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サニーサイド・エッグ
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サニーサイド・エッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 41~60 3/4ページ
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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多彩な作風を持つ作者が、題名の通り、フィリップ・マーロウに憧れる私立探偵最上を主人公として、ハードボイルド物のパスティーシュに挑み、笑いと感動をもたらせてくれる良質の作品。「深夜プラス1」も言及される事から、チャンドラーと言うよりはハードボイルド全体を対象にしていると思う。 マーロウに憧れ私立探偵になった最上だが、扱う主な事件はペット探し。秘書を応募すれば、やって来たのは得体の知れないハリキリ婆さんの綾。しかし、最上は飽くまでストイックに生きようとする。困った時の"へらず口"、人工的な比喩を用いた会話(これはロスマクの影響大)の用法が巧みで、綾との珍妙なやりとりと共に私は何度も声を上げて笑ってしまった。ストイックに生きる事が、限りなく滑稽に近い事をイヤと言う程味合わせてくれるし、後述の結末との照応が見事。ペット探しが暴力団絡みの事件に結び付く辺りは常道に近いし、真相もほぼ見えているが、アクション・シーンが自然に入ったり、その描き方が本当に巧い。 ストイックに生きる事が、実は狂気にも近い事を示す辺りに凄みがある。また、チョイ役で出て来るイジメを受ける少年、重要な役割を果たす天衣無縫のホームレスのゲンさん。生きる事の大切さを示すと共に、人それぞれの生き方が存在する事を教えてくれる。特にゲンさんの造形は秀逸。そして、チャンドラー「プレイバック」を引き合いに出して示される、人間の"生き甲斐"。感動的な結末である。作者の作品はかなり読んでいるが、一番感銘を受けた。生きる事の意義を笑いに包んで描いた傑作。 | ||||
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主人公の最上俊平は、フィリップ・マーロウを敬愛し、探偵事務所を営んでいるが、 現在の主な仕事はペット探し。 チワワにブルテリア、ロシアンブルーなど、靴をすり減らしての地道な捜索。 ですが、行きつけのバーのマスターから、ブロンドで青い目の秘書を押しつけられたり、 ペットを探しているうちに事件に巻き込まれたり、と波乱の日々に。。。 といった感じの、軽めの日常ミステリです。 全体的な“ハードボイルド翻訳口調”は好みが分かれるところかも。 | ||||
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主人公の最上俊平は、フィリップ・マーロウを敬愛し、探偵事務所を営んでいるが、 現在の主な仕事はペット探し。 チワワにブルテリア、ロシアンブルーなど、靴をすり減らしての地道な捜索。 ですが、行きつけのバーのマスターから、ブロンドで青い目の秘書を押しつけられたり、 ペットを探しているうちに事件に巻き込まれたり、と波乱の日々に。。。 といった感じの、軽めの日常ミステリです。 全体的な“ハードボイルド翻訳口調”は好みが分かれるところかも。 | ||||
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名作「ハードボイルド・エッグ」の続編。荻原浩のユーモア小説は絶対に平均点は下回らない と言う安心感があって楽しめます。ただ、その安心感ゆえか、主人公がどれだけ窮地に陥ろう と、「絶対に悲惨な展開にはならない」と言う妙な安心感があって、手に汗握ると言うノリ には決してならない。これは長所でもあり短所でもあるだろう。 前作と今回の作品で言うと、助手の存在感が今回はイマイチかな…と思って読んでましたが、 終盤の助手(茜)の変貌ぶりには一本取られた、と言う感じです。ぜひ、シリーズ化して 欲しい作品ですね。 | ||||
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タイトルの意味が途中でわかるんですけれど、ラストシーンで意味に深みがかかります。 今回のラストシーンは、登場人物のそれぞれの生き方というか、方向性がポツポツと示される形でつづられ、ちょっとセンチメンタルに、かなりシブイ終わり方。夕暮れ時のように静か過ぎてせつない。この作者のラストはいつもお洒落ですね。 主人公はフィリップマーロウ(チャンドラーはすばらしい)にあこがれて私立探偵になった男。 しかし実際の仕事は動物捜査と浮気調査がほとんど。 理想と現実のギャップにあえぐ気持ちはあれど、その気持ちをハードボイルド風にやり過ごしています。 ひょんなことから知り合いの父親が殺され、その犯人が動物であることから警察捜査は終わってしまいます。 自身も犯人に間違われた探偵は、友人のために犯人である犬を捜すことになるのです。 衝撃は大立ち回りが展開されるやくざに立ち向かうシーンではありません。 友人と奥さんが豹変するシーンこそがこのストーリーの本当の 山場です。 そこはあまりにも静かに物事が進み、それゆえにヤクザの比ではないほど恐ろしいです。 しかし、そのシーンのカーチェイスの書き方は、「こんだけ怖がらせといてこれかい?」と思うくらいに面白い! 「茶碗!箸!」のセリフには思わず笑いが! 全体的に片桐綾というおばあさんが、雰囲気を決めています。 主人公の決めきれないハードボイルドさが、綾のキャラクターで見事に生きてくることになるのです。 いやー、この作者は本当に弾力のあるお話を作りますね。 天才だなーって思いました。 | ||||
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ハードボイルドかぶれの探偵と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書 が殺人事件に巻き込まれる。主人公の探偵としての特徴を説 明するためだろうが、導入部が少し冗長に感じた。 フィリップ・マーロウのパロディーなのだが、主人公のかっこ悪さ や秘書との絡み、ユニークな脇役達など、ユーモア小説として 楽しめる内容となっている。フィリップ・マーロウのファンも、フィ リップ・マーロウを知らない人も笑って読めるだろう。 しかし、ユーモア小説と言っても、本筋のストーリーは極めて オーソドックスで基本に則っている。それゆえミステリーを読み 込んでる人なら途中で犯人の想像はついてしまうだろう。 ラストは少し切ない。この作品の評価が分かれる所だろう。 個人的には、エンターテイメント作品として割り切り、バカバカ しくも明るいラストにした方が良かったのではないかと思う。 | ||||
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カッコつけてるのにカッコ悪い33歳の私立探偵を主人公にした小説。 ハードボイルドとは言えど、全然なり切れていないこの男の言動に、 やはり荻原さんらしいユーモアが満載で沢山笑わせてくれます。 それでいて少しミステリー色を打ち出してもいる、 なんともジャンル分けが困難な作品。 それにしても荻原さんの文章はものすごく読みやすいし、 キャラクターに愛情が込められているのがとてもよく伝わってきます。 人間味たっぷりでどいつもこいつも憎めない。 ダメ男の相棒(秘書)にああいうキャラクターを持ってきて、 カッコをつけたくてもつけられない設定にしたのもさすが! 事件そのものはたいしたものじゃないんですが、 ことごとく破られるハードボイルドの夢と理想にもめげず、 最後まで体を張り続ける主人公の姿にぐいぐいのめり込んで 一気に読んでしまいました。 ラストにはジーンとくるシーンがきちんと用意されているのも荻原流。 色々な要素が贅沢に盛り込まれた1冊です。 | ||||
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今回の猫捜しはかなり危ない仕事になっていく・・・。だが、軽い口調で 語られるこの作品は、悲壮感や緊迫感などとはまったく無縁と言っても いいくらいだ。「見つからなかったらやばいでしょ。」読み手がこう突っ込み たくなる。期限内での猫捜し。見つからなかったらどうなるのか?若い秘書 には何か秘密が?時には笑いながら、時にはほんの少しハラハラしながら 読んだ。「読み手を楽しませること。」このことに、これほど徹底した作品は 珍しい。ラストもお見事!きちっと着地成功♪それにしても荻原さん、猫の 生態に詳しい!!脱帽です(^^; | ||||
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続編なので前作を読んでなくても重苦しいミステリーでもないので平気ですが 読んでおいたほうが楽しめるかもしれません。 勘の良い人は先が なんとなく読めてしまう筋です。 登場人物の女の子が どう動くか目が離せません。 | ||||
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ミステリーやSF、ホラー系のジャンル小説から一般文芸まで幅広い作風で知られる萩原浩だが、今回久々にデビュー時を彷彿とさせるユーモア小説に戻ってきた。 本書は、’99年にハードカバーで、’02年に文庫で発表された『ハードボイルドエッグ』の続編である。・・・であるからして、当然主人公はフィリップ・マーロウに憧れながらも、仕事の中心はペット探しという私立探偵最上(もがみ)俊平である。 前作に比べて、それしか依頼がないのか、ペット探しが板についたのか、捜索方法がグレードアップしている。まず依頼主と始めて話をする時の「調査書」、「1クールを5日間」とする調査期間、自称ステーションワゴンに搭載された「ペット捕獲装備」の数々など、学習の成果が見られる。 今回のメインは、小料理屋の美人女将から依頼されたロシアンブルーの捜索だ。ところがそれに取り掛かろうとしていたら今度は暴力団の親分から、またロシアンブルーの捜索を依頼されてしまう。一体どうなっているんだ。やがて・・・この猫探しは、ただの猫探しではなくなってゆくのだ。 また、今回も秘書にかき回される。前作の綾ばあさんはまだ内勤が多かったが、今度の茜は若いので外で一緒に行動するだけに世話が焼ける。おまけに彼女には・・・。そして、大手同業者の存在や、前作から積み残している課題があったり、なんと連続動物虐殺事件が発生したりと、ドタバタ劇もここに極まれり、というところか。 本書で読者は、萩原浩ならではの、ちょっぴりのミステリーを含んだ、たっぷりのユーモアの世界を思い切り堪能することができる。 | ||||
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あの最上俊平が帰って来ました!いや帰ってきたのは名探偵ばかりではありません。荻原先生もユーモア小説に帰ってきました。ここ最近はシリアスなものばかりで、それはそれで楽しめたのですが、やっぱり荻原先生はユーモア小説が似合っています。しかも今度は伝家の宝刀を抜いたかのごとく以前より更に増した切れ味をもったユーモアでいっぱい笑わせてもらいました。 今回もハードボイルドに傾倒する主人公の実像とのギャップが笑いを誘いましたが、こういう生き方っていいですね。プロフェッショナル意識にもとづく少しの誠実さと、タフな状況でもへらず口を止めない機知。やっぱり男はこうでなくちゃ。『強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない』言葉通りではないけど気持ちは地を行っている主人公がかっこ良かったです。 ちなみに続編のタイトルは『スクランブルエッグ』で、『ハードボイルドエッグ』はドラマ化されるそうです。楽しみです。 | ||||
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書名から、お硬い感じを受けていたのですが、 どっこい、やっぱり「荻原ワールド」大全開! 切っても切っても、面白さいっぱい。 しかし、 この人の文章って、ホントに面白いね。 文章が切れるというか、なんていうのか? ものすごくウィットに富んでいる。 さすがはコピーライターだ。 ところが、不満1箇所。 このダイナマイト・ボディー秘書 最後までずーと登場ですから、やはり普通、世間一般の秘書を登場させて欲しかった。 読んでいて非常に辛かった(読んだ方はこの意見に大賛成だと思います)。ホントに。 でも、最後悲しい場面作りましたね。 こういう箇所を作ると、この秘書を許してあげたくもなっちゃうけど・・。 しかし、意外な結末。びっくりしました。 ■お薦め度:★★★☆☆(ちょっと辛めに) | ||||
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待ってましたというか、帰ってきました、『ハードボイルド・エッグ』のあの名探偵が! しかも今度の秘書は、期待通りの16歳だが、もちろん訳有り。 フィリップ・マーロウを気取って、気障なセリフを口にしたりする私立探偵の最上俊平だが、彼の元に舞い込む依頼は相変わらずのペット捜しばかり。 新たに雇った秘書と二件の猫探しを同時に行う事になるが・・・。 エンターテイメントとしてもユーモア小説としても文句無し。 それでいて、ホロッとさせるシーンも用意されて、至れり尽せりの小説です。 いつか続編が出ないかなと思っていた作品の一つで、期待通りでした。 あ〜続編が待ち遠しい! | ||||
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あの最上俊平が帰ってきた! まさかかの作品がシリーズ化されるとは思ってなかった。 嬉しいです。 前作は切なすぎる最後で終わりましたが、 はて、今回は? 相変わらずペット探し専門のような探偵稼業の最上。 ハードボイルドな探偵に憧れるものの、 目下の仕事はいなくなったペット探し。 そんな最上のところにまたもや風変わりな秘書が・・・。 今度の秘書は16歳。 アメリカにいたちょっとスレた感じの女の子。 理由ありなのは前作の綾さん同様。 今回はどんな理由なのか・・・。 で、最上の仕事はいなくなったロシアンブルーの探索。 依頼人に淡い恋心を抱きながら 仕事に没頭しようとする最上の元へ更なる猫探しの依頼が・・・。 そしてその猫もロシアンブルー。 奇妙な偶然がやがて必然に変わり、 最後はジェットコースター級の物語へと展開。 スピード感溢れ・・・そうで、なかなか、そうは行かないのは 主人公が最上だからか!? 小説自体は前作同様動物虐待の話も絡めながら 解離性同一性障害も入り込み 一見複雑そうで、しかし読みやすく書かれている。 さすが荻原さんですね。 最上のダメダメさにも愛嬌が出てきました。 最後秘書さんは無事で今後も活躍してくれそう? 面白かったです。 | ||||
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あの最上俊平が帰ってきた! まさかかの作品がシリーズ化されるとは思ってなかった。 嬉しいです。 前作は切なすぎる最後で終わりましたが、 はて、今回は? 相変わらずペット探し専門のような探偵稼業の最上。 ハードボイルドな探偵に憧れるものの、 目下の仕事はいなくなったペット探し。 そんな最上のところにまたもや風変わりな秘書が・・・。 今度の秘書は16歳。 アメリカにいたちょっとスレた感じの女の子。 理由ありなのは前作の綾さん同様。 今回はどんな理由なのか・・・。 で、最上の仕事はいなくなったロシアンブルーの探索。 依頼人に淡い恋心を抱きながら 仕事に没頭しようとする最上の元へ更なる猫探しの依頼が・・・。 そしてその猫もロシアンブルー。 奇妙な偶然がやがて必然に変わり、 最後はジェットコースター級の物語へと展開。 スピード感溢れ・・・そうで、なかなか、そうは行かないのは 主人公が最上だからか!? 小説自体は前作同様動物虐待の話も絡めながら 解離性同一性障害も入り込み 一見複雑そうで、しかし読みやすく書かれている。 さすが荻原さんですね。 最上のダメダメさにも愛嬌が出てきました。 最後秘書さんは無事で今後も活躍してくれそう? 面白かったです。 | ||||
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前作に引き続き今作も非常に面白かったです。結構分厚いですが、引き込まれてあっという間に読み終えてしまいます。最後の一行まで、きちんと笑わせてくれました。(実際に読むと言っている意味が分かると思います)ただ、少し残念なのが今回は主人公と助手の絡みがちょっと少なかった事です。前作は助手とのやりとりが非常に楽しかったので、もっと登場させてあげてもいいような気がしました。 | ||||
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「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」に続く三作目。登場人物のブットビ気味な会話やしぐさ,クライマックスでの大立ち回り,そしてホロッと泣かせるラストという,荻原作品を構成する要素はしっかり入ってます。 理想の人生を描けないなら,空想の中で自分を演じて生きてしまえばいい。読後にワタシが感じた作者のメッセージはこんな感じ。理想のキャラを演じる快楽と,現実のギャップ。俊平の生活はまさにその通りですが,ラストシーンでもう一つそのギャップを見せ付けられ,ハッとします。 痛快な展開では「神様からひと言」,ミステリという枠では「噂」に近いかな。どちらかを読んで面白かったと思う方にはオススメです。 | ||||
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