■スポンサードリンク
深山の桜
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
深山の桜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者は自衛隊の置かれている現状に飽き足らずに、南スーダンでの第二回目の紛争を背景にして、思い切って自衛隊に銃を取らせ、戦闘させている。それはそれでよいが、背景となっている南スーダンの描写が正確ではないので小説として迫力を書いている。南スーダンのことを知らない人であれば気がつかないことでも、私のように同国に足掛け11年滞在していた者にとっては、その杜撰な描写だけで作者の作家としての態度を疑ってしまう。小説であっても現実にある国や場所を舞台にするのであればもう少し正確な調査が必要である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自衛隊の海外派遣などの問題点や危険性などに触れられている点は興味深いが、如何せんそれ以外はあまり興味が持てなかった。理由はいくつかあるが、まず黒人少年がペコリと頭を下げるようなところがあるが、西洋だとよっぽど目上の、それこそハイネス的な人にしか頭を下げないような気がしたので違和感があった。その他にもたとえば現地の人はとりあえず悲惨だよ、みたいな語り口とか、死にかけた子供に禿鷹がたかっている写真の件だとか、すっかりアイコン化された要素をふんだんに盛り込んだだけのところが目立った。なので、日本人によるステレオタイプなイメージとしてのアフリカという舞台で日本人ばっかが集まって何してんだ? という印象。結局これが拭えず、読むのをやめてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の自衛隊三部作の三作目が文庫化された機会にたまたま手にとって結局本作まで遡ってしまった。三作とも自衛隊の人事や日常生活の部分でまずはまってしまった。考えてみれば、筆者は子供の頃から編成や人事・給養に偏った薄いミリタリーオタクであり、軍人や自衛官の体験談の類もどちらかと言うと平時の日常生活ものをよく読んできたという経緯があって、去年からはまったレビュー書きにもそれが大分反映されている。 ところで著者の長編デビュー作である本作品は自衛隊の海外派遣施設部隊の編成や人事日常生活が詳細に描かれ、その部分のリアリティの積み重ねで読んでしまう。その上で中盤以降の「戦闘場面」はとても派手だが、設定が内戦下の外地なので二作目の派手なシーンより無理がない。一方、「推理」の対象となる事件は重大だけど何となくしょぼいところが三作目に通じるが、こっちの方がバランスが良い。三作品に通じる登場人物の自衛隊ゆえに色々屈折する心情の応酬も説得的である。そういう地道な積み重ねに支えられているので、オチがとんでもなく御都合主義っぽいんだけどあまり気にならずに読めた。むしろ御都合主義的で良かったと思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し変色はありましたが、問題なく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半から中盤のストーリー展開が個人的に退屈な流れで、キャラクターもイメージしづらい感じであまり没頭できない感じでした。ただ、後半からは一気にストーリーが流れていき楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
部隊の中で最専任の自衛官が、過去あった東北大震災での職務と葛藤を心に秘め、奮闘するPKO、PKS活動の本音と建て前を絡みつつ、ある小さな事件をきっかけに自衛隊と隊員が抱える問題をえがき出し、有る部分では涙が出ていました。終わりは読者の想像、取り方次第で180度変わりますが、最専任の不器用な生き方に、共感です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自衛隊について深く知ることができたが、スーダンという緊迫した舞台にあって事件がせこい。もう少しアクションシーンや謎解きにひねりが欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自衛隊の世界については全くの無知なのでかなり勉強になりました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直言って前半部分が私には苦痛で(笑)会話部分とかがちょっと……感情の起伏がはげしすぎてついていきかねる所も でも読み進めるうちに変化が。書き直ししたみたいにがらっと(笑)急激に面白くなります。 自衛隊の海外派遣については知らないことだらけ。国会議員がわあわあ言い合ってる時も命をかけて日本人の代表として、苦悩しながら働いてくださっているんだなあ。そんなこともわかるミステリーでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自衛隊のことはあまり知らず、息子さんが自衛隊員のお友達に勧められて読んだ。新聞で南スーダンに派遣されていることは知っていたが、皆にスーダンの位置さえ知らず、自衛隊の階級とか規律など知らないことがずいぶん分かった。世界の常識・日本の非常識ということも分かってきた。これから新聞を読む基礎知識になると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このミス受賞とオカマ!?が出てくる♪ということで、即買いしました。 自衛隊のPKO活動。決して充分とは言えない生活環境、隊員達の思い、使命感。実際のニュース影像で見る、空港で家族や仲間に見送られた後、こんな活動をしているのかな。と、思いながら読みました。作品全体的に主人公の自衛官としての力強さを感じていたが、最後の最後。主人公が背負っていたもの。「深山の桜」にグッときて泣いてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミリタリーをちょっとかじった人ならば食い入るように読めると思います。 ただ階級など知識が足りないと途中から人間関係がごっちゃになるかもです。 ですが最後まで読まなければ伝わらないことがあると思うのでぜひ読んでいただきたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
軍事マニアには、こたえられない垂涎の1冊。 なるほど、と頷きながら読むことばかり。 しかし、軍事マニアではない、単なるミステリー・ファンには退屈で、欠伸が出るだろう。 評価が両極端に割れそうな作品。 減点材料は、オカマ・キャラの植木。 これだけはドン引いた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
軍事ネタの小説だけど、 詰め込みすぎで、 内容がごちゃごちゃ。 一応話を整理しやすいように最初に登場人物紹介と 階級表が載っているのが親切だが、 この本を最後まで飽きずに読める読者は少ないだろうな。 作者は元自衛隊員だそうだからディティールは細かいのだろうけどね。 そもそも「このミス」って駄作ばかりなんだが、 選考基準が解らない。 東野圭吾も小説に書いていたが、 最近は底の浅い○○大賞が増えすぎて その分この本のようなお飾りの駄作が量産されてしまっている。 まあそういう中身の無い冠をつけないと売れない(つけても売れないのだが)現在の出版業界は本当にまずい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品の舞台は南スーダンの自衛隊宿営地です。 帯書には「宿営地で頻発する事件を定年間近の准尉と若い士長のコンビが追う!」とあり、自衛隊宿営地の事件日記的な書かれ方がしてありますが、この作品の見せ場は、ラスト100ページの戦闘シーンだと思います。 敵ゲリラの戦車、自衛隊の装甲車、登場人物それぞれの動き等、大変緊迫感があります。読み応え充分です。主人公の亀尾准陸尉、また、他の登場人物について、主役から脇役まで、登場人物のキャラクター設定がしっかりとしていたのも良かったです。ラストの戦闘シーンにむかって、登場人物の人間関係や生い立ち、経歴について、色々な伏線が組み込まれていますが、納得しながら読み進めることができました。 それゆえに、戦闘シーンで迫撃にさらされる登場人物に対して、何とか助かって欲しいと、ハラハラしながら、強く感情移入させられました。 作中にわたって、自衛隊の宿営地の様子、装備、銃器について、非常に仔細に描かれているのも、本作のリアリティを高めています。 また、海外での自衛隊任務遂行における外交や法律上の課題や難しさについても、読み手にわかりやすく、客観的に説明がされており、本作の背景を克明に伝え、ストーリーの展開が特殊な状況下にありながら、理解しやすいものにしていたと思います。 (冒頭の登場人物の一覧、陸上自衛隊の階級区分も、役に立ちました) ただ、ストーリ展開の中盤までの主軸として描かれる、自衛隊宿営地からの銃弾紛失などの種々の事件は、私としては、強い意味合いを感じませんでした。先述した、ラストの盛り上がりとは、繋がりを感じず、この中盤までの事件の作中の位置づけ、意味合いは何だったのだろうかと、やや判然としない思いを持ちました。 ですが、繰り返しですが、ラストの展開は圧巻。私としては、中盤まで、少々もやもやした感覚を覚えましたが、それでも、迫力ある戦闘シーン、さらには、ラストの叙情的なシーン、終幕への持っていきかたが巧みであり、読後の満足感は高かったです。この満足感をもって☆×4つです。 登場人物の間で交わされる「コーヒー談義」や、主人公の亀尾准陸尉の持つ「妻からのプレゼントである腕時計」など、一見、ストーリー展開の主軸にあたらないかに思えるアイテムが、作品中に巧く散りばめられており、意外な切り口で作品の味わいを深めていたのも良かったと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!