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(短編集)
名探偵の掟
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名探偵の掟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全114件 21~40 2/6ページ
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なら、面白いかも。 って言っても、20年近くも前に書かれた作品を今読んでいるので、 当時の感動して読まれた方と、同じレビューが書けない。 もっと早くに読んでいればよかったかも。 個人的には長編小説が好きなのですが、こちらは短編小説。 節目があって読みやすいですが、物足りなさも感じます。 | ||||
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作者に限らず、世の作家たちは本当に良く他作家の作品を読み込んでいる。古典扱いされるものから新しいものまで。 出尽くした感のあるミステリ小説の、一定のセグメント毎に風刺しながら、しかも笑いを意識しながら 根底にある愛を感じさせる手法は素晴らしい。天下一大五郎、最高。 | ||||
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密室殺人、クローズドサークル、ダイイングメッセージ、時刻表トリック、二時間ドラマ、バラバラ殺人、 変装、見立て殺人、信頼できない語り手、辻褄を合わせるためのご都合主義、事件が迷宮入りして 渋々探偵に泣きつく警察といった、本格推理小説におけるあるあるやお約束、話によって異なる探偵と 警部の立場や所属、事件が起きる場所に必ず現れる名探偵、警視庁所属なのに管轄外の事件に首を 突っ込む警部、はたまた性別までもがブレまくっている登場人物の設定、無理のある酷いオチ、 複数の素人探偵(しかもどこかで見たことがあるような種類を網羅している)による推理合戦そして 細かいことなどあまり気にしない、ストーリーをなぞるだけなくせに文句だけは一丁前な読者や 視聴者の姿をメタフィクションを織り交ぜながら描いている。本作では直接の言及はされていないが、 やはり推理小説を書く人はノックスの十戒やヴァン・ダインの二十則は(多少時代遅れではあるものの) 考慮するべきなのだろう。 とどのつまり、本作は現実離れしている推理小説全般へのアイロニーなのだが、さりとて物語を紡ぎだす 作家たちを責めたり貶したりすることはできない。なぜなら推理小説は偉大なる先人たちによって ハウダニット(How done it;どんな手口を使ったか)は(携帯電話等いくつかの新しいテクノロジーが登場した ことによる『特需』を除いて)ほとんどのパターンを出し尽くしたため、現代の推理小説はホワイダニット (Why done it;なぜ事件は起こったにか)を消去法的に重視せざるを得ないからだ(解説にもあるように ホワイダニットを書き続けてきた作者がハウダニット(How done it;どんな手口を使ったか)である 『探偵ガリレオ』を書いたのは一種の挑戦かと)。 そういう意味では現代の作家たちはさぞかし大変なことだろう。 | ||||
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東野圭吾の作品は出版されると直ぐに購入し読み漁る。ラストに感動が待っている。 | ||||
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読んで損した気持ちになったのは久々です。東野圭吾だからって、すべてがおもしろいわけではありませんね。 | ||||
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本格ミステリをある程度以上は読んだ人なら、間違いなく楽しめます!鯨統一郎の『ミステリアス学園』や綾辻行人の『どんどん橋、落ちた』も素敵です( ^∀^) | ||||
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第1章を全て読んで、それ以上読むのをやめました。 面白くないんです。本当に。 プロローグまでは良いです。 でもそれから先、警部だけならまだしも名探偵やその他の登場人物まで読者、読者と… 読者が〜とか、自分の役回りが〜とか、そういうこと言わなくていいんです。 個人的に、小説の中の登場人物が読者が〜とか、言ってるせいで、どうしても入り込めませんでした。 本の中にわざわざ読者という言葉を登場させる必要性を感じません。 東野圭吾さんは大好きですが、この小説は大嫌いです。 今までいろいろな本読んできて初めて「この本読むのに使った時間返して」と思ってしまった本でした。 | ||||
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本格ミステリーではないんだろうとなんとなく知っていましたが、思った以上に普通の推理小説ではなかったです。まあよく知らずに買った私が悪いんですが。 主役の探偵や脇役の警部が推理小説の中の登場人物であることを自覚していて、推理小説のお約束やご都合主義的な部分を自虐的に指摘するという場面が多々あります。こっちはそんなの了承した上で本格推理小説を読んでいるので、今さらそんなこと指摘されたって何にも愉快じゃなかったです。 こういう作品って他にもあるのかもしれませんが、いったいどんな人が読めば楽しめるのかと不思議に思いました。ミステリー好きにはミステリーじゃないと言われるし、ミステリー好きではない人はそもそも読まないだろうし。ものすごくたくさんミステリーを読んでる人やミステリー小説の解説を書けるような人たちにはおもしろい作品なんでしょうか。 | ||||
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東野圭吾氏の文庫本を読み続けていて、 家族が読むときの参考にと、 ◎◯△❌ のメモを挟んでおくのですが、 19冊目にして初めて、❌をつけました。 あまりの苦痛で2話しか読んでいないので △にしようか迷いましたが、 ここのレビューを再確認し、やはり 急展開はないまま終わるんだなと、❌です。 | ||||
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本格ミステリや探偵もの、二時間ドラマのお決まりやお約束を皮肉った作品。 警察である語り手が探偵のためにあえて推理をはずしたりするあたりが既に型破りです。 あーたしかに!と思えるところをついてきて非常に面白いです。 それでも昔ながらのいかにもなミステリ好きの自分としては馬鹿にされたような感じで悔しい! これを読んだミステリー作家が筆を折らないでいてくれることを願います。 | ||||
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もう30年以上に渡り海外作品を中心に推理小説を読んで来た者ですが、いやはや、こんなに面白い作品があったとは知らなかった。 ミステリーの世界の「お約束」をネタに遊びまくってます。 しかも、ただのパロディーに終わらせず、ちょっとひねりを利かせているところがさすが。 | ||||
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本格推理小説の約束事(密室殺人等) を主人公が自虐的に解説しながら解決していく短編集。 私は純粋に事件を楽しみたいから苦手かな。 | ||||
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推理小説を読み過ぎてトリック・犯人のパターンが読めるようになったり、トリックと読者を騙すためだけに作られた設定や舞台にうんざりした方にオススメ。 私は特に後者の「凝りに凝った」推理小説が好きじゃないので、風刺がかった本作で大笑いできた。 推理小説が好きになる。 色々なミステリ作品に触れる。 そしてある時、こんな経験をしたことはありませんか? 読者:「あれ、もしかしてこの作品は過去に呼んだあの名作のデフォルメでは?ということは、トリックはあれで、犯人はこの人か!」 読者:「ああ、やっぱり」 そんな読者に作者も黙っているわけではない。 作者:「どうです?今回は難しかったでしょう。実はですね、真相はこうなんですよ!」 作者:「いやいや。でも、こことあそこにヒントがあったんです。ほら、見つけにくいけどちゃんと解けるようになってるよ。本格的でしょ!?」 でも、読者はこう思うわけです。 読者:「くっだらね。4pのクイズ本でやってろよ。」 個人的にはトリックに固執せずとも、ストーリー等の内容に魅せるところがあれば娯楽作品としては成立すると思います。 ようするに、読了後の満足感が得られれば、アンフェアなトリックだろうと、真新しくないトリックだろうと、問題ないのです。 本作の読了後の満足感は、最高でした。 | ||||
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本格推理のおきまり、たとえば、 怪しくない人物が犯人、連続殺人が終わるまで探偵は謎解きをしない、なぜか通りがかりの他人の犯行は最初から否定されている、 これらをユーモアたっぷりに皮肉った作品。 一つ一つの作品に、過去の古典名作を思い出させる記述があり、その点も笑えます。 東野圭吾は、きっと本質的に本格ものは大好きなのだと思います。 そんな自分も皮肉った本格への愛情があふれた作品です。 | ||||
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これはメタミステリである。ミステリー、それも本格推理という形式の物語のパロディである。物語中の登場人物があたかも実在する人間であるかのように思考し、行動する、という体裁で構成された物語である。しかも登場人物たちは作者の意図をあらかじめ知ることなく、置かれた状況を読みながら自分の役割を演じる、という作業を余儀なくされている。そのことはプロローグにある大河原警部の言葉に読み取ることができる。彼は「天下一探偵シリーズの脇役」(p8)であるのだが、脇役であるがゆえに事件の真相に辿り着いてはならない――なぜならそれは主人公の役割であるから――ということについての苦労を「つまり私は常に主人公である天下一探偵よりも先に事件の真相を暴き、わざとその推理を迂回しながらすべての行動を起こしているのだ。」(p9)と語るのだ。台本通りに進行するのならば、登場人物自身が推理する、などということは必要ない。すなわち、このメタミステリは、登場人物と作者の間に一つの断絶を設定した上で、「作者の設定した物語世界を壊すことなく与えられた役割を演じよ」という課題にどう応えるか、というテーマを持った作品である、と言える。 つまりこれは筒井康隆『虚人たち』の本格推理小説版であるというわけだ。その発想は面白いし、各章において本格推理におけるいわゆる「トリック」(フーダニットとか、ダイイングメッセージとか、時刻表トリックなどの副題が各章に付されている――因みに第一章「密室宣言」には、法月綸太郎のとある短編と同じトリックが使われている――)に、登場人物たちがうんざりしながら付き合う、という構図も斬新である。が、その構図自体を破壊しかねない記述は気になる。それは第九章の次の文章だ。 名探偵の講釈はまだまだ延々と続くのだが、読者も辛気くさいだろうから省略する。聞いている我々だって、欠伸あくびをこらえるのが大変なのだ。(p200) これも大河原警部の言葉である。『名探偵の掟』は、この大河原警部の視点において記述される。すなわち大河原警部こそが「語り手」であり、それゆえ「省略する」ことも可能であるわけだ。しかし、だとすれば、「作者」はただ舞台設定をするのみで、台詞にも行動にも、そして記述にすら関わらない人物である、ということになる。果たしてそれは「作者」と言える存在なのだろうか? それゆえにこの一言は、メタミステリという設計自身を破壊させかねない言葉なのである。もちろんそれを深読みして、「ここには現実の人間と、世界を創造しただけであとは一切の干渉をしない「神」との関係が暗示されている」と大袈裟に批評することもできないわけではないのだが、この物語にそこまでの構造性を求めるのは穿ちすぎだろう。 それはともかく「なぜ物語は映像化された途端に陳腐になるのか」という問いは、誰もが持つものだろう。そして陳腐の中の陳腐な映像化、という点では、東野圭吾『さまよう刃』を措いて他にはあるまい。そのことが『名探偵の掟』で語られることこそ喜劇である。「ではなぜ東野は、そのような陳腐化に目を瞑ったのか」という問いに彼はどう答えるのだろうか? この問いに対する答えは「メタ」どころではくむしろとてもとても、生臭くなる可能性がある。 | ||||
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バカミスだけどいいですね。 なかなか面白かったです。 ただちょっとだけインパクトに欠けたかな、とは思いました。 | ||||
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一つ一つのお話が本当に良く出来ています。本当だ~そういう掟があるある!関心したり、最後に笑えたり、これを読んでからミステリードラマなど見ると、今まで気づかなかったけれど、その通り!と思えてまた面白いです。小説も面白いけれど、テレビドラマ(松田翔太さん主演)になったときに、これをどうやって映像にするのかな?出来るのか??と思ったら、うま~く映像になってました。思わずDVDを買ってしまいました。そしてそれを見てからまた本が読みたくなって、結構何度も楽しめました。DVDともに私は大好きです。 | ||||
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この種の小説は初めて読んだ。 推理小説のオムニバス的な作品として読み始めたが、 次第にミステリーという枠を、推理小説家が痛烈に批判したブラックユーモアたっぷりの作品だと気づいた。 こういう形式の小説も読み始めると面白い。 ある程度ミステリーを嗜んだ人間が読むとさらに面白い。 小説家としての葛藤や苦悩が、 登場人物の目線で表れている。 作家東野圭吾の技能が研磨・洗練されていく様子が垣間みれた。 続編もしっかりとチェックしたい。 | ||||
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推理小説には、その話を推理と解決の物語として成立させるため、あるいはミステリ的興味をかきたてるために、さまざまな《お約束》=「掟」がある。なかには、本を置いてストーリーに距離感をとって考えれば、「そんなわけないだろ!」と叫びたくなるようなご都合主義すら存在する。本書は、推理小説が読者に目をつむってもらう色々な「掟」を正面から露骨にとりあげて、ミステリの多くが、その「掟」に盲目的でないならば、実は「バカミス」にすぎないし、「掟」は実に馬鹿馬鹿しいものだ、ということを暴露して見せる作品集である。 だから、本書は基本的に推理小説のベテランのためのもので、初めて推理小説を読もうとか東野氏の作品を読もうとかいう人には向かない。しかも、実は、本作がとりあげる「掟」のほとんどは、さんざん推理小説史において取り上げられてきたものなので、批評としての価値はない。(本格作家としてスタートした東野氏がこのような作品群を著さざるを得なくなった心境それ自体は、解説をまつまでもなく、気の毒なものであるが。)あくまで、「掟」についての古臭い批判をいまどき大真面目(めいて)批判して見せるギャップに笑い転げるためのバカミス作品である。 | ||||
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普通に、探偵ものつもりで購入しました。 が、見事に裏切られました。 コナンでも、金田一でもいいのでいわゆる王道の 探偵ものにふれたことがある方には特におすすめです。 続編の呪縛も、面白いですよ! | ||||
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