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天空の蜂



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天空の蜂の評価: 4.11/5点 レビュー 179件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全179件 161~179 9/9ページ
No.19:
(5pt)

原発に警鐘を…

原子力発電に警鐘を鳴らすサスペンス大作
「天空の蜂」を名乗る何者かにコントロールを奪われた最新鋭ヘリが原発の上空でホバリングを始めたことから始まる数時間の出来事が、圧倒的な筆力でスリリングに描かれている
正直言って読む前に期待した「ホワイトアウト」的な作品とは多少趣がことなりましたが、大変面白かったです♪
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.18:
(5pt)

おすすめの大作!

大作。おもしろかったです。
ヘリコプターについても原発についても、よくぞここまで調べたなあ、と感心させられました。
小説を読んでこんなに勉強になったと思ったのは初めて。
原発の問題や、でも必要だということ、それぞれの言い分を知らなければならない、というメッセージが切ないくらい伝わってきました。
またそれ以外にも、子供救出のアクロバットであったり、わずかなヒントで犯人を見つけていく刑事の仕事であったりもスリリングで楽しめました。
一人のキャラクターに入れ込みすぎない東野さん独特の作風で、冷静に、けれどものすごくおもしろく読ませてくれました。
長いけれどあっという間。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.17:
(4pt)

東野圭吾の隠れた傑作

東野圭吾の守備範囲の広さがよくわかる傑作だ。
いきなり、爆弾を積んだヘリが謎の犯人に強奪され、原子力発電所の空中でホバリング。犯人は「高速増殖炉に向けてヘリを墜落させる」というとんでもない脅迫をしてくる。
これだけでも国家的なテロとして小説の題材には十分なのだが、東野圭吾はさらにそのヘリの内部に子どもが閉じこめられていたという状況を用意している。
原発を守ること、国の体面を守ること、そして1人の子どもの命を守ること、突きつけられた難しい状況を、燃料が切れるまでの数時間でクリアしなければならない。真保裕一の「ホワイトアウト」や映画「スピード」のような、舞台設定自体のスリリングさが最大の魅力だ。
この手の作品を書き続けている筆者ではないので、細かい部分でのアラは探せばキリがないが、娯楽作品として十分面白いし、このジャンルに挑戦した意欲を買いたい。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.16:
(3pt)

時間がない?

時間がないのに、妙におしゃべりな登場人物。
ある意味では間抜けとも思える展開。
どうにもなじめない、余田話のような小説。
これだけの厚さは必要なかったはずだ。
こうした小説を書くのは、この人には向いていない。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.15:
(5pt)

「必要だけど、目を背けたくなるもの」について考えさせられる物語

原発の必要性・安全性について再度問いかけるような作品。とは言っても「原発反対」がテーマでは無いみたい。人々が必要としているから開発・維持・管理されているのに、その恩恵を受けている人間はまるで無関心。原発は「必要だけど目を背けたくなるもの」。そしてそれは原発だけではなく・・・。痛いところを付いてくる作品でした。主要人物である”三島”が最後にもらした言葉に、同意してしまいました・・・。
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4061819895
No.14:
(5pt)

すごい迫力!

政府や原発に突然送りつけられた犯行予告。奪取した大型ヘリコプターを、稼動中の原子力発電所に墜落させるというのだ。犯行は阻止できるのか?犯人の真の目的は何なのか?緊迫感あふれる、本格長編サスペンス。・・・迫力満点で、引き込まれ一気に読みました。ヘリコプターや原発の構造など、かなり専門的な解説も含まれていて作者の力の入れ具合が感じられます。真保裕一ファンにもお薦めの本格派。事件に関わる色んな立場の人の目線から描かれているので入れ込みすぎず、客観的に読めます。それにしても、常に新しいジャンルに挑戦し続ける作者の力量の広さには、毎度感服させられます。かなりの力作。
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4061819895
No.13:
(4pt)

”ソフト”なハード・サスペンス

私が今まで読んだ 東野圭吾 作品からすると意外な、ポリティカル・フィクションものです。自動操縦が可能な新型ヘリを遠隔操作で奪い、原発上空でホバリングさせ、日本中の原発を停めないとヘリを落とす、と脅迫。原発の意義と危険性を取り上げた、という意味では社会派的ですが、ヘリの奪取方法などのディテールには甘いところもある気がしました。ヘリの燃料が尽きるまでのわずか十時間ほどで犯人を探さなければいけない、のですが、刑事ドラマかというとそうでもなく、物語は多くの関係者、そして犯人も含めた群衆劇として描かれます。終盤では、犯人の動機がクローズアップされるし、結局は焦点がぼやけている、良く言えば盛りだくさんという仕上がり。まあ、例によって抜群に読みやすいので所要時間比で考えれば、充分☆☆☆☆の面白さはあります。
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4061819895
No.12:
(5pt)

素晴らしい

溢れる緊迫感。そして犯人の真の目的。平凡な日常を送る日本国民に、ぜひとも勧めたい一冊です!
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4061819895
No.11:
(5pt)

読者に対する挑戦状?

「原発」「テロリスト」「ヘリコプターの奪取」…内容紹介に書かれている言葉です。最近、福井の原発で事故があったことから、つい反原発小説なのかな…と邪推してしまいました。けれど、著者は作品内で決して「原発反対」とは主張していません。思想的な小説なのかな…と思って手を伸ばせずにいるのでしたら、杞憂だったと気が付くのは時間の問題です。原発「新陽」をめぐり、政府・自衛隊・技術者・被害者…様々な人間の思惑が錯綜します。それぞれは、それぞれの正義のために動いているのですが、客観的に見たとき、それがすべて正義と言い切れるのかは疑問です。けれど、国民は自分に害が及ばなければ彼らの行動をとがめることはありません。このようにして「沈黙する群集」が形成されていきます。本書からは著者の憤りを感じるのですが、著者の視点は上記のどこにも属していません。著者の皮肉というか、ユーモアというか…読者を試しているみたいです。子供を救出する下りには、著者の優しさを感じることが出来ました。ちょっと分厚いですけど、挑戦する価値はある気がします。ぜひ、一読を!
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4061819895
No.10:
(5pt)

サスペンスと評してしまうには、もったいない作品

ある原発で事故がありました。亡くなった方がいらっしゃるにもかかわらず、記憶として薄らいでいくのを止められない自分がいます。「忙しいから」と割り切ってはいけないとは分かっているのですが…。『蜂に刺されたほうがいい』犯人の言葉が、胸に突き刺さります。この作品のなかで東野氏は、「原発反対」と声高に主張しているわけではありません。けれど、この作品を読んだ後、思わず原発に無関心を装っていた『自分』を振り返ってしまいました。この作品のなかでは、政府・警察・防衛庁・技術者・被害者…さまざまな『原発関係者』が登場します。『新陽』をめぐり交錯する彼らの正義や義務を、東野氏は細かく描写していきます。一方からの視点ではなく、様々な視点から見た『新陽』が描かれたことで、思想を強制されたわけでなく自然と人間ドキュメントを見た後のような気持ちになれたのだと思います。文庫本にして622ページという厚さに抵抗を覚える方もいらっしゃると思いますが、続けて読まなくても忘れられないほどの緊迫感がある作品なので通勤・通学の読書に用いられたらいかがかな?と思います。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.9:
(5pt)

作品の中で自爆している作者

理系の作者の知識を生かした筆致、原発に対する取材力。確かに「大作」だと思いつつ、楽しく読めたが、どうも作りが気になる作品。あらかじめ2つの全く違う小説を書いておいて上手く要所要所をくっつけたみたいな・・・。まあそういうものを伏線とも呼ぶのだろうが。どうもしっくりこない。原発と海掃用大型ヘリとテロリストもどきの犯行・・・ここまではいい。ここまででひとつの作品としておけば良かったのだ。しかし、いつものことながら動機がどうも納得行かない。多分それは子供が絡んでくるからだと思う。まさか作者が人間を愛せないとか子供がいないんじゃないかとかそういうことは思わないが、どの作品も子供や恋人が重要な登場人物として出てきても、なぜか書いてあることが上っ面だけに思われて思わず引き込まれたり同感する事がない。説得力がないというか。それを逆に意識して子供を持つ親を何人も登場させヘリにも子供が乗っている事にしてしまったのだろうか。それでもなんというか親子の情の切なさというものを感じ取れない。むしろテロリストの犯行にしてしまった方がすっきりしたような気がする。東野作品を読むとたいがい思うことだがこれだけ面白い話が書けるのになぜいつも読後未消化な気分が残り、登場人物に感情移入出来ないのだろうか。なんでも書けることがあだになっていると思うのは私だけだろうか。非常に偏りがあるがなぜか登場人物に魅力のある作品を書く作家と常に作品は平均点を上回るが犯人や登場人物にシンパシーを感じさせない作家とがいる。東野圭吾は後者だ。この作品は自己の存在証明の為に書いたんじゃないかと言う気がするのだが・・・。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.8:
(4pt)

異色の作品だが

空中のヘリコプター、そしてその子供をどう救助するか、原発をどうするのか・・・多くの視点で、多くの動きで物語が進んでいく。他の東野作品とは趣を異にするのだが、手に汗握る展開が続き、東野氏の才能を改めて感じさせられた。ただ、物語上、どうしても仕方が無いのかも知れないが、作品中に専門用語やらその説明やらが長々と続く、という点があるのが気になった。東野作品の中でも特に長い作品のひとつなのだが、この辺りがもう少しスッキリしてれば文句なしなのになぁ・・・と感じた。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.7:
(5pt)

傑作です

東野圭吾の才能を再認識した。著者にしては珍しいハードボイルド物だが、手に汗握る展開、特にヘリから子供を救出するシーンはすごい。まるで映画を見ているような情景描写です。世の評価は今ひとつかもしれませんが、間違いなく東野圭吾の代表作だと思います。
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4061819895
No.6:
(5pt)

蜂に刺される前に

原発は要るのか?あるいは要らないのか?原発は悪なのか?私たちは、そこまで原発について考えたことがあるだろうか?「ヘリが原発に落ちなかったら殺人未遂にはならない」これには、相当の皮肉が込められている。国が安全だと言っている。だから殺人未遂にはならない。こんなバカなことがあるだろうか?絶対な安全などないのではないか?そんなことを、この本を読んで考えた。次のセリフが最も印象に残っている。「世の中には、ないと困るが、まともに目にするのは嫌だってものがある。原発も結局は、そういうものの一つってことだ」私たちは蜂に刺されないと気づかないのかもしれない。
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No.5:
(3pt)

ごめんなさい

他の作品より読みにくい感じがしました。専門的な用語が出てきたりで難しいです。(知識不足でしょうか)場面場面では、よいのですが、所々分からなくなってきてしまって・・・すんなり読めませんでした。
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No.4:
(4pt)

沈黙の群集の一人として胸にずしりと響く一冊

盗まれた最新鋭ヘリが高速増殖炉の上に落ちるまで数時間という緊迫の展開。小気味いいのは、登場人物たちがプロの仕事をきっちりこなすことだ。人命を賭してレスキューする自衛隊員、一瞬のすきをついて自分の仕事をするヘリ開発技術者、地道な捜査で犯人を追い詰める警察官、それぞれに地味だがいい仕事振りである。正統派クライシス・サスペンス、犯人を明かしつつ、その動機を最後まで謎にとっておく筆の運び方といい、東野サスペンスの一つの頂点であろう。首都圏は原発依存度が高い。原発不祥事に端を発して、原発が点検のため一斉に止められているこの時期にこの小説を読むと、少し皮肉な気持ちになるのは残念なことだ。小説が書かれたのは1998年である。エンターテイメントとしての完!成度が高いことはいうまでもなく、メッセージ性を内包しながら声高にならないところが東野作品らしい。放射能を浴びる原発労働者の悲惨さ、原発労働者の子どもたちに対する苛めも丹念に描く。基地問題、原発問題、ごみ処理場の問題、面倒なことは、見ざる聞かざるを決め込む「沈黙の群集」を静かに告発する問題作。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.3:
(5pt)

緻密な冒険もの

東野さんの作品としては珍しいハードボイルドな冒険もの。真保裕一さんばりの緻密な描写に、高村薫さんばりに男の色気を感じさせる描写が、印象的です。「秘密」や「白夜行」など、味はあるけど、東野さんの作品には、小粒な作品が多いね、って思っている方に、是非、読んで欲しい一冊です。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.2:
(5pt)

むむむっ

著者の作品は、たまたま手にした短編集2冊を読み「おもしろい!」とおもい、いきなりこの長編に挑戦してみました。初めは探偵ものでもなくどうかなと思いながら購入しましたが、読み始めるとどんどん進んでいく展開に、一気に読み終えてしまいました。裏書きにある内容から「男臭さ」を想像していましたが、その結末を読み終えて何とも言えない感覚に落ちました。かなりのボリュームを持ちながらだれる所もなく、専門的記述も見事に織り込まれ読み終える頃には自分の知識までもが満たされているような感覚でした。作品中ではあくまでさらりとした表現でありながら、読み終えて作者からの強い問題提起を感じました。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.1:
(5pt)

驚愕サスペンスの中にも作者の優しさが溢れる傑作!

原子力発電所の上に超大型特殊ヘリコプターを落とそうとする犯人! 長編ではありながら物語は犯人がヘリコプターを奪取しようとする早朝からわずか10時間程の間の出来事により展開されているという、作者ならではの緻密な構成と見事な緊迫感を与える筆致無しにはこれほど読者を引き付けないと思う。 さらに、犯人の動機が何であったのか最後に明かされるが・・・。 傑作と言われる「秘密」に溢れている作者の優しさがラストで読者に訴えかけてくるもう一つの傑作と思う。
天空の蜂 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895

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