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ラプラスの魔女
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ラプラスの魔女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全200件 161~180 9/10ページ
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話は淡々とクライマックスも盛り上がりなく終了。 ラプラスは、昔の科学者。「現在におけるすべての条件が解れば、法則に当てはめるだけで未来は予知することが出来る」と言っています。ラプラスの科学礼賛思想にカトリックは驚異を抱き、科学至上主義を揶揄して「ラプラスの悪魔」というフレーズが用いられるようになったようです。 本作のタイトルである「ラプラスの魔女」は、このラプラスの悪魔をもじったものです。 この小説は、とにかく視点が変わり、結構頭が疲れます。 特に、一人を深堀りするわけでもなく、話が進められます。 文中に「縁日であんなにたくさんの人々が秩序を乱さずに行動できるのは何故か?」というセリフがあります。 この答えは「空気を読む」ですが、これがこの小説の中心にあると思います。 「空気を読む」のダブルミーニングを味わうのがこの小説の醍醐味だと勝手に解釈しています。 少し変わった小説としてオススメします。 | ||||
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読み終わった感想は良く書けたストーリーだなーっと感動しました。 こんな難しい物語を分かり易く書けてて東野圭吾さんは凄いと思った。とても面白かった!しかも単行本は和紙の良い香を付けててオシャレな本になってます、何回もこの香りで癒された。 | ||||
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主人公の「能力を持つ2人」が、個人的な復讐を乗り越えて、「この世に無駄な個体はない」ということを、 もっと実感させてくれるような活躍をするなり、大きな事件を解決するようなお話だったら 帯通りの大作になったような気がします。(この不安な世の中を肯定するような・・・) 初期の作者の作品のファンとしては、アイデア勝負で量産して、 自分で自分の作品に思わせぶりなコメントをつける、という最近の売り方が残念です。 | ||||
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東野圭吾じゃない作家がこの作品を書いたらどう評価されるだろう、と考えてしまう。特殊能力の描写も中途半端で、ストーリーは馬鹿馬鹿しい。ガッデムと叫んでも聞こえはしない。 | ||||
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読み始めたら、一気でした。 すぐに物語に引き込まれていきました。 北海道での竜巻事故。 他県の温泉での硫化水素事故。 同様の硫化水素事故が300キロ離れた温泉地でも。 特殊な能力を持つ少女。 その少女を監視する人々。 個人的には、中岡刑事と、武尾、そして、青江教授に興味をもちました。 できたら、謙人、円華、そして、玲さん、全太郎医師が、その後、どのように、生きていくのかを、続編として、描いていただきたいところです。 東野圭吾さんは、本当に、物語を描くのがうまい,感服です。 帯には、”空想科学ミステリ"とか、[これまでの私の小説を壊してみたかった]とかあるので、どんなだろうとかなり大きな期待を持ちつつ読み始めたのですが、まあ、帯とは違いました。 なので、帯にあおられた分、☆を一つ減らしました。 | ||||
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”小説をぶっこわす”みたいな惹句が目にとまり手にしてみたのですが・・・ うーん・・・途中までは良かったんですが、犯人がしょぼいじゃないか。 円華も別にそんなに活躍してないしなぁ。別に奇跡は起こしてないし。 序盤、これが超能力なのか、ふつうにある能力が尋常でないレベルになったのかは分からないながら ”二人いる”ということで、宮部みゆきの「龍は眠る」のように、対決に至るのかと思えば、そんなこともなく・・・ 今まで読んだ東野作品(そんなに読んでないけど)の中では最も物足りなかったです。 お供は隣に並んでた、今野敏のにしとけば良かったかなー。← ページ数は多いけど、1ページあたりの文字数は少ないし、 これの前に読んでたのが「ドグラ・マグラ」なこともあって、ありえない程スラスラ読めました(笑)。 わかりやすいって、素晴らしいなぁ。 (でも本書の内容は「普通」といたしました) | ||||
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東野さんの30周年作品ということで、期待しすぎてはいけないと思ってもやはり期待したいところ。 結局期待したほどではなかったです。 いろんな要素が詰め込まれすぎてて、どれも未消化。 もう少しどこかに焦点を絞って、そこを掘り下げてほしかったです。 それでもグイグイ読ませる力はさすがで、結構な分量なのに一晩で読んでしまいました。 ここ最近の作品は、もちろんどれも面白いのですが、かつての白夜行や容疑者Xのような「もっていかれる」感覚が味わえないのがちょっと残念。 | ||||
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タイトルの「ラプラス」とは実在した人物です。 ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace, 1749年3月23日 - 1827年3月5日)は、フランスの数学者 ある特定の時間の宇宙のすべての粒子の運動状態が分かれば これから起きるすべての現象はあらかじめ計算できるという考え方を説いた人です。 この「予測能力」が随所に散りばめられた東野さんお得意の理系作品です。 一見難しい様ですが、いつもながらの丁寧で解りやすく読み易い文章でした。 推理とミステリーの要素に複雑な家族関係が織り込まれて 読み始めはやや苦労しましたが中盤から少しづつ面白くなって行きました。 狂気めいた完璧主義者の父、甘粕才生(あまかす さいせい)に対して息子の謙人(けんと)が取った行動は…。 終盤に至っては予想が付きながらもドキドキしました。 ボディガードの武尾徹(たけお とおる)は出番は少ないけれど、要所要所ホッとする良い味を出していて 東野さんらしい「救い」の部分も感じる事が出来ました。 着眼点も目新しく斬新ですが、東野さんの作品だけに期待値も大きく、評価が分かれる作品の様な気がします。 私個人としては強く共感出来て感情移入する人物がいなかったので☆3つとさせて頂きました。 | ||||
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ふたつの温泉地で、硫化水素による死亡事故が発生した。遠く離れているにもかかわらず、どちらの温泉地でも羽原円華という女性が目撃される。実は、彼女には不思議な能力があった・・・。 温泉地の硫化水素による死亡事故は、密閉された室内ならともかく、今までにまったくそういう事故が起きていない屋外で起きた。専門家や警察などがいくら調べても原因が分からない。事故か?それとも殺人か?もし殺人だとしたら、誰がどんな目的で行ったのか?だが、屋外で硫化水素を使って人を殺すことが可能なのか?謎が謎を呼ぶ・・・。 このできごとには、不思議な能力を持つ人物が関わっている。その能力は徐々に明かされていくが、まさに本の帯に書かれた「空想科学ミステリー」の世界だった。実際にはあり得ないとは思うが、あり得そうなことにも思え、興味深く読んだ。だが、温泉地の死亡事故につながっていく”できごと”は現実味が乏しい。あるできごとから別のできごとにつながっていく過程は説得力に欠ける。主要な登場人物についての描写もあっさりしていて、読んでいても人物像がはっきりとはつかめなかった。ラストは無難にまとめたという印象はあるが、このストーリーでこのラストというのは不満が残る。なかなか面白いとは思うが、なにか物足りなさを感じる作品だった。 | ||||
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あまりの長さに読み疲れましたが、それだけの価値がありました。 最初はゲームセンターでぬいぐるみが取れる能力が羨ましいなと思いましたが、 何回も失敗しながら取れたほうがありがたみあるな、と考えなおしました。 噴火や地震でどうなるか分からない日本、今後の人生も分からない自分だけど、 山あり谷ありの日々を大切にしたいと思いました。 | ||||
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東野圭吾さんが作家デビュー三十周年を記念して作られた作品、「ラプラスの魔女」。 筆者はこう言っています。 『これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。―』と。 私はその言葉にひどく関心をそそられ手にとりました。本書は様々な登場人物の視点で感情が描かれ、物事が進む科学ミステリです。タイトルにもある『ラプラス』というものを知っているでしょうか?これがまずひとつ、本編の謎を解くキーパーソンになります。 中篇になるとだんだん謎が解けてきて物語が盛り上がりをみせます。個人的な感想ですが中篇が一番おもしろかったです。 ところが、終盤に近づくにつれて、ひどく現実的で唐突な終わり方をして正直(え、これで終わりなの?)と感じました。しかし、よく考えてみると、あえてそういう終わり方をしているのかなと思いました。フィクションだけれどもフィクションだけではない、決してありえないことではない、現実におきているかもしれない、ということを示唆しているのではないか、という推測をしました。そう考えるとひどくゾクゾクしました。最後の登場人物による問いかけや返答は東野圭吾さん自身が考えていることのように感じました。 ぜひとも、筆者の考えが現実にならないことを願うばかりです。 | ||||
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脳にある手術をしたらスーパーな能力をもってしまったという設定はSF風。ただ、その能力が殺人に使われてしまうのはありがち。また、過去の事件が遺伝子レベルで欠陥があるからなんていうのは雑すぎる。ここが大きなマイナスポイント。ヒロインといえる円華やボディガードの武雄なんかはけっこう魅力的なのでこの二人による探偵譚だったら、ラノベ風になるかもしれないけど、おもしろかったかも。 | ||||
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読む前からココでの点数(3.5くらい)は知っていました。 読み始めてしばらく「いやいや面白いじゃん」と思ったけれど 読了後、妥当な評価点だと思いました。 結構面白いのに、なんだろう。最後グダグダっとしちゃった感じ。 登場人物も魅力のある人が少ないですね。 登場人物に「詳しいことは話せない」とか言われると 「さっさと話せや−!」と本をたたきつけたくなります。 そういうイライラ感も敗因かな。 「話せないのはあなたのため」とかいいながら 結局保身のためですからね。 どうせまた映像化するんだろうけど、CG使えば何でも出来るから インパクトは弱そう。 あと、本筋とは関係ないけど 理系学部の教授がラプラスの名前を知らないなんてことはありません。 幾らだめなレポートでもゴミ箱にポイッてことも今はありません。 (助手が拾い上げたけどね) | ||||
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東野圭吾初めて読みました。よく考えられているトリック、構成やアイデアはおもしろい。なるほど、これが日本のミステリーを引っ張る作品なのか!と ただ、出てくる人物の描写が弱いというか、例えば伊坂幸太郎によく出る「黒澤」は、黒澤以外ではダメなんですね。 彼の人格や好みなんかがストーリーに大きく反映されてる。 でも、今回の作品は、あまりそういう描写がないので、極端な話、円華を人物Aとしても成り立ってしまうような気がするんです。 小説の正解ってよくわかんないから、そこは大事じゃないのかもしれないですけど、登場人物の色があまり詳しく描かれないこの感じ、少し私は物足りなく感じました。 あとは、著作全体に行き渡る思想が、私のものとは正反対かなぁと。 まぁこの辺は、考え方の違いによるものだから、低評価、ってのもフェアではない気がするんですが、 でも愛情とかも分子とかに還元できる、みたいなね、そういう感じ、私は理系の人の独りよがりかなと思うんですよねぇ。 岩井克人「経済学の宇宙」という本を読んで、その思いを強くしています。 サクサク読めて、良かったんですが、読み終わってあまり印象に残らなかったというか、そんな感じがしたので低評価です。 単に好みの問題だったら東野さん、ごめんなさい。。 | ||||
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どちらかと言うと批判?エールが多いこの作品。自分なりに作者が『ぶっ壊したったもの』ものを考えてみました。 1、「本格派ミステリー」かつて作者は、本格ミステリー、いわゆる読者に挑戦的な、『すべてヒントは作品の中にあります、謎を解いてください』的な作品を書いていたと思います。それが、人間が描けてない的な批判があり今のようなスタイルになってと思います。それから、考えると、特殊能力の一言で、どんな犯罪でもできてしまうのは、反則以外のなにものでなく、今までの作品の否定である。これが1点 2、「動機」、人を殺すには理由があり、それが物語に深みをますものだが、『残虐な凶悪犯は…欠陥を脳に抱えている…愛情と呼んでいるものの正体が脳に組み込まれたプログラム』云々と科学的解説されることで、シラーっとするのかもしれません。 以上2点が、『ぶっこわす』だったと思うのですが、みなさんはどう思われますか? 事件解決後のエピソードも少し物足りません。人間を突き詰めることは、無意味、人間性などというものは幻想に過ぎないということでしょうか? ただ物語としては読めます。 | ||||
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面白すぎたあー! 導入でのひきつけ、謎の深淵、物理学・数理学の理論の構築、物語に引き込む筆致、最後のたたみかけ…、褒めすぎか? 途中、この先読んだらこの時間が終わってしまうと思ってもったいなくて読む手が止まってしまった。いい意味で。 売れてる作家さんだから期待値がかなり高いはずなのに、いつもそれを超えた作品を魅せてくれる。 さすが師匠。新たなミステリのバイブルだと思います。 | ||||
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それなりのボリュームはありますが、楽しく気軽に読める良質な作品でした。 野性時代掲載のスピンオフ短編も良かったですよ。 | ||||
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著者の作家デビュー30年、80作品目の意欲作!帯には到達点とありましたが…。 結論は満足いくものでした。 出だしから、読み進めていき、途中で犯人が分かり…なんかつまんないなぁ・・・と思いきや、さすがにストーリーテラー先生、そんなに簡単に終わらずに、違った事実がどんどん飛び出してきました。 最後はきれいに満足のいく結末に導いてくれました。 読み始めの先入観をラストではガラリと変えてしまう手法は相変わらずさすがです。 うまいです! | ||||
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フランス革命前後、理性の時代。フランス人科学者ラプラスは、驚くべき知性のモデルを考案した。世にいうラプラスの悪魔だ。しかし、混迷の20世紀前半、ドイツ人物理学者ハイゼンベルクが、「不確定性原理」を提唱し、科学の世界からフランス製「ラプラスの悪魔」を葬り去った、かに見えた。しかし、悪魔は簡単には世界から消えてなくならない。21世紀の日本のミステリー小説の世界に復活した。小さな魔女として。この小説、いささか長いが、私のような遅読の読者でも、一晩で読めるように読みやすく書かれている。いつもの東野圭吾の世界だ。不幸な家族。天才科学者。逞しい警察官。嘘と美意識。とても大きなテーマを、小さな人間の物語に具体化して表現する技術。いつもながら、感心させられる。ただ、ラプラスの悪魔が、こんな小さなミステリーの中に収まってしまうと、なんだか物足りない。あくまで、いつもの東野圭吾のミステリーとして味わうべきなのだろう。それにしても、「ラプラスの魔女」とは!改めて、魅惑的なタイトルだと思う。内容から受ける衝撃は必ずしも大きくはないが、このタイトルには、大きな何かを予感させるものがある。何を?それは、知らぬが花だろう。 | ||||
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最初のほうはすこしもたつきましたが、後半から佳境に入るにつれて楽しんで読めました。 しかし、「これまでの作品を全て壊す」という作者のメッセージは少し大げさだと感じました。 いつも通りの東野圭吾作品の延長上にある小説です。 『これまでの作品で培った技術を応用して完成させた作品』が正しいのではないかと思います。 | ||||
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