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(短編集)
名探偵の掟
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名探偵の掟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全114件 81~100 5/6ページ
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よくシリーズ化されたサスペンスドラマを見てると『そんな都合よくいくわけないでしょ?』って突っ込みを入れたくなることってありませんか? この作品を読んで、その思いがいっそう強くなりました。 | ||||
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今、3分の一の厚さ位まで読みましたが、これ、最後まで読むか、やめるか!とか考え始めています。パロディーというか、面白くしようとしている感じは、ひしひしと痛いほど分かるのですが、ガハハと笑える面白さがなくて、、、多分、出版された10年位前はこれで、凄く面白かったのかなぁ〜。 | ||||
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僕はこれを10年前に単行本で買いました。ちょっとふざけた内容ですが読みやすくて面白くてビックリしました。 当時は東野圭吾が今ほど注目されてなく、書店で東野圭吾フェアなんてありえなかった頃です。タイトル通り、名探偵天下一を中心に本格推理をバカにしてる文章が出てきますがこれは十分本格推理小説です。 確かにパロディすぎると思う人もいるでしょうが、ふざけてるのではなく、内容のない本格推理小説もどきに対する皮肉だと思います。この後の「名探偵の呪縛」を読めば、作者の意図が伝わるハズです。 実はこの本が今をときめく東野圭吾の作品だと知ったのはつい最近、本棚の整理をしていた時でした。そりゃあ売れる作家になるわ・・・と納得です。 | ||||
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本屋でたまたま見かけてガリレオなどで作者のことを知っていたので買いました。 まずプロローグから大爆笑でした。推理小説に対する批判をよく聞いていたので多分この本は推理小説をいちいち批判する人に対するパロディなのだと痛感しました 多分推理小説が好きでよく推理小説を読んでいるがこの本が笑えない人はそういう人なのではないだろうか ただこの本は推理小説を読み過ぎて犯人やトリックを当てたことがあるぐらい推理小説が好きな人しか選ばないかもしれませんので初心者にはオススメ出来ないと思いますがそれでもこの本は一度読んでみる価値はあります | ||||
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まずは一言、「しょうもない!」 東野作品は当たりハズレの差が大きいので、レビューでの評価は高くてもあまり期待してはいけないようですね。 同時に購入した「超・殺人事件―推理作家の苦悩―」もひどかったですが、こちらもニヤリと笑える部分さえない、読むのが本当に辛い作品集でした。 東野圭吾の短編集を読むのなら、「快笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」がオススメです。 | ||||
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最初は失礼ながらも「何て軽い小説なんだろ」と思ってしまいました。 ハウダニット、フーダニット、密室、アリバイ etc... 確かに様々な推理小説における舞台を網羅していますが、登場人物の心情が軽いこと軽いこと。 小説世界から抜け出して「もしそうだったら作者をぶん殴ってやりましょう」なんて言う始末。 しかし村上貴史さんによって書かれている解説には、「本書は読者の本格観を問い直す作品」とある。 なるほど、これは風刺の効いた評論的本なのか、とやっとこ気づいた私は事件の解決を口を開けて待つ読者だったのですが。 それを踏まえた上でもう一度読み直すと、ガツンと頭を殴られた気になります。 ただの推理小説として話を楽しむのであればまた少し違うと思うので、推理小説として読むのではなく、別の見方で読んだ方が正しいかと。 推理物としての評価は低いですが、良い意味で推理小説に対する考えを改めることが出来たと思います。 これから推理小説を読もうとしている方も、既に読んでいる方も一度目を通してみてほしいと思います。 最後の一文に作者の思いがこもっています。 「どうなんだろう。どうなんだろう。」 | ||||
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元々推理小説に特別な興味はなく、「本格」などというネーミング自体に白けてしまう門外漢ですが、纏めて購入したこの2冊は文句なく楽しめました。 推理小説によく見られるパターンに始まって、作者、編集者、出版社、読者、評論家までを様々な角度で片っ端からなで斬りにしているのが実に痛快です。読者は意味も無く厚みのある本をありがたがる傾向にあるという指摘には、「チクショー、その通り!」と思わず叫びました。 こうした作品を発表するのはなかなか度胸がいると思います。余程自信があるのか、自分に正直なのか、はたまた全く新種の商売上手なのか分りませんが、読書を純粋に「娯楽」と考えれば十分満足のいく2冊です。『〜掟』だけですとやや物足りなく星3つですが、『超〜』はそれを更に掘り下げて展開しており星4つ、2冊併せると全体で星5つという印象です。変な採点で済みません。 | ||||
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本書は、本格推理小説を飾る「密室」や「トリック」、「アリバイ宣言」、「ダイイングメッセージ」など、今では多くの読者にお決まりの「工夫」・「小細工」をめぐって、名探偵と称される天下一大五郎(彼が「密室アレルギー」という点で読者は失笑している)と(本当はそうでないが)脇役の大河原番三警部との軽快でユーモアに満ちたやり取りを踏まえてのある種の「講義録」のように私には思われた。 本書には、既存の推理小説のあり方を作者自身が「メッタ斬る」という姿勢が全面に押し出されるとともに、読者にも本書で扱われている内容を通じて(それらについて)再考してほしいという熱い願望が込められており、大いに読者の「食欲をそそる」内容だ。読者が「試されている」といっても過言ではない。巻末に付されたやや論文的な「解説」(脚注付き)も本書の位置づけや、東野圭吾の作風の変化についての有益な内容を含んでいる。目次をざっとみれば、プロローグからエピローグに至る全12章の内容は、推理小説のモチーフを類型化し、更にそれらについて名探偵と警部が辛辣な意見交換を繰り広げているというプロットそれ自体に読者は心を揺さぶられる。彼らの会話の多くに、私は「腑に落ちる」というか「教えられる」感覚だった。 第5章「アリバイ宣言」に登場する犯人の名前が「蟻場耕作」というのは滑稽で、しかも天下一はその彼が考案した完璧なアリバイトリック崩しを放棄し、犯人から「ちょっと待って下さいよ。ヒントを出しますから」という痛快な展開である。続く第6章で天下一が今度は美人OLに転じているのも面白い。特に本章は現代批評的な趣があった。「最後の選択」で読者は思わず唸るだろう。名探偵を「犯人」にしてしまうという残された唯一の選択肢の意味について。『名探偵の掟』というよりは、『名探偵の宿命』というところか。東野圭吾の「挑発的な」本書は怠惰な読者を覚醒させるに違いない。 | ||||
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むしろ、「本格ミステリ」入門書として読みました。 がちがちの「本格ミステリ」というのがどうも苦手で(お約束ごとが沢山あるイメージ)、それまで敬遠していたのですが、たまたま手に取ったこの文庫のおかげでいろんな「お約束」を学習することができました。 小説としてもすぐれているのですが、探偵小説の解説書としても大変すぐれていると思います。 おかげで、今、ミステリー小説にハマっています。 | ||||
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こういう本が「座右の書」だなんて、ミステリーファンに叱られそうだし、東野圭吾の熱烈なファンには呆れられそうだが、私はいつも手近に置いていて、頭を休めたい時、気分転換したい時に、拾い読みしている。短編集だから、その時の気分に合った話を読めるのも手頃だ。 密室、孤立した別荘、ダイイングメッセージ、アリバイトリック、などなど、いわゆる本格ミステリーの定番の設定をネタに、名探偵・天下一大五郎と、相棒の大河原警部が、事件を解決しつつ、時々、本筋から離れて、「ミステリーの楽屋裏」について、ぼやいたり「登場人物の本音」を言い合う。その「漫才」の部分がとにかく可笑しい。 パロディ精神とユーモアにあふれた、バカバカしい本だが、案外、東野圭吾の本領はこういう所にあるような気もしている。彼はシリアスな大作路線で売れてしまった感があるが、もう一度、本格でなおかつユーモアミステリー、というような作品にも挑戦してほしい。 | ||||
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天下一探偵と大河原警部が数々の事件に挑む。だが、彼らは度々小説世界を抜け出し 本音を語る。『そんなはずないじゃないか・・・』と。 本作は推理小説のさまざまなカテゴリ、そこに内在する暗黙の了解と限界等を示した 上で、ばかばかしく、しかしながらまじめに話を展開してみせる。この風刺めいた 感覚は、自身も含めたあまたの作家と、斜に構えた我々読者に向けられたものである。 そこには本当の推理小説がもつ醍醐味や味わい方を忘れかけている我々へのメッセージ がこめられているのではないか。 だが、東野圭吾の凄いところは、ただ批判するのではなく、自身でそれに対する答えを 提示している点だろう。解説の村上氏が整理してくれているように、『悪意』や『どちら かが彼女を殺した』は確かにこの短編に収録されているエピソードに対する作者自身の ひとつの答えであった。 こうなれば他の『答え』も読むしかないではないか。 | ||||
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好きだからこそ意地悪したい。大好きだから茶化したい。作品を発表するごとに、ミステリーの枠を押し広げていく東野氏の、ある意味アブナイ連作短編集。ミステリーという分野を象徴する「密室」「フーダニット」「アリバイ崩し」などのトリックをひとつひとつあげつらい、徹底的にいじり、茶化し、笑いのめす。時代遅れで非現実的な密室殺人は、同じく笑える肩書きをもつ「名探偵」も推理するときは恥ずかしいんだなぁ。「それを言っちゃあおしまいよ」という、ミステリーのタブーに果敢に挑んだ東野氏の勇気と稚気とミステリーへの限りない愛情がひしひしと伝わってくる名作。ミステリーが大好きな人のための最高のプレゼントです。 | ||||
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推理小説の定番,密室殺人,バラバラ殺人,アリバイトリック,童謡をモチーフにした見立て殺人などを徹底的にパロディ化してみせた連作集。 名探偵天下一大五郎と引き立て役の大河原警部の迷コンビの珍妙なやりとりに笑いっぱなし。 そしてこの作品の凄いところは,決してふざけているだけの巷にあふれるパロディもどきとは一線を画し,読者のウラをかく見事などんでん返しと納得のいく真相を描いている事。12の難事件,いずれも粒揃いでハズレなし。まさにパロディの見本帳とでもいうべき傑作集。 | ||||
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本格派としてスタートした作者が、普通小説に移行していく過程で書かれた短編集。内容は本格における様々な「縛り」を意識して、それをパロディ化したもの。扱う題材も密室物、アリバイ崩し等、本格そのもの。自作も意識してか、かなり自虐的な立場で書かれている。しかし、パロディではあるものの一作々々は趣向が凝らされており、本格物として充分に通用する。本格の限界を感じながらも、本格への愛着を捨てきれない作者の心情が汲み取れる作品。ファンとして、本格に戻ってきて欲しいと思うのは私一人ではあるまい。 | ||||
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東野さんの推理小説にしては、あまり面白くなかったです。 あまりにも奇想すぎる展開で突拍子過ぎる感じです。 でも、短編なので淡々と読めるので、半身浴しながら読むと丁度良いかも。 | ||||
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おもしろいけど次から次に読みたくなるわけではなかった。 短編なのでちょうどいいぐらいの区切りで終わってくれる。 昼休みによいかな。 ユーモアって奴ですな。 | ||||
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短編集。ミステリ作者と読者の定番と怠慢を切りまくってくれます。逆にミステリの重箱をつつく評論家やミステリがミステリであるだけで嫌って批判してくる人たちへの揶揄とも読めると思います。 本格書きの東野さんだからこそ痛いところを突いて下さいます。しかし愛ある指摘だと思うので、楽しく読みました。 ポイントは、揶揄するだけでは終わらず本格ミステリ的なひとひねりを最後にきちんと入れてくださっているということ。お流石です。 にやりと笑える感じの捻りですが上手です。 有名探偵からイメージを取ってきたキャラクターなんかもいるので、古典を制覇された方にはピンとくることでしょう(笑) 本格好きさんは、本格ミステリの現状を問い直すにも自分の読み方を問い直すのにいい作品。 解説の言葉をお借りするのなら、「踏み絵的作品」です。これはかなり的を射た解説だったと思います。 | ||||
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ミステリ小説の犯人当てを、 怪しくないからこの人は犯人じゃないなとか、 アリバイがあるからこの人は怪しいとか、 ミステリ小説的にはそうなんだけど、 普通に考えたら、それはおかしいだろうという読み方を していることを自覚している人向けの小説だと思う。 読んでる時は笑えたのだけど、良く考えたらミステリ小説をちゃんと 読んでない自分が見えてくる気がする。自戒の書。 | ||||
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東野圭吾の初心者はもちろん、これから読書の、ミステリーの楽しさを!と思う方にはオススメできません。裏というか皮肉というか、わざと斜めからつついてみました的なないようです。ただ逆に、これまでもいろいろ読みましたって方には、一緒に笑える点や指摘すべき点等がたくさんあり楽しめます。 | ||||
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探偵物、推理小説などを読んだことがある人ならきっと、そうだよね~とどこかで同意しちゃう部分があると思う。型破りなミステリーというか一応推理小説?これを読んだあと、この作家の本をもっと読んでみたい。一体こんな本を書く作家がどんなものを書いているのかなと興味を抱きました。 | ||||
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