男。

その男とリンさんとの交流。

静かに物語は進行していく。

最後までもしかして?と思っていたけどやはりそうだった。

辛いけど、悲しいけど、でもリンさんにとっては

そうやって思わなければ現実を受け止められなかったんだろう。

戦争の詳しい描写を書かなくても、ひしひしと伝わってくる

戦争の残す現実。

簡単に読めてしまうので、たくさんの人に手にとってほしい本。
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No.11:
(4pt)

友情

りんさんの小さな子が、悲しみの深さを物語り、そのいっぽうで生きる希望を、言葉を超えた友情を運んできたのだと思うと胸がしめつけられるようでした。  全然次元が違うのですが、海外に行く度、言葉を超えることの難しさを感じます。 りんさんとバルクさんの言葉を超えた関係は人生の深さからくるものだとは思いますが、すごく憧れます。
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No.10:
(3pt)

自分には今ひとつ響かなかった。

ストーリーのテンポが淡々としていて、自分には今ひとつ響かなかった。 確かに文章から想起される情景とかイメージは美しかったり、感動的だったりする。 でも、僕には物足りない。
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No.9:
(5pt)

無駄のない美しさ

流れるような文章。 一切無駄のない描写。 言語を超えたコミュニケーション。 どれをとっても、完璧なまでに美しかったです。 作者だけでなく、この文章の本質を伝えようと懸命に訳した訳者にも感動しました。 やはり感動やコミュニケーションは言語を超える事ができるのですね。 文章の内容や設定は比較的単純ですが、やはり文章力に酔いしれました。 一気に読み上げることができ、その余韻がずっと頭に残っています。 高級フランス産ワインを口にした感動と同じではないでしょうか? 一度良い文章に酔ってみてはいかがでしょうか。  一人のソムリエからお勧めいたします。
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4622071649
No.8:
(4pt)

言葉を越えたものについて考えます。

人は言葉を通して世界とつながり、人びととつながることで生きて行く。 そのことを誰も否定しないし、私も言葉を大切にしています。 でも、時に、言葉を越えたもののこと、言葉を要しないもののことを思うことがあります。 この作品は、言葉によって綴られつつも、言葉を越えたもののこと、言葉なく成り立つ何かの存在を教えてくれる、そんな不思議な小説です。
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4622071649

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