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幽霊なんて怖くない: BISビブリオバトル部2
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幽霊なんて怖くない: BISビブリオバトル部2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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各キャラクターになじみが出てきて感情移入もできるようになってきた第2作目。 ワクワクしながら楽しんで読んでいたのだが、後半のテーマが戦争とは少々話が重たくなってきた。 もちろんいろいろなテーマがあるのだからいい。 テーマがテーマだけに思想が偏らないように工夫されている点はしっかりと感じられる。しかし作家の持っている芯はどうしても隠しきれない。天秤を安定させようとしているのはわかるが、やはり作者の思想が溢れ出てしまっているのだ。 となると片方の天秤のおもりはガス抜きの要素にしか感じられなくなるものである。 それでも読むものが不快にならないようギリギリのところで仕上がっているのではないだろうか。そのあたりに山本氏のセンスを感じる。 | ||||
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作者さんすごく本読んでるなーという印象 キャラごとに好みがわかれているので様々なジャンルの本を読みたくなる。 キャラが濃いのは好みがわかれるかもしれませんが,メインというか売りはストーリよりビブリオバトルです。 読んでいてビブリオバトルすごく面白い なによりもいいのはビブリオバトルの切り取り,みんな話が巧いんですが, 結局ビブリオバトルって話のうまさよりいかに読みたくなるかって部分があると思うのですがその切り取りがすごくうまいです。 そして,自分でもやりたくなる。そう思わせた時点でビブリオバトルの話としては勝ち!ってかんじです。 ビブリオバトルを知らない人も知ってる人にも,特に読書好きにはおすすめです。 | ||||
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文庫本、二分冊だった前作に比べコンパクトになった分、ハイライトのビブリオバトルのボリュームも押さえぎみな感あり。 されど、“恐怖"“戦争"シンプルゆえに難易度の高いテーマで読ませます。 しかし、クライマックスの不思議ちゃんの涙は、どう見ても反則!でしょ。 初めてビブリオバトルに接するヒトに変な印象持たれなきゃイイけど…。 ともあれ、SFファンの嫌な面が出てきて次の巻どうしよう!?レベルで悩んでます。 | ||||
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「翼を持つ少女」に引き続き読んだ 元々「フェッセデンの宇宙」からの流れで 一つの本から次々と・・・これはこの本からも それはそうと、昨晩、亡き祖父の夢を見た 著者の山本さんありがとう | ||||
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Web公開時に読了していたが、Webは1話のみ公開なのでKindle版を購入。 Web公開中の「空の夏休み」の直前のお話。 合宿先の埋火家大広間で百物語風環境でテーマ「恐怖」、図書館でのテーマは「戦争」この二つに関する本のチョイスが面白かった。 今回は、ビブリオバトル以外のガールズトークが良いね、後は自著の解説があったり、特撮の薀蓄や、武雄さんとの会話とか何でも有りで楽しい。 3冊目は出るのかな? 「空の夏休み」も次の本には収録して欲しいな。 | ||||
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前作『翼を持つ少女』に続くBISビブリオバトル部シリーズ第2弾です。 今回は前半で夏の合宿を武人の家で行い、<恐怖>をテーマにしたブブリオバトル(BB)が展開され、後半では近在の図書館で<戦争>をテーマにしたBBがBISのクラブメンバー内で行われます。 <恐怖>の本といえばホラーと連想するでしょう。確かに伏木空は得意のSFのジャンルからホラー色の強いジョン・ウィンダムの『時間の種』を選びます。BBのルールにのっとって空は物語のオチを伏せていますが、空のBBの口上の巧みさにぐいぐい牽引されて、その結末をぜひとも知りたいという気にさせられます。 かたやノンフィクション派の武人は『生活保護――知られざる恐怖の現場』というルポルタージュを取り上げます。実社会にはびこる恐怖という点では、背筋が確かに凍る書といえそうです。 そのほか『死ぬほど怖い噂100の真相』も機会があればぜひ手にしてみたいと思わせる書です。 後半で<戦争>が取り上げられたのは今年が戦後70年という節目の年にあたるからでしょうか。そこではマンガ(中島三千恒『軍靴のバルツゥアー』)やSF(筒井康隆『馬の首風雲録』)が戦争の理不尽さと恐ろしさを提示してくれるという視点が出されます。これは、若い読者には新鮮な思いを味わわせてくれるのではないでしょうか。 「現実の戦争と人々の頭の中の戦争。そのギャップをどうやって埋めればいいのか。 『そのための本でしょ?』」(143頁) 若者たちのこうした議論の応酬に、私は安堵の念を抱きます。 今回も作者のあとがきは「また次の巻でお会いしましょう」という嬉しい言葉で締めくくられています。 次回は、今回新登場した真鶴高校ミステリ研究会会長の早乙女寿美歌がBISの面々の前に大きく立ちはだかることでしょう。 今からとても楽しみです。 ------------ 258頁:「名偵気取り」という表現が出てきますが、おそらく「名探偵気取り」の誤りでしょう。「名偵」という言葉は聞いたことがないので。 | ||||
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お待ちかねの第二弾だ。大きく二つのパートに分かれていて、前半は夏休み合宿として武人の家で「怖い話」バトルが繰り広げられる。 相変わらず紹介が上手いなあ。本の面白さをネタバレせず他人に伝えるのは、けっこう難しいのだ。 「上手なレビューには創作と同じくらい才能が必要だ」という人もいる。それは言い過ぎだと思うが、誰にでも出来ることではない。 作者は根っから読書家で愛書家なんだな。ウィンダム短編集と「怪談授業」はぜひ読んでみたい。 空がある人物に出会う。この部分は目頭が熱くなった。切なく哀しく、そして美しい。本書の白眉というべき名シーンだ。 作者の主張はおおむね同意できるが、100パーセントではない。アシモフの科学エッセイは確かに一流だが、小説だって劣らず面白い。 反対にC・L・ムーアのどこが良いのか、私は理解できない。SF以前にストーリーらしいものが皆無ではないか。 それはともかく、ブラウンやシェクリイが新刊書店で入手できない現状は、絶対に間違っている。 後半は戦争に関する本がテーマだ。前回のように明確な敵は登場せず、レビュアーは部員たちだけだ。テーマ自体をじっくり考えるには、このほうが良い。空のチョイスは納得する反面、ちょっと拍子抜けだ。あまりに当然すぎる、というのは贅沢かな。 むしろバトル前後の部員たちの会話のほうが面白かった。「太平洋戦争の原因を簡単に教えてくれ」という質問に、武人は「できない」と答える。 複雑な問題をあっさり断言する人は多いし、単純な連中にはそのほうが受けたりする。でもそれは全部ウソだ、と。 その通りだ。難しい話は難しいのだ。馬鹿にわかるように簡略化など出来ない。 板垣恵介が実在の武術の達人四人にインタビューした本があった。そのころ刃物を持った少年がバスジャックした事件があった。 「先生があの場にいれば、どうしますか」と訊ねると、実戦の修羅場をくぐってきた全員が「うーん」と考え込み、明確な答えは帰ってこなかった。 板垣氏はその反応を見て「この人たちは本物だ」と確信したという。「チョチョイとやっつけちゃうよ」などと言う奴は信用できないということだ。 底に流れる真理は通じるものがある。 「艦これ」はやる気がしないが、部長推薦の動画は見てみようかな。 世界の現状は重苦しく、先行きが見えない。だからこそ最終章のタイトル(セリフ)に、「まだ絶望はしないぞ」というしたたかな明るさを感じる。 「本当はきれいごとがいいんだもん」 同感だ。 | ||||
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この本だけでなく、山本氏の作品に出てくる署名がいつも私にとって心惹かれるものばかり。 シリーズ一作目で挙げられていた、ブラウンのミミズ天使、ハミルトンのフェッセンデンの宇宙、反対進化も、購入しました。 一作目も二作目も、ブラウンにフィニィ、ハーラン、マシスン、ブラッドベリ、にスタージョン、シェクリィ、山田風太郎・・・マーティンガードナー・・・馴染みのある作家ばかりです。 今回は萩尾望都の「11人いる!」小松左京の「お糸」「くだんのはは」がでていたのもうれしかったなぁ。筒井康隆も。 他にも私が読んでいるものが多数挙げられており、本棚にはきっと早川書房の異色作家短編集もずらっと並べてあるんだろうなぁと想像できます。 特に私が嬉しかったのはあとがきに出てきた宇能鴻一郎。あとがきでこの名前を見つけたときは本編を読んでいるよりワクワクしたかも。宇能氏を知っている人は私の周囲にはいないから。 私が持っているのは「べろべろのかあちゃんは」のみですが、図書館でも古書店でも、宇能氏の本は本当に探すのが困難。あの表紙を堂々と書棚に並べる勇気はまだなくて奥に隠してあります。 本編でのビブリオバトルは二部構成。前半は夏合宿における部内での戦い「怖い本」、そして目玉は新キャラが見届け役として出てくる後半の「戦争」本のビブリオバトル。若干季節的にあわよくば夏休み向けの小中学生を狙ったのかなという感も否めませんが、陰謀説に対する作者の一貫したブレない姿勢も頼もしい。 新キャラの寿美歌さまがミステリー好きだそうで、次回のビブリオバトルは推理小説で決まり?ですかね。 今回も「強いものだけ生き残る」、絶対買います。びっくりモンスターも購入検討中。 | ||||
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