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(短編集)
ジョン、全裸連盟へ行く
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ジョン、全裸連盟へ行くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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小2から大のホームズファンです。映像やアニメなどは別物として楽しめるのですが、パスティーシュ物の本は毛嫌いしていました。 しかし、これは読んで驚きました。 面白い。 とても面白かったです。 まず随所に、本家ファンをくすりとさせるセンテンスが盛り込まれています。 そして著者のホームズへの敬愛が感じられ、好感が持てました。 どの話も読み応えがあり、シャーロックとジョンの会話も楽しく、一気読み&再読しました。 この雰囲気で、シリーズ化してほしいですね。 | ||||
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内容とかをよく理解せずに購入し読み始めてから、これがシャーロック・ホームズとワトソンの物語であることを知りました。 読み進めると時代は現代。 すぐにBBCのシャーロックを意識してしまいました。 表紙の人影も、もちろんあの二人にしか見えません。 そういうわけで、BBCシャーロックを意識、イメージしながら読みましたが、ひとつひとつの物語はドラマと同様、ユーモアもあり、真摯なミステリーでもあり、シャーロック・ホームズのファンでなくとも楽しめる内容であったと思えます。 あとがきを読んでから、1、と記載されているのにも気がついて、またこの二人が登場する作品が読めるのかと楽しみになりました。 自分としてはBBCシャーロックの間奏曲のような位置づけに勝手にしています。 | ||||
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ホームズの原作小説を愛読する私は、パスティーシュもいろいろ読んできたが、正統派の作品は多くの場合、「結局は原典に勝るものなし」という平凡な感想に落ち着いてしまう。かといって、切り裂きジャックと対決させたり、SF的味付けをしたりといった作品は、面白ければ面白いほど、ホームズの名を借りた別の作品のように感じてしまう。どんな形であれ、原典との距離が気になってしまうので、ホームズ譚のパスティーシュは難しい。 今や大人気となったTVドラマ「シャーロック」は、舞台を現代に移しつつ、コナン・ドイルの原作のファンもあっと思う要素がちりばめられていて、ある意味で非常によくできた原典のパスティーシュともいえる。それだけに、その「シャーロック」のパスティーシュ、それも日本人のシャーロッキアンの手になる本作を店頭で見つけた時は、作者には失礼だが「怖いもの見たさ」的な興味で購入した。 読んでみて驚いた。どの短編もかなりよくできているではないか。原典のエピソードをあちこちに(それもかなりのケースでいわば逆手に取った形で)埋め込んでいて、大いに楽しめる。どちらかといえばユーモアタッチのパスティーシュといえるだろうが、度を過ぎていないのも好感が持てる。 私はTVドラマに原典ほどの思い入れはないので、本作を「シャーロック」のパスティーシュというより、一種ひねった原典のパスティーシュとして楽しむことができたことも大きいと思う。別のレビューアー氏がはからずも「SHERLOCKではなくて原作のパスティッシュ」と書いているが、TVドラマのファンは、かえって(私が原典のパスティーシュに対して持つのと同様の)厳しい目を本作に向けてしまうのではないかと思った。 ただ、この先行レビューアー氏は不満点として「ワトソンとホームズの言葉遣いや振る舞いが原典に近い」と書いているが、私から見ると、本作での2人の関係と描写は原典以上に「SとM度」、といってまずければ主従的な面が強いようにも思われ、ややしっくりこない。このへんはもしかしたらドラマ「シャーロック」を意識したものかとも思っていたが、「シャーロック」のファンから見ると逆に原典に近いと映るのだとしたら面白いものだ。 ということで、原典をそれほど知らない「シャーロック」だけのファンには、やや面白さが伝わらない点もありそうだと星4つにしようかとも思ったが、英語圏のホームズファンにもウケるのではと思わせる作品であることや(日本人向けのサービスといえそうな内容も出てくるが)、続刊への期待、さらに(つまらないことだが)原語の発音はどうあれ、翻訳に多いワト「ス」ンではなく、ワト「ソ」ンという私好みの表記を採用していることもひいきにして、星5つにしたいと思う。 なお、やはりつまらないことではあるが、カバー表紙絵は同じハヤカワ文庫から出ているドイルの原典シリーズの装丁にあわせたものとなっているのは、ちょっと地味かな、と思った。ここは無理に過去のシリーズにとらわれる必要はなく、原典とTVドラマ、どちらのファンにももっとアピールするような表紙を考えてもよかったのではないか。 | ||||
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BBCの現代版に準拠した設定だが、聖典の熱烈なファンにも著者の熱烈なホームズ愛が伝わる内容。こう書くと簡単なように聞こえるだろうが、これはなかなかの離れ業である。 原作からの引用や語られざる事件の生かし方が素晴らしく、原作への敬意と逸脱のバランス、距離感が絶妙で海外のシャーロキアンにも紹介されるべき傑作パスティーシュ。早川書房は是非英国に売り込むべし。 | ||||
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