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雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人(アールダーの方舟)



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【この小説が収録されている参考書籍】
アールダーの方舟
雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人

雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人(アールダーの方舟)の評価: 3.57/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

方舟に関する新説

2014年に出た単行本『アールダーの方舟』の改題・文庫化。
 ノアの方舟を求めてアララト山を訪れた調査隊に、連続殺人が起きるという物語である。
雪山での切迫した状況と、陰惨な事件がからみあい、いい雰囲気である。探偵役もとがった設定でおもしろい。
 そしてなにより、動機という点でどんでん返しを繰り返す構成は珍しい。その点では評価できる。
 ただ、神や宗教についての蘊蓄が、この手の知識のある読者には、あまりに長いように感じられた。これで500ページは必要なかったのでは?
雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人Amazon書評・レビュー:雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人より
4101215618
No.2:
(3pt)

著者の宗教観を語る作品?

ミステリを謳ってはいますが,要因にもなる宗教や信仰,神についての話が中心で,
その類が苦手な自分でも,考えや豆知識には理解,楽しめる部分も多かったのですが,
いかんせん序盤からずっと,事の起こりまでに三分の一ほど掛かる流れがしんどいです.

また,探偵役の『忘れられない』という記憶力で,膨大な『知識』を繰り出す姿は,
本作とは関係のない,それ以前に見聞きしたとされる文献などから持ち出されるため,
読む側には見えないカンペとでもいうのか,物語を進める都合のいい説明役に映ります.

これらを回収する真相はまとまり,古代文明にまで遡る仮説も面白いと思いましたが,
見え見えのどんでん返しや,曖昧なままで終わる探偵役らの背景には物足りなさが残り,
著者が自らの宗教観や知識を披露したいだけのような,そんな作品に感じてしまいました.
雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人Amazon書評・レビュー:雪山の檻: ノアの方舟調査隊の殺人より
4101215618
No.1:
(3pt)

殺人を口実とした歴史ミステリー

ある財団の資金援助を得て、ことなる宗教に属する者や無神論者を含む七名が、旧約聖書「創世記」に記述される ノアの方舟を求め、アララト山に登る。 そこで不可解な連続殺人事件が発生するという物語。 無神論探偵・一石の三宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)と古文明についての豊富な知識がこれでもかとばかりに 披瀝され、視点人物のアリスが物わかりの良い聞き手となり、的確に口を挟む。 三重殺人のからくりはそれほど凝ったものではなく、抽象すれば、不満足なミステリーかもしれない。 しかし、殺人ミステリーを口実とした歴史ミステリーと捉えるならば、たいへん興味深い読み物であることはまちがいない。
アールダーの方舟Amazon書評・レビュー:アールダーの方舟より
4103369914

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