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義烈千秋 天狗党西へ
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義烈千秋 天狗党西への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この人は時代考証本を何冊も書いているくせに、時代考証が出鱈目。 女が三つ指を突いているのがNG。三つ指を突くのは、そもそも吉原の遊女が始めた作法で、極めて不作法な挨拶とされる。両手を「ハ」の字状にして掌をしっかり床に着け、額を床すれすれまで下げるのが最も礼儀正しい作法。三つ指を突くのが丁寧な礼儀だと思い違いをしているとしか思えない。 江戸時代は年を取るのは正月で、誕生日ではない。それなのに、誕生日に年齢を重ねたように書いてある。こんなのは時代小説作家には常識のはずで、呆れ果てた。 その他「武骨」と書くべきところを「無骨」と書いている。「無骨」だと「無作法で無礼」の意味。 「天領」は明治五年の『和英語林集成』の造語で「天皇領」の略。幕府直轄領は「御料」「公領」でないと。 その他、時代考証NGワードを列挙していくと、朱色・活躍・姿勢・否定・視界・展開(夏目漱石の造語)、無駄・暗礁(国木田独歩の造語)、協力(慶応四年(一八六八)の幕府御親征の詔の造語)、実力行使(林芙美子の造語)、憮然(福沢諭吉の造語。それまでは「意外な出来事に驚いて茫然とする」「失望してぼんやりする」意味)、唖然(織田純一郎の造語)、優秀(石川啄木の造語)、脱藩(明治二年の岩崎茂実の造語で、一般に使われるようになったのは明治八年以降だが幕末に使われている)、視線(松原岩五郎の造語)、緊張・情報・奇襲(森鴎外の造語)、冷静(徳富蘆花の造語)、提供・提案(伊藤博文の造語)、居場所・文句・蛻の殻(樋口一葉の造語)、厄介・説明(坪内逍遙の造語)、無視・疑心暗鬼・そっぽを向く(内田魯庵の造語)、図星(里見弴の造語)、反応(岩川友太郎の造語)、到底(『新聞雑誌』の造語)、原因(西周の造語)、甲高い(谷崎潤一郎の造語)、理由(山縣有朋の造語)、軍資金(染崎延房の造語)、連絡(末広鉄腸の造語)、処罰(明治二十二年の大日本帝国憲法の造語)、警護(萩原乙彦の造語)、交渉(日露戦争の宣戦布告の造語)、縁台(矢崎鎮四郎の造語)、空白・同じ穴の狢(高見順の造語)、農作物(明治三十七年の『英和商業新辞彙』の造語)、突破(矢野龍渓の造語。それまで「突破」は忍者の意味(突破・乱波・素破・透破など)、平行線(田中義廉の造語)、誤算・拍車を掛け(菊池寛の造語)、反論(伊福吉部隆の造語)、戸惑う(尾崎紅葉の造語)、苛立ち・普段(若松賤子の造語)、合流(小林多喜二の造語)、移動(井上哲次郎の造語)、宣戦布告・発展(中江兆民の造語)、捕縛(明治四年の『新聞雑誌』の造語)、戦線・前線(大日本帝国陸軍の造語)、反対(中村正直の造語)、逆光(渋沢秀雄の造語)、視力(奥山虎章の造語)、白兵戦(『風俗画報』の造語)、反芻(高木卓の造語)、一線を画す(正宗白鳥の造語)、信頼(徳富蘆花の造語)など、物語の三分の一までで、これだけ大量にあっては、しらける。 | ||||
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登場人物が多すぎる。把握しきれない。 あと、前半部分で気になったのは、地の文でほとんどのことを説明してしまっているところ。出来事を時系列に沿って、小説風の文体で羅列しているだけのところが非常に多い。その一つ一つを単なる解説ではなくて、エピソードとして描くことで多すぎる登場人物も把握できるようになるはず。 こういう書き方をするなら、地図のように、人物相関図をつける必要がある。 この作品は少なくとも初心者向けではない。 | ||||
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