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(短編集)
思い出は満たされないまま
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思い出は満たされないままの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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とある団地が舞台の連作短編集。しかも、昭和の匂いがします。こういうテイスト、大好きなんです。 どのエピソードもそれなりに面白いのですが、個人的には元プロレスラーの話と、最後の「少年時代の終わり」が好みです。捻りがいい。 でも、この種のお話は朱川湊人さんの作品群に、より見るべきものがあるように思います。少なくとも、私はそっちが好きだし、皆さんにもお薦めします。 | ||||
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著者の作品は二作目だが、丁寧で完成度の高い文章をまず高く評価したい。難しさはないが、粗さや無茶もない、中学生くらいでも、あるいは小説が苦手な方でも読みやすい作品だろう。 タイトルや表紙からはイメージしづらい作品だが、老朽化した団地を舞台にした連作で、複数の登場人物が何度か登場して、次第に交差していく構成は著者の得意とするところで、最終話で見事に結実する作品世界とテーマは、派手さや奇想天外あるいは伏線とは違うが、作品を読み終えた充足感が心地よい。 個人的には、ノスタルジックな「古き良き」友情を扱いながら、ビックリするタイトルである「ノートリアス・オールドマン」が一押しだが、SFチックな要素もあり、読んでいて飽きない。 思い出という過去の記憶は、決して満たされることはないが、しかし、私達の明日は、明日を未来をよくしたいという気持ちがあれば、いつか満たされるものかもしれない。人によっては、そんな聞いたようなテーマは好きではないかもしれないが、満たされない何かにイラッとしたような顔やネットの言葉ばかりが目に付く昨今を思うと、本作が与えてくれるものは誰に対しても伝わるのではないだろうか。 | ||||
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ベタな連作短編集だが構成が非常にうまい。 ストーリーがちゃんと前後でつながっており、 あの話のあのキャラはこの話のあのキャラで……という定番のリンクにも読んでいれば気付く楽しさがある。 ネグレクトを想起させる冒頭も引き込み方が上手。 | ||||
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