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死にたくなったら電話して
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死にたくなったら電話しての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 41~42 3/3ページ
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徳山は居酒屋でバイトする三浪生で帰化朝鮮人の家系だ。 キャバクラで出会った初美の献身的な愛情(?)に溺れていく。 初美は中世の魔女狩りから、現代の非正規労働のイジメに至るまでの人間の残酷史にもの凄く詳しく、生きる意味なんて無いと言う。 読者は徳山が初美の呪縛から逃れられるか気になるのだが、初美の根本的苦悩、言わば「自同律の不快」に後半まで気づかない。 最初のうちはテンポ良く軽い読み物思っていると、最後背筋のぞっとする恐い小説であることが分かる。 | ||||
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初美が極めて特異な女性とうつるのは、徳山からの目線。 彼女は今居る世界に退屈し、そこからの脱出の相手として巧妙に徳山を選んだこと、脱出の方法が死ということなのであろう。 受験勉強に全力投入して一流大学まで進んだところで見たエリートの世界に対する失望が、本書の底流にあるのだと思う。 異様な手法をとっているが、根底にあるのは初美の再生の物語。 初美という女性の全貌を理解していない徳山くんに語らせるのが、本書のおもしろさといえる。 | ||||
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