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(短編集)
アイネクライネナハトムジーク
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アイネクライネナハトムジークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 41~60 3/7ページ
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「出会い」をテーマに短編を書いて、そのあとを引き継ぐように他の短編も書いたということだ。恋愛小説的な要素をできるだけ排除してきたと言われる作者だが、これは伊坂幸太郎風の、立派な恋愛小説だと思う。6つの短編の底に流れるのは、ちゃんとした恋愛感情ではないだろうか。 登場人物の一人、佐藤が友人の織田一真に劇的な出会いを期待しているのではないかとからかわれる(アイネクライネ)。美容師の美奈子はサプライズな告白は重いと思う(ライトヘビー)。世の中そんなに劇的なことにあふれているはずがない。と、いいながら、佐藤は「トイ・ストーリー」の彼女に再会するし、美奈子は全国の大勢の人が見ているテレビで告白される。十分に劇的だと思うのだが。 多くの恋愛小説が、思いを寄せる男女がお互いの気持ちを育て上げた結果、交際なり結婚なりに結びついてハッピーエンド、というパターンをとる。恩田陸の『ライオンハート』のような例外はあるけれど。本作品の特徴は、結婚しても恋愛は続くということを、時を超えて表現しているということではないだろうか。時間の軸になるのがウィンストン小野。時代が前後し、登場人物の年齢が行ったり来たりでややこしいが、この軸をしっかり捉えておくとわかりやすくなるかもしれない。 ある日突然、妻と娘に家出された藤間は意外な方法で妻とよりを戻す可能性に気づく(ドクメンタ)。若い頃つきあっていたが、別れてかなり経ってから前の彼女からサプライズを受ける(ルックスライク)。交際や結婚がうまくいかなくても、恋愛関係にあったことは不幸になるわけではない。その後の、幸せな結婚生活に何らかのプラス要素を提供してくれるのかもしれない。と、読み取れないだろうか。それにしても、クレーマー撃退法がこんなふうに受け継がれるとは。 最後の「ナハトムジーク」で、美奈子が息子と、ウィンストン小野の映っているテレビを見る場面がほほえましい。いろいろあったけれど結構幸せ、という恋愛小説があってもいいのではないだろうか。 主役ではない(?)のだけれど、わけのわからないことを垂れ流す織田一真は秀逸だ。こういうキャラクターは伊坂幸太郎の作品によく登場する。世の中を動かし、世界をハッピーな方向に変えていくのは、こうしためちゃくちゃな人間なのかもしれない。『キャプテン・サンダーボルト』のような。と、考えると、私の周囲にはこういうちょっと迷惑な人々が多くいたような気がする。と、いうことは、私は今幸せなのかもしれない。 | ||||
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伊坂幸太郎さんには珍しい恋愛小説です。ご本人もあとがきでこのタイプのお話は本当に初めてだと言われていますが、そのきっかけを伊坂さんに与えてくださった斉藤和義さんに感謝! 「出会い」がテーマの短編集ですが、ストーリーはつながっていて読み応えのある内容です。ただ、登場人物と時系列が入り乱れているため、何度も何度も「このキャラはもしかして!?」と既に読んだ部分を読み返しました。これがまた楽しくもあり、人によってはややこしいと感じるかもしれませんが、私は大好きなタイプのストーリー構成です。いくえみ綾さんのコミックスも今読んでますが素敵に面白いです。藤間さんがとてもイケメンでした笑 実を言うと伊坂幸太郎さんの本は、女性の描写が淡々としていて少し苦手だったのですが、この本に出会って印象が良い方に変わりました。ほかの作品も読んでみたい! 個人的にはいじめっ子がどうなったのか気になります。 でもみんなほぼ幸せハッピーな雰囲気で終わるので、とても良い読後感。 | ||||
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面白かったです。皆さんのレビューのお陰で、登場人物にはいつも以上に注意を払っていたので、ここで繋がるのねが十分楽しめました。 全然知らない人でも、自分の周りにいる大切な人と繋がっているかもしれないと思うと、ちょっとワクワクします。 そして度々出てくる『誰かの娘であること』。 罵倒している相手の親が怖い人ではなくても、もしかしたら自分や周囲の人の知り合いかもしれないと思えば、誰に対しても敬意をもって接しなくてはと思わざるを得ません。 誰もがそんな気持ちになったら、世の中もっと明るいかな? そんなことを教えてもらった本でした。 | ||||
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歌の方が先で、この本を読みました。頭の中に映像が、勝手に出来ていたけど、今度の映画が楽しみでたまりません。 | ||||
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登場人物の名前も多く、時代が行ったり来たりするので少々混乱するが、緩やかに全話繋がっているので、前の話で登場した人物が立場や年齢が変わりまたでてくると嬉しくなる。 ひとりのボクサーを取り巻く人たちの物語。伊坂氏自身も語るように恋愛要素が多い、作者としては珍しい部類の作品だが、通り一遍の恋愛小説ではなく、ウィットに満ち溢れ、人生観が散りばめられた、ほのぼのとした作品だった。テンポも読後感も良く、晴れやかな気持ちになれた。 | ||||
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言葉で表すのが難しいですが、心があたたまるお話でした。 小さなお話がいくつか入っています。それらは全く関係ないわけではなく、すべてがつながっています。そのつながりは私達の身の回りにもありそうで、自分の毎日がすこしだけあかるくなるような、そんな気がしました。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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太宰治作品集なるものを読んで、気分がすっかり重苦しくなってしまった後に、何か軽い本をと思って読みました。最初は、あまりの太宰とのギャップに「失敗した、軽すぎた」と思いましたが、次第に慣れて楽しく。人と人の出会いをテーマに、軽快な短編連作が続きました。記憶に残る本ではないかもしれませんが、疲れている時などに軽く読むにはオススメ。 | ||||
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kindle版で購入 読みながらでも斉藤和義の音楽が流れているような不思議な感覚を体験できる作品。 伊坂幸太郎さんの伏線回収の内容も大好きです。 | ||||
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タイトルに惹かれて買ってしまった本。 全ての話が後々繋がっていく、感じが爽快ですね! でも、最後の方、ウィンストンが軸になってる感じだったのがちょっと残念。 個人的に「高校生」が1番好きかな | ||||
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伊坂幸太郎さんの本は初めて読んだのですが、短編集だと思って読んでいたら繋がっていたんですね?選んだ本がまちがってたのか、クロスオーバー流行りなのかな?あまりこういう構成は好きではないんで自分には合わなかった。 | ||||
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斉藤和義の名曲「ベリーベリーストロング」の歌詞のもとになった表題作。 シングルCDの特典でしか読めなかった作品が、待望の書籍化。 フツーの人たちの日常、小さな幸せや奇跡を伊坂流のタッチで描く。 少し幸せな気分になれる連作短編集。 | ||||
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もう少し、読みたかった。 短編だから、いいのかもしれませんが。 | ||||
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斉藤和義好きな人が読むと、なんか嬉しくなる一冊です。伊坂さんをなぞらえるようなストーリー。 | ||||
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短編でも面白い伊坂さんの小説という感です。 連作なので、登場人物を楽しめますが、最後の話だけは、◇◇年後とか、◎◎年前とか、時代が前後します。 よく読み込まないと、『あれ?』となります。ご注意を! | ||||
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とても面白く読めました。 会話が素敵ですね。 最後は感動しました。 登場人物が多すぎて頭が大変でしたが、 おぉこんなところに繋がってるんかーいって、 ゾクゾクしました。 私が主役の私の人生を満喫していきたいなと思えました。 | ||||
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一つ一つのエピソードが、実際にありそうな、共感をしやすい内容でした。その穏やかな?繋がりが終始、心地よく読めました。 | ||||
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主人公が一人に定まっているわけではなく、短編ごとに視点が切り替わる群像劇です。 伊坂氏にしては珍しい恋愛ものですが、癖もなく読みやすかったです。 | ||||
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ありふれた日常がつづられている。 大仕掛けを仕掛けなかったという意味で伊坂幸太郎らしくない作品だった。 これは良い意味で、著者の幅の広さを感じた。 だが、私は確信している。 結局のところ著者の根底には「正義」がある。 慎重に言葉を選び、不必要なシリアスさをぼかしながらも、自分の正義を描く作家だ。 そして私はそれが大好きだ。 | ||||
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鋭い観察眼、それを表現する筆致力、リズミカルでウィットに 富んだ会話はそのままに、普通の人が普通に生活している話。 連作短編集は下手すると全体の話がばらけてしまったり、うまく まとまらなかったりという落とし穴があるが、本作は実にうまく すべてがどこかに繋がっている。まさに連作だ。 細部まで緻密に計算された構成は見事。 本作で改めて、伊坂氏は文章が巧いなあと実感した。 | ||||
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構成としては、伊坂お得意の短編で、それがどんどん繋がっていくという内容です。 ただ、鴨とアヒルのコインロッカーなどの様にぶっ飛んだキャラクターなどは出てこず、登場人物は皆ごく普通の人物です。 なんだかんだ言ってスラスラ読めてしまうので伊坂をあまり読んだことがないと言う人にもオススメできます。 | ||||
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