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叛鬼
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叛鬼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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室町末期に関する本を読み耽っている中で、偶然出会った本でした。 勉強不足で長尾景春を知らず、伊東氏の著作も初めてでした。 本書の内容は、後に叛くこととなる上杉顕定との出会いから始まり、古河公方と堀越公方との対立、 古河公方と関東管領との対立、太田道灌と景春の戦い、享徳の乱、伊勢宗瑞との関わり、永正の乱などを描いています。 本書の印象は、人物描写よりも、当時の複雑な情勢と戦況を中心に語られています。 そのため、景春の生き様は見えますが、内面までは見えなかった気がします。 また、負け続けても不屈の精神で戦い続けた猛将との見方もあるでしょうが、 戦いで後手後手に回り兵(農民)を殺し続けた愚将との見方も出来ます。 読後には、もっと景春を知りたいと思いました。 | ||||
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最後に関係が修復された感じ、詳細がわからないから良かったですね。 | ||||
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室町末期の関東という舞台で、長尾景春という、まず日の当たることがない 人物を描くのは、この作者ならでは。 「国を蹴った男」「城を噛んだ男」などに比べると、出来事の流れを追って 書いている場面が目立ち、非常に淡々と進むような印象を受ける。 そのため、救おうとした景春に裏切られた道灌が激怒しながらも、 景春を武人として尊重する想い。 あるいは、景春が恩人を死なせた慚愧に耐えつつも、 信念のために生きて戦い続ける心の複雑さ。 といった機微も淡々とし過ぎているように思われた。 | ||||
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本書は室町終盤から戦国初期にかけて、関東一円を舞台に勇躍した長尾孫四郎景春の生き様を描いた作品です。物語は寛正7年(1466年)景春の祖父・景仲の遺言を承け、山内家の新たな頭領に上杉顕定(越後守護・上杉房定の次男)を迎える場面から始まります。この時景春の胸裡に微かに芽生えた「若き頭領への侮蔑」を看破されたことが、両者の間に根深い不信感が生じた一事として描かれています。 後に顕定と叔父・忠景に山内上杉家家宰の座を逐われた景春は、文字通り「叛鬼」として関東各地を転戦していくことに成ります。 作品の構成としては景春主観の物語とそれに付随した関東戦国史が交互に語られています。 また内容は必ずしも史実を忠実に扱ったものでは無く、改変を通して各人物の思惑や対立色を浮彫りにしていく演出が為されています。 史実厳守を求める方には少々お勧めし辛い作品では有りますが、関東戦国史を扱った内容としては読み易い部類に入るでしょう。 | ||||
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