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回廊亭殺人事件
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回廊亭殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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真相が判明した時、意外ではあるが、おさまりが悪く、釈然としないものを感じた。 回廊亭という一風変わった構造の旅館に、一ケ原高顕の遺言状公開のために集められた一ケ原一族。半年前に回答亭で起きた心中偽装事件で火傷を負い、恋人を失った桐生枝梨子が真相を突きとめ、復讐するために自殺を偽装した上で別人になりすまし、回廊亭に潜り込むが、新たに殺人事件が発生。 半年前の心中偽装事件、手紙の盗難、由香の殺人、枝梨子自身による復讐。それぞれの事件が複雑に絡み合っていて、わかりにくい。 枝梨子の視点で事件が語られ、倒叙的な趣きがあるが、枝梨子が知っていたり、気づいた重要な事実が伏せられているので、叙述系でもあり、それに関連して、読者を誤認させるミスリードの要素もある。しかし、それがあまり上手く決まっているとは思えない。そもそも、DNA鑑定が存在する時代では、犯人の企みには無理があるのではないだろうか。 | ||||
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復讐に生き、復讐に死す。 愛した男を殺傷され、復讐を誓い、自ら死地に赴く女。 愛した男を信じきれず、庇うつもりが、自ら若い命を失う羽目に陥る女。 無償の愛とは、見返りを求めないもの。 フェイクを仕掛けた代償は、お命頂戴。 | ||||
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いつもどおり設定は面白いですね! 次の展開が気になって一気に読みました。 文章も軽快で読みやすく、エンターテイメントとしては十分楽しめました。 ただ少々疑問も。 1:従妹に恋して執拗に追いかける男性が出てきた時点で「…」と思っていたのですが、 さらに叔父を本気で愛する女性まで登場し、「近親相姦一族か!」と突っ込まずにいられませんでした。 世界が狭い・・・。 2:30代の女性がそんなに簡単に老婆に化けられるものですかね? 顔だけなら何とかなるのかもしれないけど、手や足は? 『シリコン製・老婆変身用ボディスーツ』でも着用してるのかと、勝手に想像しました。 3:本筋とは関係なくて恐縮ですが、主人公はどうやってお金を工面したんでしょう? 自殺したことになってるから貯金はおろせないだろうし、保険金が出たとしても受け取れないし、もちろん働けないだろうし。 収入はないというのに、出費はさぞ多かったろうと推測します。 う〜ん、気になる。 東野圭吾さんの作品としては☆3つかな。 | ||||
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実業家一ケ原高顕の莫大な遺産相続に関わる遺言公開で回廊亭(正式名称は一原亭)に集合した長男、蒼介などの関係者、そこにはかつて高顕の秘書で、老婆の伊原菊代(伊原は高顕の親友)に変装した桐生枝梨子も招待されていた。接待するのは女将の小林真穂、高顕の愛人であった女である。 桐生枝梨子は、その同じ回廊亭で里中二郎との心中事件とかかわったが死ぬことなく生き続け(枝梨子と二郎は愛しあっていた。またこの心中事件はしくまれたもので、第三者が枝梨子の息の根をとめようとしたことが後でわかる)、その偽装自殺を試み、伊原菊代という老婆になりすましていたのだった。彼女には、ある意図があったのである(上記第三者を捜し出し、復習すること)。 この推理小説は老婆になりすました枝梨子の意図と視点で展開されていく。重要なのは死んだはずの枝梨子から預かったという別の遺書を菊代になりすました枝梨子がもっていたことで、高顕の遺言と同日に開封するとが託されていたことである。この遺言に何が書かれているのだろうか。飛び交ういろいろな憶測。一ケ原の縁戚者と枝梨子は心中事件があり火事がでたわけありのこの旅館で、遺言公開のために同宿するが、夜中に殺人事件が起こる。枝梨子の部屋から遺書を盗んだ由香(蒼介の兄[既に亡くなっている]の夫人の娘)が自室で、ダイイングメッセージ「И」を遺して殺された。死体は遺書をとりかえしに部屋に忍び込んだ枝梨子によって発見された。問題の核心は一挙にその犯人探しへ。 枝莉子さえ、それが分らない。これら人々にさらに遺産相続に関わる古木弁護士と助手の鯵澤弘美が、そして殺人事件ということで駆けつけた警部がくわわる。そして第二の殺人。枝莉子が女将の真穂を風呂場で殺傷したのだった。何故か。事態は急展開し、最後に予想もつかない結末になる。筋の運び方は見事。 | ||||
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本作品は、いわゆる犯人当てに主眼を置いた作品です。 ダイイングメッセージの謎解きや、 実質的なクローズドサークル状態などの要素からすると、 ミステリが好きな人はある程度楽しめる内容になっています。 しかし、事件の真相が複雑で技巧的な印象を受けました。 非現実的で強引ともいえる場面も散見されます。 また、犯行動機があまりに陳腐なことについても納得しかねます。 | ||||
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面白いんですが、事件の真相が無理やりすぎる感を受けました。 まあ、東野さんの作風と言ってしまえば、それまでですが、納得のできる結末ではないですね。 すっきりしません。 東野さんの作品が好きな方にはお勧めしますが、歯切れの良い、後味の良いミステリーが好きな方にはあまりお勧めできません。 | ||||
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話自体は面白いので、楽しく読みましたが、ときたま思い出したように「30代の女性の老婆への変装」が本当に誰も分からないのか?ということが気になってしまいました。 ま〜気にならなければ本編には関係ないことですが。 主人公の事件前の人生などは、パッとしない自分を勉強して仕事で出世していくという、秀才兼備の女性に変えていったりと、上り調子のストーリーにになっています。 しかし、その後一変、愛と復習にまみれたストーリー展開へと変わっていきます。 東野作品では個人的に中間くらいの評価です。 | ||||
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手紙、秘密もそうだったけど、主人公が不幸な境遇、不憫な立場に置かれているのが多いような。ってまあ、東野さんの作品は最近読み始めたので詳しくないんですが。読み始めからグイグイ引き込まれました。 恋人を亡くした主人公が変装して回廊亭に潜り込み、恋人の死の真相を探る。しかしその過程で殺人が発生。一体犯人は誰なのか、恋人の死との関係は。。。途中から、あれ、この主人公、復讐にとりつかれてるなあ、やりすぎ?と思うような場面があるので、そのせいかいまいち主人公に共感しづらいとこもあります。でも、その執着を見てるとラストも好き嫌いはあれ納得いきますね。ラストは、えぇーって感じですが、どうも後味が悪かったです。ただ、これは個人の好き嫌いの問題かな。そこに至るまでは面白かった。 | ||||
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遺産相続をめぐっての殺人事件。よくありそうなストーリー。本間菊代に成り済ました江利子の復讐が始まる。最後に彼女の正体がばれることを期待さながら読んだが裏切られた。初期の作品にしてはなかなか良かった。一般文学307作品目の感想。2010/12/12 | ||||
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莫大な財産を残して一ヶ原高顕が死んだ。妻子がいない彼の財産は、きょうだいたちに分配される ことになった。「回廊亭」に集まった一族。そして、そこに菊代という老婆が招待される。菊代の本当の 目的は、半年前回廊亭で起きた心中事件の真相を知ることだった。だが、その回廊亭で新たな殺人 事件が! 一ヶ原高顕の残した巨額な財産。それに群がる一族の者たち。醜い争いが繰り広げられるのはよく あるパターンだ。だが、作者はそのありふれたパターンを独自の発想で斬新なものに仕上げている。 菊代は正体がばれないのか?、殺人事件の犯人は?そして心中事件に隠された真相とは?読み手は どんどん作品に引き込まれていく。面白いとは思う。けれど、どこか不自然なところもあり、疑問も 残る。「はたして、こんなにうまくいくものだろうか?」と。そして、ラスト!このトリックは是か非か? いつも思うのだが、読み手をこんなふうにだますのは、フェアではないと思う。結末も安易な感じで、 後味があまりよくなかった。 | ||||
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一ヶ原家の遺産を巡り、 恋人を奪われ、自らも殺されかけた主人公が老婆に化け、 一家に対し復讐を図る・・・ と、どこかで聞いた事のある内容。 あの「犬○家の一族」に似ているのかなと。 (特に後半、○○の正体が明らかになる辺りは特に) 復讐劇と探偵モノがミックスされた内容ですが、 あくまでも復讐劇がメインの為、 推理小説として見る分には物足りない気がします。 とにかく主人公の扱いが酷く、不憫に思えてならない作品。 彼女に幸あれ。 結構ヒドイ事やっているんで、自業自得って気もしますけどねw | ||||
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東野氏の作品は好きだ。人物の描写が細かくて、犯人の動機にも何だか納得させられてしまう。人を殺してしまうって大変なことだけど、それなりに理由があるんだな、と思わされてしまう。自分は出来れば一生そんな理由を持ちたくないし、他人にそんな理由を持たせる原因にもなりたくないな、と思います。以前読んだ「白馬山荘殺人事件」と似たような錯覚を登場人物の名前に関して感じるところがありました。この人こんな名前で、周りのリアクションはこうなのに、実は…だったのね、みたいな。そんな訳で星は3つです。 | ||||
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