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(短編集)
物語のおわり
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物語のおわりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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大変変わった小説の進行でした。一つのテーマがあり、各章は違うドラマが展開する。一気に読まなくても筋が途切れることはなく、第1章に最後の章でまたドラマがもどり完結する。大変歯切れのよい作品であり、彼女のまた別な作品を読みたい。 | ||||
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読む人の置かれる環境で、作品は如何様にも捉えられる。希望の作品にも、絶望の作品にもなる。今読んだ感想と5年後に読んだ際の感想は違うと思う。当たり前だけど、そういうことを気付かせてもらえる作品です。なので、面白いと思える人もつまらないと思える人もいること自体がこの作品の狙いなのかなと思います。レビューが割れていること自体、作者の狙い通りかもしれません。 各章で出てくる冒頭章の要約の仕方がその人を表現できている。この部分に着目して読んでみると本当に秀逸な作品だなと感じました。 | ||||
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結末を自由に締めくくる事ができるのは面白い発想です | ||||
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湊かなえ作品とは思えない様な作品。 コレは良い意味でも一部の人には悪い意味でもあるかと思います。 湊かなえはちょっと…っていう方にもオススメ出来るお話しです。 結構、深いと思います…上っ面だけで読まないで欲しい(低評価者さん) 上っ面だけで読めば小綺麗にまとめた話だけど、色々と考えさせられる内容です。 ただ、昭和生まれの地方出身者限定かもしれませんけど(苦笑) | ||||
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湊かなえ氏の作品は出版直後の超傑作「告白」しか読んだことがなかった。それはこれ以上の作品はもう書けないだろうから、別に他の作品は読まなくてもいいだろうと思ったからだ。 でも、勿体無いことをしていた。湊かなえ氏はすごい小説家だと感服した。第1章「空の彼方」のいい場面での突然の物語のおわりに、読者に結末を委ねるパターンなのか?と疑問符が頭についたまま、第2章「過去へ未来へ」へと読む手が止まらなかった。登場人物に血が通ってると思わせる筆致の鋭さがあるからだ。 そして第2章、第3章を読んでるあたりでこの小説の仕組みが分かってくるのだが、最後まで読んで、伏線もしっかり回収され、なおかつ感動した。とても良い物語のおわりだった。 | ||||
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~物語~ それを語るには余りに永く、余りに短い物語。 1人の人と人が交わるだけで物語は幾何学的なルートへと誘(いざな)わられる。 そんな常世の美しさは紡がれていずれ一つになるだろう。 当作品は連作短篇でありながらそれを感じさせない個々の人物へのコミットの仕方が何とも言えない技術が光る。 全てが繋がっているようで繋がっていない。 全ての物語はあえて完結させない形をとっており、読者の想像に委ねられる。 勿論、あなたの物語も「ハムさんと私」をきっかけに動き出したはずだ。 運命は自分の手の中に。 の醍醐味を存分に味わえた。 | ||||
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北海道を舞台に各短編小説の主人公たちが旅を通して自分自身の夢や彼らの大切な人々の夢について考え直していく。 一眼レフカメラや自転車、バイクなどを趣味として旅をする人もおり、自分の趣味とも合っていたので非常に旅に出たくなってしまった。湊かなえさんはストーリー構成やミステリー、感情表現はもちろんだが、文章表現もとても上手で食べ物の描写や風景の描写など情景や味覚が鮮明に伝わってくる。 各短編小説はすべて物語がつながっており、最初と最後から2番目、最後の話が気に入っている。湊かなえさんの連作の短編小説ですごいのは見事に一点の矛盾もなく物語がぴったりとつながることだ。各話の謎、つながりが解ける瞬間に体を走り抜ける衝撃はすごい。 全体的にもとても面白かった。 | ||||
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小説家を目指す女子が書いた結末のない物語。時を経て、人から人へ手渡される。手渡された人たちそれぞれが、自分の悩み、そして決断と重ね合わせるというステキな連作短編集だ。 冒頭のくだんの物語はリドルストーリーになっていて、のっけから、さぁ結末はどっち?を読者に考えさせられる。北海道を旅する人々に読み継がれ、そして彼ら、彼女らは物語の結末に自分なりの解釈をするんだね。仕事、恋愛、家庭、友情、様々。 結局、物語の終わりは分かるのだが、その締めくくり方にぐっとくる。読書のすばらしさを感じさせる作品である。 | ||||
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短編8編から構成されていて、それぞれが 「空の彼方」と結ばれて物語は進んで行く。 空の彼方 『空の彼方」と言う結末の無い小説を書いた女性が主人公 この1冊(と言ってもおそらく紙の束であろう)がその後の 全ての物語に大きくかかわる 過去へ未来へ 北海道に向かうフェリーの中で萌と言う女の子と知り合い 主人公智子は「空の彼方」を譲り受けることになる。 妊婦の彼女はこの終わりの無い物語をどのように解釈するのだろう 花咲く丘 拓真はプロのカメラマンをあきらめ実家の家業を継ぐことになる 自分の夢をあきらめるため北海道旅行に一人で出かける そこで智子と知り合い、「空の彼方」を手にする 同じく彼はこの物語をどんな思いで読んだのか ワインディング・ロード 綾子はテレビの制作会社に内定が決まり、一人北海道に自転車の 旅に出かける そこで今度は拓真と知り合い、いままで他の人には話したことのない 自分の思いを打ち明ける そして拓真から綾子は1冊の本を譲り受けた 終わりの無いこの小説は綾子にとってどのような影響を与えたのだろう 時を超えて 木水は夢を追って勉強で渡米したいと言ってきた娘に辛らつな言葉を 浴びせる 妻も娘も出て行き、一人学生時代の思い出の北海道にバイクツーリングに 出かける そこで綾子と出会い夢を追う娘の話をする すると彼女は「空の彼方」と言う1冊の本を木水に渡した。 個人的に木水のバイクがカタナであることに感動した それも、今一マイナーな400CCだ。作者もコガタナであることまで 触れているところが中々ツウである 湖上の花火 大学の恩師に会うためあかねは北海道へ そこで木水と出会い、「空の彼方」を譲り受けるが終わりの無い物語の 主人公を以前の彼氏と照らし合わせ、自分の思いを振り返る 街の灯り 佐伯は大学の教授の友人のお祝いで北海道に来ている あかねとは直接会うことはないが、佐伯は友人の教授経由で あかねから「空の彼方」を渡される どのような思いで彼はこの小説を読んだのであろうか 旅路の果て 主人公は萌である それぞれの短編が1つになる瞬間でもある あらすじを書いてみたが この8編から構成されている 一つひとつの結末に作者の思いが伝わる感動の作品。 そんな偶然なんかない、なんて言わずに皆さん楽しんでください。 | ||||
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こちらは短編かと思いきや、連作短編。次にどのように繋がっていくか、よく考えながら読み進めるのが楽しいです。 最初の主人公の女性はもしやご本人がモデル?とも思いましたがどうでしょう。 また、泥沼の人間関係や血が流れることもなく、過去から未来に向かって一筋の光がさすように物語が進むので、読んだ後もスッキリしました。 | ||||
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あまりこの手の本は読みませんが彼女は楽しい本を出しますね〜。 | ||||
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でした。最初はあまり面白いとは思わず、途中でやめようと思っていましたが、最後まで読んで正解でした。初めての作家さんでしたが、違う作品も読んでみようと思います。 | ||||
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人々の人生を意外なもので結びつける不思議な物語。面白かった。 | ||||
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門脇舞以さんの書評をきっかけに読みました。 『空の彼方』という未完の小説を通した短編集に思いきや…という構成です。 その短編ひとつひとつが、日常とはちょっと離れた位置に立ってしまった人達が、日常の良さを再認識して日常に戻っていく物語と自分には思えました。 『街の灯り』から『旅路の果て』への繋がりのワクワク感が最高。 萌と絵美ばあちゃんがハムさんと再会して、『空の彼方』のことを知って…というのを期待していたけど、これはこれで綺麗な終わり方でした。 ハートウォームな幸せな気持ちになれる作品です。 | ||||
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自分も物語に加わったら こう思ったなぁとか 結構深い とても深いそんな物語でした。 | ||||
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物語、それは人の生の記憶。絆、それは人の交わり。それが連綿と続くこの世界の美しさよ。 物語には終わりがある。それを紡ぎだすのは、その人の人生観しだい……。 恥ずかしながら、湊かなえさんの著書を読むのは初めてだ。『空の彼方』から『旅路の果て』まで、時に深く感情移入しながら味わい深く読ませてもらった。 ・ハムさんとわたし。『空の彼方』で問い詰められるは"人生の選択"。そのラストを読者に委ねるかたちをとりながら、『過去へ未来へ』『花咲く丘』『ワインディング・ロード』『時を超えて』『湖上の花火』へと、それぞれの主人公によるラストシーンが紡がれる。 ・42歳のキャリア・ウーマンは自分の生き方を反芻し、華族のために粉骨砕身働いてきた父親は、娘を理解できないまま中年ライダーとなって北海道を駆け抜ける。希望の命を宿すも癌と向き合う若い女性。夢をあきらめるために北海道を訪れた男。それぞれの"人生の選択"と『空の彼方』がクロスする情緒的な瞬間は奇跡といえよう。 ・『街の灯り』から『旅路の果て』へと続く流れは、物語地の終着点。"おばあちゃん"が萌を静かに諭す描写は実にハートフル。そして個人的には萌の、「最後かどうかは……」(p348)の言葉に静かに勇気づけられた。 一期一会の出会いによって「物語」が受け継がれ、それぞれの主人公の結末が紡がれる。 そして『街の灯り』と『旅路の果て』において、われわれ読者は、人の絆が醸し出すひとつの奇跡を見出す。連作短篇の醍醐味を存分に味わえた。 | ||||
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いつか尋ねてみたい北海道。その魅力を教えて頂きました。登場人物の思い出と共に。どうもありがとうございました。 | ||||
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北海道出身の自分は、作品に登場する場所すべてに行ったことが有り、非常に懐かしくそして面白く読めました。 オムニバス形式で一話一話の結末が自分なりに想像できて楽しく読めました。 | ||||
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二章目は驚きました。最後までドキドキして読みました。読み終えてほっこりしました。 | ||||
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なんとなく知ってる作家さんの本を選んで読みました。最初から普通に読んでいると、章が変わるときに「ん?」となるますが、2章の途中から面白い仕組みになっているなと思いました! 本を普段読まない私でもサクサクとよめました。 ネタバレになるかもしれませんが、個人的には最後にハムさんに原稿を渡した学生さんの背景も読んでみたかったです。 | ||||
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