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アルベマス



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【この小説が収録されている参考書籍】
アルベマス (サンリオSF文庫)
アルベマス (創元SF文庫)

アルベマスの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

聖なる侵入

夜警国家と化したアメリカ合衆国で

「神」という超巨大な裏コマンドに行き当たった男の話。

全部夢だと思いたい。一個人に世界や神というものは大きすぎる。

体制を打倒すべく何者かの陰微な暗躍が始まった。

聖なる侵入。それを阻止すべく体制も動き出した。

これは夢か妄想か。この世界とは何なのか…

神というだけで拒絶反応を示す人も多いと思いますが

ディックの示す神は「巨大にして能動的な生ける情報システム」なのであり、

深宇宙から来たクトゥルーのようなヌエ的肌合いはまさにSFです。

ディック本人は真剣に神を模索していただけに、このギャップは可笑しいといえば可笑しい。

骨の髄からSF小説家だったという事でしょうか。

本作は、小説としてのバランスもよく、ディック神学云々は抜きにしても

「世界の真の姿」をめぐる大掛かりなSFミステリとして楽しめると思います。

怪作「VALIS」でつまづいてしまった人にもオススメです。
アルベマス (サンリオSF文庫)Amazon書評・レビュー:アルベマス (サンリオSF文庫)より
4387871172

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