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Gene Mapper -full build-
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Gene Mapper -full build-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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ニューロマンサー以降のサイバーパンクで、この小説はダントツです。 | ||||
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Gene Mapper -core-, -full build- と読んできました. 全体的なストーリーはそのままですが full build 側では より掘り下げた描写や技術的な解説が充実しており, core 版を買った人でも楽しめる内容になっていると思いました. 内容の素晴らしさについては他の方のレビューを参考にしてください. | ||||
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さくさく読める小気味好い文章。 遺伝子組み換えの先のある蒸留作物を巡る生命の話。 魅力あふれるキャラクターたち。 | ||||
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ITのみならず、バイオテクノロジーの将来像もこうなのか、というお話です。面白いですが、それなりの知識を持っているともっと面白いでしょう。内容についての感想は、ネタバレになるので述べません。 | ||||
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40歳会社員です。kawango氏のツイートで紹介されていたので買ってみました。 ひさしぶりにSFを読みましたが、すごく面白いです! 現実の21世紀は、宇宙開発は採算面の問題で発展せず、半導体もそろそろ集積度の限界が近く、 おまけに日本は衰退期に入るということで、自分が生きている間にはもう日常の風景はあまり 変わらないかな…と思っていましたが、これを読んで、未来に対するわくわく感(希望?)が 少し復活しました。 それだけでも相当な価値があります。 この作家にはぜひ作品を書き続けていってほしい。 | ||||
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高度な拡張技術(話を盛り上げる小道具)、高度な遺伝子操作技術(主題に関わる)が 日常にある近未来の日本とベトナムを舞台に、科学と人の関係(科学は人を幸せにするのか それとも不幸にするのか=結局、使う人次第ですよね)を描いた小説。 遺伝子部分の説明が少し難しいですが(話の筋を理解するには困らない)、理科と名の つくものを云十年前に捨てた文系の人間でも、ページをめくる指が止まらず一気読み出来た ので(それだけ引きこまれた。一番の要因は各場面の絵が浮かぶ点。アニメにすると面白そう) その辺はあまり気にしなくても宜しいかと。 張った伏線はちゃんと回収し、各キャラクターの個性もしっかり描けている。 ここら辺も良ポイントです。 附:黒川さんは冒頭から石塚運昇さんの声で脳内再生されていました(笑)。 | ||||
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Kindle版を購入。 プロットが面白く、登場人物もクセがあって楽しめた。 紙ベースではないため、文量がわからなかったが、調度よい感じ。 価格が安くなれば、基になったコアのほうを読んで比べてみたい。 | ||||
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導入部から展開部まで興味津々のアイデアが満載で、一気に読みました。 結末はちょっと幸運に恵まれ過ぎかな、という感じですが、友人にも勧めたいと思います。 | ||||
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「Gene Mapper -full build-[Kindle版](藤井太洋)を読んだ。新規ガジェットのもたらす新しい時代の幕開けに対するワクワク感、ドキドキ感がたまらない最高の近未来エンターテインメント小説。黒船を見た江戸時代の日本人の高揚感がまさにこれか。 「Gene Mapper -core-[Kindle版]を読んでから早10ヶ月。今回は満腹感が倍増。藤井さん、「UNDER GROUND MARKETの-full build-もぜひお願いします。 | ||||
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まったく新しいわけではなく、このまま行けばなんとか実現しそうなガジェットの数々や、GeneMapperの仕事などの近未来感がSFっぽいものの、内容的にはミステリのようなおもむきで非常に面白い。とりわけ目新しさはないのだけど、目のつけどころがとても良いと思った。 | ||||
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コアが出た時は新しいじだいを感じたが、full buildを読んで完成度の高いハードSFの登場である事を確信した。 | ||||
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Kindleで初めてのSF作品になりました。十分楽しめました。こんな作品がもっと電子化(Kindle化)してくれればと思います。 | ||||
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毎日、膨大な数の書籍が出版されるなか、これといって面白い小説に出会えなかった。久しぶりに大当たりと思ったのが個人出版というのは何とも皮肉。舞台がベトナムで、設計植物である稲をめぐる話というのが斬新でいい。ただ残念なのは結末が無難に終わりすぎているのと、軍が開発した兵器がなぜ環境保護団体の手に渡ったのかが分からないこと。重大な機密漏洩にあたるので、軍が動くのが当然だと思うのですが。とはいえ既存の作家にはないアイデアの突破力、ブレイクスルーの才能をお持ちの方なので次回作にも期待します。 | ||||
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電子書籍として異例の大ヒットを飛ばし、話題をかっさらった「Gene Mapper」の改稿版。 ただ紙に落とし込んだだけだろうと思っている、電子書籍版をお読みの貴方、否、断じて否。 最初の数ページを捲るだけで、これが別物であると気付かされるでしょう。 コーヒーを一気飲みしてその興奮と突き抜ける香りを味わうのが「Gene Mapper」だとするなら、 同じ豆を時間をかけてゆっくりと淹れ、深く味わうのがこの「-full build- 」。 走るような疾走感で読ませるために敢えて端折られていた部分まで細かく描写され、 世界と情景を十分に想像できる文体と構成に変わっています。 初稿で駆け足だったところも納得の行く裏付けが物語の内で為され、 最初はなにがなんだかわからない内に読み終えてしまった、という人でも、 「-full build- 」ではすとんと胸の内に落ちてくれる読後感を体験できると思います。 べらぼうに甘い練乳入りコーヒーでも飲みながら、 圧倒的なスピードで走り抜けた物語を、もう一度徒歩で感じてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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個人出版された電子書籍を紙化した書籍ということで、話題になっていたので購入。 その評判に違わぬ内容で、遺伝子設計と仮想現実が深化・一般化した世界を余すところなく描いている。 主人公であるフリーランスの遺伝子設計技術者が、自分が納品した作物の不具合原因を究明するというビジネストラブルに関するストーリー。 先端研究者の話ではないだけに、よりリアリティが感じられ、作品世界に引き込まれる。 終盤に描かれる遺伝子改造、遺伝子設計にまつわるテーマは、意外な程の深まりを見せ、考えさせられる作品でもある。 SFが苦手、という人には勧められないが、そうでなければ手に取ってみて損はしない。 | ||||
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電子書籍の「セルフ・パブリッシング(自己出版)」が、いま大きな注目を集めている。アマゾンの「キンドル・ダイレクト・パブリッシング」に申し込んで、ファイルをアップロードすれば、誰でも、すぐ「作家」になれるのだ。 自己出版は、従来からあった、紙の本の「自費出版」とは、まったく別物だ。紙本の「自費出版」は、制作や流通に必要な数百万円のコストを、著者が負担しなければならなかった。電子書籍は紙の本と違って、印刷、製本、配送、返品などのコストがかからない。そのため原稿さえあれば、事実上ゼロに近い負担で出版ができる。 必要なのは電子書籍のファイルを作る、ちょっとしたスキルだけである。出版社や編集者を、通す必要もない。 2012年、この自己出版によって、彗星のように登場したのが藤井太洋氏だ。デビュー作『Gene Mapper』は、ほとんどネット上の口コミだけで売り上げを伸ばし、コボ・キンドル両電子書籍ストアの、ジャンル別売り上げランキング1位を獲得した。まったく無名の新人作家の小説が、講談社、集英社、小学館など大手出版社が刊行した、並みいる著名筆者のビッグタイトルと同じ画面に収まる光景は、驚きを通り越して痛快でもあった。藤井氏の登場は、ネット界隈では、芥川賞・直木賞や本屋大賞を始めとした、リアル本のメイジャーイベントに匹敵するほど大きな「事件」だったと言っても、決して言い過ぎではないだろう。 その『Gene Mapper』を大幅改稿し、大手出版社である早川書房から、今度は紙の本として出版したのが本作である。「full build」という副題が付いている。 前作の読者なら、その意味はわかるだろう。作品の中で重要な役割を果たしている「蒸留作物」が、自然植物から有益無害な遺伝子を抜き出して作り上げ(ビルドし)た作物であるのと同じように、前作から有用なモジュールを抜き出し、「紙本」という環境に合致した形で全体を再構築(フルビルド)したのが本作、ということだと考えられる。分量は前作の1.8倍になったとのことだ。 さて、読者として気になるのは、次の2つだろう。 前作と今作は、別の作品なのか? 前作の既読者は、本作を読む必要があるのか? 両作品を読んでみた感想を元に言えば、答えはどちらも「イエス」。 一見して感じるのが、「文体の洗練」「テーマの深堀り」。 前作では、スマートデバイスの小さな画面で読まれることを前提に、短い文章の中に膨大な情報を詰めこんだ、作者いうところの「スピード・ノベル」という文体を採用していた。 確かに、見慣れない概念やデータを、読者の脳に次から次へと弾丸のようにぶち込むスタイルは、初めの取っつきにくさを乗り越えれば、むしろ快感でもあった。 ただしその分、若干読む人を選んでいた感はいなめない。特にSFを苦手とする読者には辛かったかもしれない。 作者もそのあたりはかなり意識したのだろう。電子デバイスで読みやすい文体と、紙で快適なスタイルは違う。今作では「スピード・ノベル」的様式はかなり後景に退き、新規な小道具や概念は、じっくり紙幅を割いて丁寧に説明されている。これならSF初心者もついていけるだろう。 「丁寧に作りこんだ」雰囲気は、テーマの扱いにも感じられる。遺伝子工学と拡張現実が切り開いた、リスクとチャンスに満ちた世界が本作品のテーマだが、旧作ではこうした新しい現実を前に、科学技術に背を向けて「ナウシカ」的世界に逃げ込もうとするラッダイトと、技術の可能性を信じて、技術による技術の制御を目指す現実派との対立が、終盤に展開される登場人物どうしの「論争」の形で、やや唐突に表現され、その分テーマの考究が、生煮えな印象を受けた。 ところが今作では、二者の立場の違いが、クライマックスに向かう過程の中で、余裕をもって表現されており、その分、読者の注意を、こうした表層的な二分法の奥に待ち受ける、「より大きな敵」に向けることに成功している。 作者の狙いが、政治的な闘争構図でなく、技術の切り開く、リスクとチャンスの「臨界点」の提示にあったのであれば、その問題意識は、今作においてより鮮明に描かれているといえるだろう。 特に、後半になってその正体が露呈する、主人公たちの問題の淵源であり、かつ問題解決の道具ともなったある「ツール」は、今作のテーマを理解する上で、最重要のキーとなっている。 それはあまりにも強力であり、主人公の窮地もそれによって救われるのだが、同時にもっと大きなリスクへの「扉」を開いてしまう。 「扉」の向こうに見えるのは、今のところ善悪、功罪、是非を見極めかねる、不確実性にまみれた世界である。 終幕近くで、主人公たちは技術の、そしてそれを使いこなす人間の叡智を信じて、その「世界」を選択するのだったが、その選択は確信に満ちたものではない。 むしろ不安、懸念、懊悩の深い霧の先に、ようやっと希望が仄見える、といった風情の終わり方だ。 主人公がさんざんな目に遭い、それでもかすかな希望を見出す、あのフィリップ・K・ディックが得意としたスタイルだが、「半分だけ明るい」エンディングの、このビタースイートな感じはなかなか心地よい。 原発すら御すことが出来ないわれわれに、ほんとうにこんな「世界」がコントロールできるのか? だとすればどうやって? 主人公の悩みは、そのまま読者の疑問でもある。 SFでしかできないテーマを、SFの伝統的な手法に少し寄り添って描き出した筆者は、今作で作家としても次の「扉」を開いたようだ。 次はぜひ「インターネット追放」のストーリーを、ぜひ「full build」してほしい。 次回作がほんとうに楽しみだ。 | ||||
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