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雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人(アールダーの方舟)
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雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人(アールダーの方舟)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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アララト山を舞台にしたノアの箱舟にまつわるミステリと聞いて興味を持ち読んでみました。が・・タイトルからもわかるように酷評になってしまいました、すみません。 まず他の方も書かれていますが、宗教についての話が多すぎです。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教についての解説書並みの詳細な説明と、一石豊という男性が探偵役だと思いますが、彼が自分の宗教に対する意見を述べるページだけで全体の3分の1以上あると思います。3大宗教については間違ったことは書いていないので、これらについてよく知らないけれど知りたいと思っている人に限っては参考になると思います。が、あまり興味がない人にはただ退屈でもどかしく、すでに知っている人には、知っていることを改めて教科書のように聞かされてもじれったいだけです。本筋を理解するのに、ここまで各宗教に関して何もかも説明する必要はないと思いました。 また、この一石豊は無神論者であり「神は妄想で宗教は思考停止状態であり、むしろ害悪」だと言い切ります。私の意見はこれに近いので共感できるのですが、もしなにかを信心されている方が読んだら、いい気はしないと思います。 この一石豊ですが、探偵役としてあまり魅力が感じられません。すべてのものを記憶することができ、そのために逆に辛くて、どこか屈折したような性格で普段は無表情という設定です。口をきけば、自身の博識な知識や意見を滔々と、延々と述べ続ける、ウンチクや自分の意見しか話さないようなこういう人物は、もし同僚や同級生にいたら一番敬遠されるタイプでは?と思ってしまいました。 思うに、作者の方はそれまで3大宗教については特によく知らなくて、何かがきっかけで興味を持ち、それをテーマにして小説を書くために急遽、参考文献をたくさん読んで勉強されたのではないかと感じました。一番それを感じたのは、アララト山に箱舟を探して登る登山隊の一員でコーディネーターの女性サキがユダヤ人であると、一石が"見抜く”ところです。まず、博識でなんでも知っているという設定の一石が最初からそれがわからないのはおかしいです。サキは最初に、父親が日本人でエルサレム在住、姓はレヴィンだと紹介されます。ということは母親はユダヤ人です。この時点でサキがユダヤ人でありユダヤ教徒だということは明らかです。なぜなら、ユダヤは母系で繋がっていくので、ユダヤ人を母として生まれた人は自動的にユダヤ人でありユダヤ教徒になるからです。これは中東やユダヤ、イスラエルのことを少しでも知っている人にはよく知られていることです。 「もう隠す必要はない。ユダヤ人なんだろう、君は」と一石に言われて固まってしまうサキ。読み始めから、サキはユダヤ人だと思って読んできたので、はあ?なんで今更?となりました。大多数の日本人はそんなことは知らないだろうと思って、このことを作品の重要な要素にされたのでしょうか。 他にもいろいろあって・・・アララト山の案内人のキリアンがイスラム教ドゥルーズ派だというのも、何の確たる証拠もなく一石の憶測だけで断定されてしまいます。 また、ミラー博士殺害時に、犯人がいかにして博士のスープにアレルギーを起こすピーナツ入りクッキーを入れたかということを文中でさんざん追求しておきながら、犯人がわかった時点では「彼の食事にこっそりとビスケットの破片を入れアレルギーを発症させた」としか書かず、その方法は曖昧にされたままで終わってしまいます。 また、他にも細かいことですが、日本語が時々違和感があるというか・・・。たとえば、サキが腕を骨折して痛みにうめいている時、一石が「平気か?」と尋ねます。こういう場合、普通は「大丈夫か?」と尋ねませんか。うめくほど痛いのだから平気なわけがありません。 カメラマンのアリスが、疑問が頭に浮かんで、すぐにその答えを思いついた時、「その疑問にもアリスは即座に答えを与えた」とあります。他人に答えるわけではなく、自分の中でわかったのだから「アリスは即座に答えを思いついた」とか「答えがわかった」でいいのではないでしょうか。自分に答えを与えるという言い方はしないような・・。 「2人の会話は英語でなされている」「旧約聖書にはそう記述がなされている」”なされている”という言葉が何度か出てきますが、「2人は英語で会話していた」とか「旧約聖書にはそういう記述がある」でいいのでは?宗教の話もそうですが、全体に格調高く、重厚にしようとして、無理している感があります。 最後に出てくる一石豊のノアの箱舟に関する自説ですが、これが正しいのだと断定的に述べられ、聞いている人たちも感心してそのまますっと受け入れてしまいます。が、いまひとつ説得力に欠ける気がしました。 というわけで、きつくなってしまいましたが、宗教話で膨らませたあまり内容のないミステリという感想になってしまいました。ごめんなさい。同じくアリスと一石豊が登場する次作はパキスタンのモヘンジョダロが舞台だそうです。とりあえずここまでは読んでみようと思っています。 | ||||
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宗教(キリスト・イスラム・ユダヤ等々)のお話が延々と10ページ以上続く シーンが多々ありうんざりした。 それでもストーリー的に必須な情報材料かと歯を食いしばって読んだが 中盤でもうストレス限界突破で探偵役の宗教うんちく語りが始まったら 即読み飛ばした。別に困らなかった。 アララト山中心の周辺地域の複雑な宗教問題は、題材から外せない要因なのかも しれないがあまりにも長々と続き俺は何を読んでるんだ?と思わせる困惑の作品。 探偵役の「記憶を忘れない」特殊能力もなんだかなーって感じです。 | ||||
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途中で疲れてきます。 キリスト教にまつわる宗教の勉強になるかもしれません。 そのつもりで読み始めればよいと思います。 | ||||
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