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天空の蜂
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天空の蜂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全179件 141~160 8/9ページ
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原子力発電所に盗んだヘリコプタを墜落させると脅迫する犯人と、警察や国との数時間の折衝や攻防を描いた意クライシスサスペンス。なかなかいいネタを使っているなぁと思ったけど、事件の動機は弱く、最後のオチ(ヘリコプタも落ちましたが)もあっけなく、映画化しても(しないと思いますが・・・)興行収入も落ちるようなストーリーでした。 | ||||
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非常に引き出しの多い作者ですが、これは実に良いサスペンス。 限られた時間で犯人を追い詰める必要性、もし見つからなかった場合のリスクなど、わずか1日の話なのに実に重厚なタッチで書かれています。 テーマに原発是非という社会的なものもありますが、それが無くても十分に読み応えがあります。じっくり腰をすえて楽しんでください。 | ||||
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ヘリを乗っ取った犯人を突き止めるストーリーなのですが、それよりも原発やヘリの専門用語が多々登場し、登場人物同士もそんな専門用語のやりとりの場面が長々とあり、残念ですがそんな専門用語の部分はほとんど頭に入ってきませんでした。 また、登場人物の名前がイマイチ頭に入ってきませんでした。最初に出てきて、数ページおき再度出てきた時に、「あれ?この人どういう立場の人だっけ?」とピンとこないことが多々ありました。これは登場人物があまりに多いこともあると思いますが、登場人物に東野氏の他の小説ほどのキャラクターのインパクトがなかったことがあると思います(他の小説はたとえ脇役でもこれほど人物像が頭に入らなかったことはありませんでした)。 そして、犯人の犯行動機もわかりにくいものでした。犯人が完全な悪人に描かれていなかったのは悪いとは言いませんし、そこに読者へのメッセージ性も見え隠れするのですが、残念ながら伝わってくるものがほとんどなく、私は感情移入できませんでした。 ヘリからの子供の救出場面はなかなかの迫力で、この部分があったゆえ星3つにしましたが、これがなければ残念ながらあまり評価できないですね。 | ||||
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東野圭吾の書籍は文庫化されたものは全て読了しているが、 その中で、最もおすすめできる書籍。 本書は東野のミステリー物に顕著な、主人公及びその周辺の人物のみを 深く厚く描くという手法ではなく、 様々な登場人物がそれぞれの立場で生きる中、いろいろな悩みや思いを 持っていることを巧みに描いている。 そのため、物語が一面的ではなく多層構造となっており、 いろいろな立場で物を考えることができる、非常に完成度の高い小説である。 また、テーマが原発という日本でも関心の深いエネルギー問題なだけに、 その問題の持つ意味合いも、我々が生きていく中で有効なサジェスチョンとなるものである。 諸手を挙げておすすめしたい。 | ||||
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執筆されたから12年たって読んでも、違和感のない作品でした。それだけ国の姿勢などが変わっていないということですね。 賛成派、反対派がそれぞれどのように意見を出しているのか、その矛盾点、原発の仕事をしている人たちの現状など単純な問題ではないということを記述してあるので、興味がない人、知らなかった人も意見を偏らされることなく読めると思います。 登場人物が多すぎる点、原発やヘリに関する説明やラストで犯人が投げかけた言葉の意味が、万人に理解できるか疑問が残る点で☆1つマイナス。 それは小説の限界なので仕方ないのでここは映像化といきたいところですが、政治的問題と絡んでくるので実際難しいでしょうね。 | ||||
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東野作品にしては読破するのに時間がかかった1冊。 原因は、科学的、専門的描写の多さと、登場人物の多さでしょうか? 「原発」というテーマに沿って、東野氏お得意の工学系要素をふんだんに盛り込んでドラマは進んでいきますが、その分心理描写が少なく、感情移入しにくいです。 ヘリに残された子供を救出する場面は、息を呑みましたが、そのあとは緊迫感も薄れました。 好き嫌いのはっきり分かれる本だと思います。 | ||||
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「ある朝、航空機工場より1機の新型ヘリが飛び立ち消えた。そしてそのヘリを見に来てた子供もいなくなった。事件発生後、暫くして航空関係者、その子の親のところに犯人から脅迫状が届いた。日本全ての原子力発電所を停止せよ。そうしなければ新陽原子力発電所の真上で待機させているヘリを落とす。同時にヘリの中にいる子供も死ぬことになる。」 序盤は、悪くないのですが、話が面白くなりませんでした。理由を箇条書きにする。@話が単純だったこと。上記のあらすじでほぼ網羅しております。A犯人の動機が薄い。話が長すぎて覚えてないし、存在感がない。B登場人物が多すぎる。 この小説では、犯人の要求に応じるため、一部の原子力発電所を停止させ、その為に政府は国民に対し電気の使用を控えるように呼びかける。工場等も止めるほどの徹底振りだった。これは、世界各国が今行っている地球温暖化防止対策の京都議定書みたいだ。日本は2008から2012年までに1990年比で、CO2を6%削減することになっている。しかし実態は、2005年度で7.8%増加し、2010年の見通しとして、2%オーバーとなっている。便利な生活は二酸化炭素という毒を持っている。それがわかっていながらやめられないのは、我々大人が痛い目にあわないからだ。今の子供たちに住みにくい地球、エネルギー資源の枯渇という負の遺産をもたらしていいのだろうか。ヘリの中の子供を救うために、各々出来ることをやろうじゃないか。 | ||||
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盗まれた巨大ヘリが原子力発電所の上でとまった。 犯人の要求は全ての原発をとめること。 要求が飲まれない場合はヘリが原発を直撃することに。 原発の安全性は?国は要求を呑むのか? 最初から最後までの緊迫した空気が非常に面白かった。 最後までどうなるかわからない展開。 犯人は分かるけど動機が最後までわからなく、 続きが気になって一気に読んでしまいました。 今まで原発なんて身近になかったので 生活の一部として考えていなかったけれど 実はとても重要な役割を果たしていることを知った。 放射能が漏れたらどうなるかなどの危険性はもちろん、 それ以上に原発の存在がどう人々の心理を左右するか。 原発の近くに住む人の心理。 犯人を追う刑事の原発に対する心理。 原発で働く人の心理。 一部始終をカメラを通して知る多くの国民の心理。 どれも丁寧に書かれていて、 正しい答えは一つではないのだなと実感した。 読んでいて考えさせられる一冊でした。 | ||||
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東野氏が、理系作家ぶりを発揮しヘリコプターや原発の仕組みを解説しつつ、ストーリーを組み立てています。かなり詳しく解説してくれているが、難しい...。 ストーリーは、東野氏ならではのテンポ良いストーリで、ハラハラドキドキさせられたが、犯行動機がいまいちピンときませんでした。 | ||||
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高速増殖炉や軽水炉なんて言葉は聞いたことがあっても、具体的には何も知らなかった。 話の展開よりも原発についての解説が印象に残った。 読みながら武田鉄矢とか長江英和を思い浮かべてしまった。 | ||||
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乗っ取られた巨大ヘリが原発の上空でホバリングを続けるなか、国、原発、警察、自衛隊それぞれが究極の選択を迫られる物語。 わずか10時間のなかでめまぐるしく展開するところは面白い。 しかし、原発やヘリの理論を「具体的に言うと」という下りで詳しすぎるくらいに解説文が続くのは、読み手によっては好みが分かれるところ。 事件の規模が大きい割りに犯人の動機が薄いのがいまいち。 | ||||
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登場人物が多いし、原発の問題点を詳しく説明するので話の展開が遅くギブアップしました。 | ||||
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私はこれまでは原発のことは全く知らなかったです。名前を知っているくらいで、何のために存在するのかもわからなかったです。たまにニュースなどで反原発のデモなどを見ると、「少し危険なものなのかも」という位にしか思わなかったですが、今回本書を読むことで認識がかなり変わりました。特に終盤の言葉には重みがありました。 「沈黙する群集に、原子炉のことを忘れさせてはならない」「『新陽』に落ちたほうがよかった。いずれみんな気がつく」 このふたつの言葉には重みがありました。 たぶん原発のことに興味がある人は近くにすんでいる人でもない限りほとんどいないでしょう。しかし、そんな人にこそ本書を読んで欲しいです。 | ||||
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原発(正確に言えば高速増殖炉)に着目した異色の小説だと思う。あと、ヘリのフライバイワイヤのネタは新鮮。 原発に関しては、若干変な記述が見られるが良く取材して書かれていると思う。反原発屋もしょうもない資料を読むのだったら、本作で勉強した方がためになるかもw | ||||
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実におもしろい! そしてすごく考えさせられる、奥深い作品。 ぜひみなさんに読んでほしいおすすめ本です。 話は原発へのテロ。 「原発」と「テロ」という組み合わせが、 いかにもたいしな中身でなくても、 おもしろい内容になりそうな、 そういういやらしい題材の選びなのかなと思ったが、 まったくそうではない。 単に原発の批判しているだけじゃない。 単に日本でのテロの危険未来シミュレーションでもない。 それ以上にもっと奥深い問題。 原発の存在によって、 一人一人の人間の日常生活が、 具体的にどのように変わっていってしまうのか、 単なる原発被害ではなく、 人間の愚かしさと原発特性の勝手な恐怖感による、 社会の歯車が狂っていく様を見事に描いていて、 それでいてだから単純に原発が悪いだけではないという、 そういうバランス感覚にも優れた素晴らしい作品だ。 特に最後の方で明らかになる事実がほんと驚愕。 なんとそんなことが・・・。 おもしろすぎる。そしてほんと興味深い作品。 ぜひ読んでほしい。 特に原発の仕事をしている人や、 原発の地域に住んでいる人に読んで欲しい。 | ||||
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原子力発電所の真上に、巨大ヘリが爆発物を乗せて待機。 テロリストの要求は、日本中の原子力発電所を止めろ、ということ。 原子力発電が当たり前のように生活の一部となっていることに、 何の違和感も感じない人があまりに多い中、 物語中ではその危険性も丁寧に説明している。 しかし、ただ単純に危険だ、危ないものなんだ、と 説いているような幼稚なものではなく、 原子力発電がなければ、今の生活が成り立たないこと、 危険と隣り合わせに、どれだけの恩恵を受けているか? そして、都会に住んでいる人のどれだけの人が それについて真剣に考え、知識を持っているのか? 知らなかった、では済まされないような、大切な問題・・。 そんなことを考えさせられる。 文系の私には難しい理科系の理論もふんだんに描かれていたけど この手の理科系の作品は、東野さん以外で ここまで掘り下げて描ける人がいるだろうか!? とても勉強になるし、日常の生活の中、問題提起となる 要素がすごく多かったので、読んでよかったと思ってる。 | ||||
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読んだ翌日にラストはどうだったけ? と考えないといけない作品。 要するにテーマも取材もいいが 小説として完成度が低いと言う事。 ハラ・ドキ程度でベストセラーとは この題名がよいのかしら??? | ||||
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そんな作品である。 原子力発電所があるおかげで受ける恩恵、その代わりに払う犠牲が あることを今まで考えもしなかった。 メリット、デメリットを知った上で必要か不必要かを考えることをしないのは 一部の人にとり悪なのだと思い知った。本当に無知は罪である。 原発以外にもヘリに閉じ込められた子供を救出するなどアクションシーンも 楽しく読める。 本の厚さは気にならず引き込まれる1冊である。 | ||||
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私が本書を読んで何よりも驚いたことは、原発や飛行機などに関する詳細な記述です。私はどちらにも詳しいわけでは決してないので、その正否を確認することはかないませんが、そんな素人にそらが本当の情報であると信じさせるには十分すぎるほどの説得力と文章力をもって、わかりやすく、かつリアリティーをもって表現されていました。 とても面白かったのは当然ですが、同時に「原子力発電」というものについて考えさせられる良い機会でした。私自身、その存在は知っているものの、深く考えたことがなく、登場人物の言葉の端々が深く心に響きました。 | ||||
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とても面白かった。読者すべてに、我々が本当に何を必要とし、また何を犠牲にしているのかを見せ、そして考えさせてくれる傑作。現代の生活を維持させるのに原発は欠かせない、だが、原発事故の被害は恐ろしいし、現在原発を受け入れている地元の人々は事故以前に放射の被害を心配しているだろう。そこには、国にだまされているのではないかという猜疑心もある。 我々はどこに向かっているのだろうか、そして、何かを得るために、ほかの何かを犠牲にする覚悟が我々にあるのだろうか。 | ||||
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