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(短編集)
ジョン、全裸連盟へ行く
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ジョン、全裸連盟へ行くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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BBCのTVドラマ「SHERLOCK」のノベライズ的なノリを期待していると、肩すかしを食う。 「SHERLOCK」よりも、原典であるドイルの「シャーロック=ホームズ」に語り口もキャラ設定も近い。 読んでいても、「SHERLOCK」のあのチャツチャーンチャ、チャラチャ、チャッチャッという音楽が聞こえてこない。 原因を考えると 1.文体の選択が不適切 「SHERLOCK」はワトソンがブログに書き綴っているはずなのだが、この本は文体がまるっきりドイルの翻訳ものの文体を模した小説形式。TVドラマのテンポの良いストーリー進行が、19世紀の小説の文体を模しているため今ひとつ、スピード感や現代性が感じられない。 ライトノベルみたいな書き方をしろとは言わないが、ブログ記事みたいな何回かに分けた書き方にするとか、いっそ横書きにするとか、もう少し語り口を工夫した方が良い。 2.キャラがSHERLOCKのキャラになっていない。 ワトソンとホームズの言葉遣いや振る舞いが、「SHERLOCK」というよりも原典の「シャーロック=ホームズの冒険」に近い。 ワトソンは「SHERLOCK」では元軍人であることを強く押し出しているが、この小説では普通の気の良い医者であるワトソンである。 ワトソンはホームズに対していろいろ言いたいことがあるはずだが、そういう内面の描写(愚痴)のようなものがない。 一言で言えば行儀が良すぎる。 レストトレイドなどは外見描写も何もない。 3.台詞の切れが良くない 「SHERLOCK」ではホームズの推理マシンガントークなど、台詞の切れ味が非常に良いし、ダイアログがよく練られている。 この作品では説明的な台詞に終始していて、テンポが悪く、台詞の応酬や、別の場所で言われた台詞がもう一度違う意味で別の人物から言われるなどの演劇的なおもしろさに欠けている。 この小説に一番近い雰囲気を持つ映像は「Without clue」だろう。 | ||||
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