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天空の蜂
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天空の蜂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全179件 101~120 6/9ページ
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一気に読んでしまった。本も比較的きれいだったし、良かったと思う | ||||
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福島第1原発の事故で噴出した数々の問題については、真山先生の『ベイジン』と東野先生のこの『天空の蜂』とであらかたの問題が議論されています。 『ベイジン』の題材は、福島第1原発のような軽水炉であるのに対して、本書はもんじゅのような高速増殖炉に題材を求めています。 いずれも、原発推進派、反対派、無関心層の意見や主張を客観的かつ公平に、しかも余すところなく議論しており、また、小説の中の具体的な事実と関連付けて問題を論じているので、わかりやすくて非常に理解しやすいです。 ただ、作品の出来栄えとしては、東野先生の『天空の蜂』のほうが圧倒的に上だ!と思います。 個人的に白眉だったのは、本書の中のつぎの2つの記述でした。 「(原発は人間性を)歪めますな。正確にいうと、放射能があるかもしれんという不安が、人間をちょっとずつ狂わせるんですわ」(単行本156頁) 「繰り返す。沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない。常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。」(単行本497頁) ちなみに、本書を読んで特にビックリしたのは、つぎの2点です。ひとつは、東大の安富先生が『原発危機と東大話法』の中で鋭く批判する立場主義を1995年の段階ですでに指摘していて、それを警察官に言わせていること、もうひとつは、福島第1原発事故で大問題になった使用済み核燃料プールの危うさについて極めて説得的に議論している点です。 これは本当にとんでもなくスゴイことです。改めて東野先生の力量の大きさに感服しました。 ところで、2012年12月16日には、野田首相によるいわゆるバカ正直解散を受けて、衆議院議員の総選挙が施行されます。今回の選挙は、時代の転換点にたつ日本の進むべき方向を決める選挙であり、また、原発政策が大きな争点になっていることは間違いありません! ですので、投票行動に移る前に、少なくとも原発問題については一度考えを整理してみたほうが良いのではないか!と思います。それとも、天空の蜂の中でも最強の部類に属する蜂に刺されたにもかかわらず、福島第1原発事故から1年9か月が経ってしまえば、都合の悪いことは見ざる言わざる聞かざるを決めこむ沈黙する群衆に戻ってしまって、そのうえで投票行動をするのでしょうか? 前者の考えに立つならば、この『天空の蜂』は、原発問題についてどのような立場に立つかに関係なく、自分の考えを整理する格好の参考書になるものと確信します。 | ||||
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考えさせられます。 特に、3.11大地震のあとなので、、、 この本に書かれていることが、犯罪は架空として、 原発に関することは事実とすると、 1,原発の現場の作業者は許容量以上の放射線を浴びている事実 2,原発周辺での白血病などの発生率は平均と一緒 3,想定外のことが起きれば、放射能は漏れる。 4,想定されている条件は、国民にあまり知らされていない。 (というより、知ろうとしていない) 5,原発にはシミュレーターがあり、動作状況はいくらでもごまかせる。 などなど、、これまで知らなかったことがたくさん出てきました。 高速増殖炉も、その内容を初めて知ったくらいの非国民です。 詳しすぎて退屈する人もいると思いますが、下手な教科書よりわかりやすいのでは。 どなたかのレビューでもありましたが、 事故の確率をゼロにすることは不可能で、それを限りなく低くするのが 人間の英知だということ。ゼロにしたいなら使うな。 交通事故も、会いたくないなら外出するなということ。 でも、それでは生活が成り立たないから、でも、事故に会いたくないから、、 ただ、原発の場合は、何も知らずに乗っている人が多すぎだと、、 まず、現状を知ることから始めましょう。 さて、肝心?のミステリーですが、警察が犯人を探してゆく過程が実に地味で 着実で、合理的で、感心させられます。 ”もんじゅ”を見に行きたくなってしまいました。 | ||||
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東野圭吾さんの作品。1995年に書かれたものである。 しかし東日本大震災後の今であっても全く色あせていない。 他の東野圭吾作品と比較しても本作のスケールの大きさには驚く。 ちょっと良い意味での違和感すらあった。 現在東野圭吾は知名度の高い小説家となっている。 他の作品を読んだことのある人はこの天空の蜂を読んでみて欲しい。 こんな作品も書き上げていたのかと感動できるのでは? 刑事だけではなく自衛隊、知事など多くの登場人物が出てくる。 登場人物数はこの作品が最も多いだろう。 本書内では原子力発電を推進するもの。反対するものそれぞれの言い分、立場などを 詳細に書かれている。 小説という枠内に収まらない作品に仕上がっていると思える。 印象に残る言葉も数多かった。個人の主張というのは実は立っている地面(環境)によって 変わるものでしかないという台詞には考えさせられた。 本書を通じて子供を救出する場面と最後のビックBが海上に落下していく場面は 思わず手に汗を握る思いだった。 これほど優れた作品が未だに映像化されていないことには意外な思いだった。 原子力発電の抱える問題に斬りこみすぎなのであろうか。 (個人的に東野圭吾さんの作品郡は最近になって読み始めた。 ヒット作は大抵映像化されている) | ||||
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舞台は福井の原発での事件が主として描かれており、現実世界としては、まさに、今、福井の大飯原発が再稼働のカウントダウンに入り始めてしまった状態。 正直、3.11の震災後の福島原発の起こるべきして起こってしまった事故まで、原発とはどういうものか?何処に何基あるのか?国内の発電の原子力の割合、危険性など、全く知らない状態でした。 もちろん、この物語が描かれたのは福島原発事故発生の全然前なのに、リアルな描写で表されています。原発を否定する内容では決して有りませんが、考えさせられる物語でした。 天空の蜂は知人に勧められて読んでみて、恥ずかしながら、東野圭吾という作家を始めて知りました。今では東野圭吾の作品を読み漁っています。すっかりファンになってしまいました。 勧めて頂いた知人に感謝ですね。 | ||||
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緊迫感あふれる内容です。 ヘリに取り残された子供の命を救うための、 自衛隊の活躍の描写が素晴らしい。 それと同時に、反原発運動家のメチャクチャぶりが よくわかりますので、連中に巻き込まれて生活をメチャクチャに されないように、一般市民は読んでおく必要があるでしょう。 現場での節電の苦悩の模様などは、まさに3/11後に 起こっていた出来事と同一でした。 「電気は足りています」を壊れたレコーダーのように 連呼して、弱者を切り捨て、復興を邪魔する反原発運動の輩も この本を読んで海よりも深く反省してほしいものです。 竹本淳一 | ||||
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原子力発電所にヘリコプターを落とそうという恐ろしく大胆な計画が序盤から進行します。政府や警察が慌ただしく行動する状況や、予想外のトラブルが発生するなど、終始、緊迫している状況に惹きつけられました。犯人の動機は何なのか?といった関心も読者を惹きつけますが、その動機とは著者が読者に訴えたいことであり、深い意味を持つものでした。社会派小説に分類される良書だと思います。 | ||||
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セリカーGT FOURのパーフォーマンスが凄い。 スタントの渡部三郎の滑りは凄いな。 | ||||
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2012年に読んでも、むしろ今だからこそ読んでおきたい一冊です。 「3・11」後の原発論議の只中において、20年近く前のこの本の、 示唆に富んだ内容に驚かされます。 ラスト1行、ズシンとくる事 請け合いです。 ※「捕まることを前提とした」「逃亡を想定しない」犯人像が、 はぁ?と思わせるかもしれませんが、東野作品はそこは重きが 置かれない事が多いですね。 | ||||
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問題提起を狙っている感が強すぎて引いてしまいました。 偽善的な感じですね。 ストーリーは面白くないし、 人物造詣も薄っぺらい。 正直何度も読むのをやめようかと思ったぐらいです。 迫力もないし、構成が雑。 こんなに評価が高い理由が分かりません。 はっきり言って駄作でしょう。 | ||||
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登場人物や物語が展開される場面が多角的なため、 各人物の役割が頭に入ってくるまでは、少し落ち着かない。 序盤は随所で原子力発電などの専門的な説明が入るので、 物語の進行は遅めだけど、そのおかげで、 小説を読んでいるだけで原発の基礎知識が得られる一石二鳥本。 後半まで十分なページを使ってジックリと舞台を準備し、 終盤から一気に走り出す展開はこの作家さんのパターンかな。 600ページ強と大ボリュームだけど、 序盤の説明を乗り切れば、後半は一気に読めます。 原発に対して、単に上辺だけの賛成、反対ではなく、 いろいろと深く考えさせられました。 必要だけど近づきたくない、 そう言って逃げてはいけない問題ではないと思った。 | ||||
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今から10年以上前、原発の安全性は完全だった時代にこれほ直接的に原発の危険性を訴えていたことには驚いています。 私がこの本を読んだのは昨年の2月で、震災の直前でした。当時、たまたま日本の発電技術について調べる機会があり、 原発の仕組みについても簡単に勉強していました。その流れで天空の蜂を読み、沸騰水型、加圧水型というのはこういうもの なのかと、納得した記憶があります。読後の感想は「原発が危険な状態に陥ることはないだろう」程度のものでした。 いま思えば、私自身も安全神話にとらわれていたかもしれません。 震災による原発禍を予期していたかのような著者の先見性は素晴らしいと感じます。 | ||||
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原子力発電所を自動制御のヘリコプタが狙う。 現代社会の技術に対する警鐘になっている。 軽水炉と高速増殖炉の違いもいろいろ分かる。 ペリコプタの自動制御という話も分かる。 愛知県にあるスタータやアルタネータを製造する会社がでてくる。 東野圭吾が勤務したことがある会社を模擬している。 東野圭吾のよいところは, 分かっている技術的な事項をあますことなく披露しながらも, 危機的な事態においても,人間性を尊重するところだろう。 子供を助けるために,皆が努力するように話を展開する。 危機的で困った時には、平常心を持つ事がいかに大事かが分かる。 世の中で、リスク管理という言葉が飛び交うことがあるが, リスク管理よりも大事なのが人間性だということが分かる。 人間性のないリスク管理は,人間にとって無意味だといいうことが分かった。 | ||||
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ラストで、このテロの本当の「ターゲット」を知ったときの衝撃は、東野圭吾氏の「秘密」のラストよりも重かった。 東野圭吾は、小説の中で「悪人」と「善人」をはっきりとは分けない。現実においても、それは同じだと思う。原発事故は「悪人」が起こしたものではない。一連の原発問題を解決出来るのは「善人」ではない。では一体誰なのか? その答えはこの小説の中にある。 | ||||
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本書は1998年が第一刷となっている。 今でこそ、原子力の知識は広く認識されているが、そうでない状況で、緻密な調査の下にストーリーを組み立てる力は並々でない。 誰か特殊な能力のある探偵や刑事が出てくるわけでないが、偶然のつながりを結びつけていくうちに、事件の全体像が明らかになってくる。 動機という点では、いささか無理をしていると思うが、とにかく迫真の内容である。 原発やメーカーは、念頭に置いているモデルがあることは明らか。やはり相当取材をした上で書き始めるものなのかそうでないのか、その辺の著者のストーリーの構想方法には興味があるところだ。 | ||||
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原発の上に巨大なヘリコプター。犯人の要求は、「この国の原発をすべて使用不可にせよ」。国は一体どういう結論を出すのか。 この作品に評価の低いレビューが見受けられるが、内容を読むと頷ける。専門用語が豊富なのが最大の理由だ。それらは一様に3・11以前であり、それ以降のレビューは全て☆5つ以上である。メディアから嫌でも入ってくる原発関連の情報と、その危機意識。それらを踏まえた上で読むと、この本の価値は全く違ってくるだろう。 東野圭吾は3・11以前から原発への危機意識を抱いており、この本は本人が一番思い入れのあると語るだけあり、未来への教訓を多分に含む、社会派超大作となっている。その作品のテーマもさることながら内容も素晴らしい。極限の心理戦が最初から最後まで続く。 今まで東野圭吾の本は40作以上読んでいるが、一番面白く、一番勉強になった。 | ||||
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お店の対応もよく、買えてよかったです。 東野圭吾さんの作品は好きですが、 これは特に考えさせられる本だと思います。 原発など難しい説明文は理解できなくても 作業員のことや 原発にかかわる行政などの対応など わかった気がしました。 | ||||
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私が小説にハマったきっかけがこの作品でした。 いや〜…凄かったです。 文章だけなのに迫力を感じました。 東野圭吾さんの作品は、どの作品も思わぬ方向に 進んでいくんですよね。 本当に面白かったです。 それと共に天空の蜂は、皆さんが書かれている通り 今回の「福島原発」を予知していたようでした。 先の読めない展開と手に汗握るストーリー… 個人的に映画化してほしいくらいです。 | ||||
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福島原発事故を受け、絶対今からでも読むべき1冊だと思います。 どうしてもみなさんに一度は読んでほしい本です。 東野さんからの熱いメッセージ、問題提起がなされている気がします。 専門記述も丁寧に書かれています。最初は面倒かもしれませんが、がんばって丁寧に読んで頂きたい。 | ||||
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不謹慎だが、3月11日の地震での原発事故をニュースで観て、すぐにこの本を思い出した。 書かれたのは随分昔なのに内容は今まさに起こっている問題を書き出している。 溢れかえる物モノモノ・・・。エネルギー、便利さに慣れきった当たり前の生活。 もう一度じっくりと読み返してみようと思う。 | ||||
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