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松谷警部と三ノ輪の鏡
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松谷警部と三ノ輪の鏡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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白石巡査も巡査部長に昇進し、シリーズに共通する緊張感のようなものも、少し緩和してきたかなと感じます。 当初のシリーズにあった気負いのようなものもなくなり、犯人が当初から無理なく文章上に登場し、安心してストーリーの展開を予想できます。 シリーズの最初は、犯人を意外な人にすることに腐心しすぎ、肝心な謎解きをアクロバティックにしていたように感じました。 推理小説というものは、犯行という幕が開いたときに、犯人の可能性がある程度絞り込め、地道な裏付け捜査と、ちょっとした運と、主役の類まれな想像力によろ、犯人の特定につなげていくというのが、楽しめる要素だと思います。 シリーズ3作目になるこの作品において、その辺りの、犯人が現れるときの意外性と、犯人を推測する楽しみのバランスが取れてきたように感じます。 この調子で、4作目も楽しませていただきます。 ありがとうございます。 | ||||
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作者に挑戦しようと意気込んで読み始めるのですが、結果的に、毎回途中で「もう、イアイに任せた」となってしまう、情けない読者です。 バラバラになったモザイクタイルを丁寧に集め、復元していくイアイはいつもながら素敵です。 鋭い観察と推察力は健在ですが、結婚して、昇進して、穏やかな雰囲気も醸し出していましたね。 お母さんになったイアイはどうなるのかしらと、期待しています。 推理はあきらめましたが、毎回楽しみなのは情景描写。 今回はカートに乗って回るゴルフコースの場面が面白かったです。 みそらちゃんの存在もよかったです。 ダンベル2個、水死体、居間の鏡は今の私のタイムリーなアイテムでした。 | ||||
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丁寧であり、ときにさりげなく伏線が配置されているのが、良い。 よい意味の裏切りが、ちりばめられていて、300頁超を飽きさせない。 1箇所だけ(しか見つけられなかっただけ、かもしれないが) 白石巡査部長が、白石巡査、となっているのさえ、 もしや、ウォーリーを探せ!的な、読者サービスなのではないか、と思える。 3時間前後。 読んで損はない。 | ||||
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白石イアイ(以愛)シリーズ第3弾。説明文にあるとおり、巡査から巡査部長に昇進し、 いつのまにか結婚も果たしている。 今回は、軽佻浮薄な弟分・上原巡査がイアイさんにつき従うが、ほとんど相手にされない。 ゴルフ場やスクールの運営に携わる葉賀開発とそこに融資した常磐銀行の面々による ウラ金問題で悶着があり、連続殺人事件に発展する。 眼目は、ふたつあるような気がする。 ひとつは、アリバイで、もうひとつは、鴻子の行動である。個人的におもしろかったのは、後者だった。 もちろん、アリバイ崩しも、複雑な事件が徐々に収束してゆくさまが痛快なのだが、 真に感心したのは鴻子問題で、最初、イアイさんの想像かとがっかりさせておきながら、じつに巧緻な論理的組立てで 或る事実を証明してしまう。で、読み返すと、ぬかりなく伏線が張られていたことが判明する。 巡査部長の推理は、正統派、古典的で、すべて事実にもとづいて真相へとみちびくフェアプレイにほかならない。 いや、推理がフェアというより、出題・解答を含めたストーリー総体が本格のルールにかなっているといえるだろう。 毎度 "Game Analysis" にはシビれるし、ますます白石イアイさんのファンになった。 | ||||
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