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あなたには帰る家がある
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あなたには帰る家があるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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話しの中に引き込まれるのが早く、気がついたら先が気になって気になって信号待ちしながらも読みました。 山本文緒さんの本は、始めて読みましたが、難しい描写もなく自然体な文章が とても心地よかったです。 20年後のあとがきを読んで、当時の山本文緒さんの気持ちが、強く真弓に出ているのだなぁ〜と感じました。 | ||||
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実際に僕も離婚を経験しました。 タイトルから、ちょっと敬遠していましたが勇気を振り絞って読んでみました。 リアルすぎる! 山本さんはなんでこんなにも「女の気持ち」だけではなく「男の気持ち」までもわかってくれているんだろう。 男の身勝手さの中にも、言い訳がましいだけでない、身勝手たる「理由」の存在も肯定してくれている気がします。 そして、言うまでもなく、「女の気持ち」の主張。読んでいて、「そうそう、元かみさんもこんな風に思っていたんだろうな」なんて感じるし、 時に胸が痛くなったり、救われる思いになったり。 山本さんの小説はいつもそうですが、決してハッピーエンドではない。 でも、読んでいてとても心地よくなる。 それは、山本さんが、苦しみを抱えている多くの人生を決してきれいごとだけで描かない。 不器用な人生に対するあたたかいまなざしからくる「心地よさ」なんだと思うのです。 | ||||
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すごく読みやすく、あっという間に読み終えました。 不倫願望のある人や不倫しそうな状況の人はこの小説を読むことで止めようと思えると思います。 出会いと行動で人生は大きく変わってしまう。 筆者の他の小説も読んでみたいです★ | ||||
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山本文緒の長編、結婚生活、平凡な家庭の主婦が恋をする、妻の恋、 夫の恋をきっかけに浮彫にされるそれぞれの家庭の事情、 いわゆる結婚の意味を問う作品。ただ最後秀明の妻真弓が茄子田太郎 に気持ちが動くのが今一つ納得できないが、筆者の作品は予想できない 展開が面白い、過去の作品であるが非常に面白い 。 | ||||
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普通の(美しい)恋愛小説ではやはり終わらないのが山本文緒の本のような気がします。この作品も人間の醜さが鋭く描かれていると思いました。だけど、その中でも、ほんのちょっとだけでも「美しさ」を描いて欲しいと思ってしまいました。 秀明が心のどこかでは実は妻を想っている、という結末を少し期待してしまいました。崩壊した中でも奥底の、わずかな部分にでも「愛」を感じたかった。なんていうのは、きれいごと、でしょうか・・。 | ||||
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様々な人物の視点からそれぞれの一人称で物語が進んでいく、長編恋愛(不倫)小説。 なかなかドロドロとしております。 老若男女あらゆる人物の内面を見事に描き出せる彼女の想像力と創造力はさすが。 みなさんも本書を読み進めていくうちに、自然と様々な人物の行動や感情を追体験することになるでしょう。 いろんな人生をいっぺんに味わえるのも、本作品の魅力かもしれませんね。 さて少し脱線しますが、本作品では「女性と仕事」というフェミニズム的なテーマも重要な要素のひとつになっています。 本書が出版されたのは1994年。 80年代中頃に上野千鶴子らによってフェミニズム運動が社会全体に大きく広められてから約10年の頃です。 フェミニズムの思想が一般に広がり、ある程度熟成してきたところで発表された作品ということになります。 山本文緒さんは「プラナリア」でのニート問題もそうですが、社会全体がある問題に対して順応し始めた絶妙のタイミングで、その問題をテーマにした作品をうまく仕上げている感がありますね。 | ||||
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正直タイトルにひかれて買いましたが、内容の濃さにびっくり。不倫の怖さが書かれていました。現実に則した内容で、不倫に対して考えさせられるものがありました。おすすめです。 | ||||
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どう考えても不倫なタイトルだよなぁーと思い興味をひかれ手にしたら・・・やっぱそうだった! 女流作家の本にハマるのは銀色夏生さん、吉本ばななさん以来です。 ハウジングメーカーの営業マン秀明と専業主婦の妻、真弓には1人娘が。 二人はできちゃった結婚。 最近、真弓は残業ばかりで家事を一切手伝わない夫、 ずっと家にいて娘の相手をして献立のことばかりを考えている生活にイヤけがさしている。 教師をしている茄子田太郎。 自分が上だと思った相手には横柄にでる。 妻・綾子は家事全般をソツなくこなし太郎には不釣合いな美人だが 金さえあればスナック・風俗へ スキあらばどこの女でも声をかけるオヤジ丸出しの男。 この二組の夫婦がヘンなことから出会い、やがて秀明と綾子が不倫に落ち・・・ という物語なのだが 著者はあとがきで20冊目の本が今までの中で最長の小説になってうれしい といっていたけど こりゃもう昼ドラでやってもらうしかないでしょ ってくらい複雑に絡み合った人間関係なのにわかりやすく もっともっとドロドロしてほしかったなーなんて勝手なことを思ってしまいました。 | ||||
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様々な登場人物がそれぞれ一人称となり,主人公然として物語が進む,山本氏の長編小説の手法がここでも光ります. ここまで多くの登場人物が入り乱れるのは,他に類を見ませんが,どの“想い”も“言葉”も,善意(偽善)と自我と他者へ対する疑問が驚くほど率直に描かれていて,リアルすぎて怖いくらい. “我”の領域を超えることの難しさ,相手に寄り添うことの困難さがありありと表現されていると同時に,どの登場人物の思うこともなんとなく理解・共感できてしまうのは作者の力量以外なにものでもないのでしょう. 「家」への幻想,「家族」への幻想…… 「なんとなく」で日々を送ること,思い込むこと,自分自身の人生に結論を急ぐこと(既婚であれ独身であれ)の愚かさ,高慢さの結果を垣間見た気分. 自戒も込めて,自分を自由にするのも不自由にするのも自分だけ,と当たり前のことを,読後思ったしだいです. 物語の内容・テーマとしては☆5つの気分だけれど,構成の若干の粗さ,出す必要性が感じられない登場人物が多かったので,マイナス1としました. | ||||
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結婚のときには確かに存在したお互いを思いやる気持ち、この人を幸せにしようという決意、一緒にいられることの幸福感、それが持続するわけはないのだけれど、この小説はどんどん歪んでいく二組の夫婦を恐ろしいほどリアルに、身近なものとして描いています。420ページの長編ですが、二組の家族がいろんな形で絡まりあって、「どうなるの〜!」と思いながら次々とページをめくってしまいます。 今の時代は専業主婦にいそしむ綾子より、育児の大変さから仕事に出る真弓のほうに共感する女性のほうが多いかもしれないですね。最初は単なるないものねだりだった真弓が、社会や夫に失望しつつも、次第に逞しくなって行く過程を見ると、秀明に頼り、それにすがって生きようとする綾子よりも、作者は真弓にエールを送っているのかな?とも思いました。 いずれにせよ、山本氏の筆がさえる好著であることに間違いはありません! | ||||
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恋愛,結婚,出産,家庭,そして仕事。誰でも必ず関わり合うごく普通の出来事。だけど人の数だけ人生があり,それぞれが何らかの秘密を抱えていることなど多分ほとんどの人は忘れている。 誰もがうらやむような円満家庭に潜む秘密。信頼しあっている夫婦の間にある微妙な心のずれ。最初はちいさいな取るに足らないものでも,満たされぬ者にとってはやがて大きく増殖していってしまう。 お互いに家庭を持つ者同士が不倫して,やがて家庭に戻るという作品かと思って読み始めたが,中盤以降は,背筋が凍るような恐怖を憶えるホラーサスペンスかと思った。その恐怖は作品の中でも十分に感じられるが,これに近いことは,どこの家庭でも,どこの夫婦でも起こりえるんだと思った時に更に背筋が凍った。 読み終えた後,タイトルが重く重くのしかかってくる。 | ||||
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とてもリアルに感じました。私は結婚していませんが、1つ1つの行動や気持ち、なんだか理解できました。 主婦でいたくない、働きたいと思う真弓も、社会人になった今なら分かるような気がする。私も仕事がしたい。主婦にはなりたくない。自分の世界がせまくなりそう。もっと世界と触れあいたい。けれどそんな真弓に呆れる夫の気持ちも分かるような気がする。綾子の姑の言葉も、どきりとしました。 ここにあるのは、誰もが持つようなことばかりのような気がします。夫、妻、世間…すべてに対する期待。けれど現実はそれをそう受け止めてはくれない。 「だいたい男なんてものは、うまく持ち上げておけばいいのだ。正面からぶつかったら女が損をする。いい年をしてそんなことも分からないのかと思った。」のところで目をひきました。そうかもしれない。対等でいたいと思っても、それはできないのかもしれない。大好きで大好きで結婚しても、気持ちが離れて、夫よりも子供が大事になって、妻のどこを好きなのか分からなくなって。 お互いきっと100%シンクロし続けるすることを望んで、けれどもそれが叶えられなくて、すれ違ったり、その人と別れようと思ったり、するのだと思う。 | ||||
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それぞれ、配偶者がいて子供がいる男女の恋愛関係、その果て、仕事をもつ女性の奮闘、苦悩などが現実味溢れるごとく描かれていて面白いです。まるでご近所さんにこんな方たちがいるのでは・・と錯覚してしまうような身近に起きている出来事のごとくスーッと読めました。 作者の鋭い観察力から生み出されたか、とにかく、登場人物の立場、苦悩がそれぞれの主観をふまえて書かれいてるところが面白いです。ページが進むにつれて話の奥行きが深くなり、固有の家庭事情がまさに個人の思惑と絡み、結末に向かい静かに盛り上がってくる様相がハラハラさせられました。 結婚、それぞれの家庭の事情、大人の男女の有り方など、自らが多面的に考えるのに彩りを与えくれそうな内容で、読後の余韻も親近感と??思議さ、両方感じてしまう楽しさがよかったです。 | ||||
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夫婦のいさかいご、共働きをする妻の辛さ、 亭主関白な夫、主婦の恋、 それぞれの言動、行動にすごくリアリティがあります。 以前、はじめてこの本を読んだ時は、あまり記憶に残らなかったのですが、 その時は私は独身でした。 結婚した今、読み返してみて、ずっしりきました。 自分と同じ、似ているというわけではなく、あくまで 「隣の夫婦はこうなのかな」的なのですが、 「結婚すること」「一緒に暮らすこと」の意味を 考えさせられるのです。 私だったら、こんな状態で結婚生活していけないよ、 と思う二組なのですが、彼女ら彼らがいうセリフ、 考えていることには、部分部分うなずいてしまいます。 結婚のリアリティを追求するには、いい一冊。 でも、実際はこんな大変な夫婦はそうそういなそうだけど(^^;) | ||||
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どこにでもいそうな登場人物達の何気ない生活が、微妙に絡み合っていく物語。ありそうで、なさそうなエピソードにどんどん引きこまれ、あっという間に読んでしまいました。好き嫌いは、わかれると思いますが、私はかなり気に入ってしまいました。現実って、こんなところでしょうか? | ||||
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