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(短編集)
白戸修の事件簿(ツール&ストール)
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白戸修の事件簿(ツール&ストール)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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届いた日に開封し、中を点検したところ、初ページより左右の下側に湿気及び濡れた後による皺が発生してました。 | ||||
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内容はアマゾンの紹介文が短いながら余すところなく伝えてるとおり。 解説によれば、著者はかつて警察雑誌(そんなのがあるんだ!)編集部に勤めていたそうで、 身近な犯罪の手口をさらりと解説しつつ、軽いタッチの犯罪小説に仕立てています。 軽い、といっても中身が薄いという意味ではありません。 旧き良きミステリの香りがするような、どこかイギリスっぽいような、 そんな感じの上質エンターテインメントなんです。 子どもでも楽しめる間口の広さを持ちつつ、本にうるさい人もきっと納得させるにちがいありません。 なかでも『ショップリフター』(万引きのこと)が秀逸。 | ||||
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良いんだ、これ。 すごくライトタッチなんだけど、それは著者が意識してのものだ。 だから、スラスラ読めるんだけど、本格度はけっこう高い。 著者の短編では、「落語」シリーズも面白いんだけど、こっちの方が私は好きだ。 ひょうひょうとした主人公が、さまざまな形で事件やトラブルに巻き込まれる。 そして、何となく、という感じでそれを解決しちゃう。 この作品スタイル、主人公の印象、そして短編オンリーであることなど、泡坂「亜シリーズ」を思わせる。 多分、著者はちゃんと意識していると思う。 個人的には、銀行強盗のエピソードがよかった。 最後まで、どう収集がつくのか予測しづらい。 それでいて、きちんと収束するという、目の前で神業を見せられたような気分だ。 そう、本書の作品はどれも、小ネタである。 だが、そのプレゼンテーションの仕方がすばらしい。 まるで、上手なクロースアップ・マジックのようだ。 | ||||
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一見どこにでもいるフツウの大学生が巻き込まれる事件簿。 そう陰惨な事件は起こらないが、のんびりとした語り口と、 主人公のお人好しなのんびりした感じ、の割には時に鋭く事件を解決する、 その爽やかな語り口がスマート。 ただのほのぼのではなく、スリのやり口や万引きGメンの詳細など、 描かれるべきところはきちんと抑えてあるので説得力もある。 安心しながらも読みごたえもあり、なかなかの良書。 読んでよかった! | ||||
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2002年に出た『ツール&ストール』の改題・文庫化。 巻き込まれ型の主人公・白戸修の登場する5本の短篇が収められている。 スリ、万引き、ストーカーなど軽犯罪がテーマとなっているのが珍しい(銀行強盗を扱っているのもあるが)。 著者が警察雑誌の編集をしていたという経歴ならではのものだ。 スリの技術とか、万引きの実態とか、ちょっと知られていないような話が興味深かった。 また、話の作り方も、巻き込まれ型というだけあって、最後まで展開が読めない。 ミステリとしての出来も上々と思う。 これからも頑張っていって欲しい主人公だ。 | ||||
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スリや万引き監視員など,めずらしい舞台と人が題材で, そこへ,まったく関係ない主人公が毎度巻き込まれる姿は, お気の毒ながらユーモラスで,いい意味のワンパターンです. また,それらを素人らしい視点から解決していくのですが, 自他共に認める『お人好し』なところがよく出ているようで, 伏線を絡めるキレイなラストも手伝い,読みやすいと思います. 犯人がわかりやすく,やや似通っているのは気にはなりますが, ちゃんと物語内に出てきた,いわゆる『フェア』な人物でしたし, 『日常の謎』ほどではないものの,比較的小さい事件ばかりなので, ヘタに凝ったり派手になるよりは,スマートでいいのかもしれません. | ||||
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主人公のヌケ具合が好きです(笑) ちょっと格好良くなる時はありますが、何か別人みたいで... 主人公の人の良さが災いして、殺人から万引きまで色々な事件に巻き込まれて”あわわ”しちゃう短編集なのですが、後味の悪い作品はありません。 私は、安物だけど就職用にようやく買ったスーツの、ズボン丈が"つんつるてん"だったところから始まる話がお気に入り。 最後もさりげなく決まっていて...脇役が良い味を出しています。 主人公がちょっと娘にバカにされそうなオトウサンになるくらいまでは、このシリーズがこの調子で続いてほしいです♪ | ||||
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読んでて思わず意表をつかれるような展開が素晴らしかったです。 いっつも事件に巻き込まれてしまう主人公がちょっと可愛そうでしたが・・この人の他の作品も読んでみたい!と思わせてくれる作品でした。 | ||||
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中野駅に近づくたび、厄介ごとに巻き込まれる 日本一運の悪いお人好し―白戸修・23歳。 本当に、素晴らしいほどの巻き込まれっぷりが光る。ここまでなら、よくある展開かもしれないが、 白戸君が「名探偵」ぶりを発揮するわけでなく、 優秀な探偵役に事件解決を依頼するわけでもなく、 ボヤボヤと事件に身をゆだねているうちに何故か事件は収束するというのが新しい。 ある時は白戸本人の洞察力によって、 またある時は、彼に力を貸そうと思った人々の働きによって… 「情けは人のためならず」なんて諺を、実感する1冊 | ||||
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探偵でもないのに、何故か様々ないつでも起こりうるような事件に巻き込まれてしまうお人よし大学生白戸君。 小説を盛り上げるためだけに人を殺してしまうような小説にうんざりしていた私にとっては、かなりこのキャラクターに惹かれました。事件に巻き込まれているのにほのぼのした雰囲気を出してしまう主人公のキャラの魅力はなんともいえません。物語の内容も、主人公のキャラでほのぼのした雰囲気になっていますが、今の時代の暗い部分を見事に扱っていて深いです。面白い! | ||||
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今まで、こんなお人よしの情けない彼(癒し系そのもの)が謎解きしていくミステリーがあったでしょうか。 それにこんなにどこでもありそうな事件で・・・ 最近やたら暴力的なもの、陰惨なもの、救いがないものに 食傷している私にとって、なんか清涼剤のようでした。 次のシリーズが出ても・・・(彼は就職して、またいろんな事件に巻き込まれて行くのでしょうね。) いつまでも、お人よしで情けない彼でいてほしいと思います。 | ||||
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