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(短編集)
死の快走船
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死の快走船の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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創元から出版された著者の作品集『銀座幽霊』と『とむらい機関車』は以前読んだことがあるので、本作も再読だろうと思っていたが、まったく記憶が戻ってこない……。 覚えていない理由にはならないが、前掲二冊のどちらかに収録された時は、「白鮫号の殺人事件」の題で、探偵役は東屋三郎ではなく、青山喬介だったとのこと。うん、その名前にはちょっとだけ覚えがあるぞw 「犬崎」という地名が出てくるから、どこだろと思っていたが、「鳥喰崎」という地名も。 明らかに犬吠埼から発想した架空の地名でしたw 結局最後まで筋を思い出せないままだったが、後半に「鳥羽の三喜山」が登場して、漸くおおまかなプロットがわかった。 海産物が背景にあるので、水産試験所員が探偵役なのはわかるが、東屋でも青山でも、なぜ彼が警察にも顔が利いて、「名探偵 皆を集めて さてと云い」ができるのかは謎だw ただ久し振りに著者の短篇を読んでみて、たまたま本作にヨット関連のスクーナーやらメンスル等のカタカナ用語が多かったのも一因かもしれないが、やはり同時代の乱歩やわたしの読んだ範疇でその他の探偵作家の誰よりも、欧米作品に近いテイストを感じた。 ヨットの喫水線の変化から、理詰めで乗員の重量を推定しながら、現実では算術どおりにいかないよと引っくり返すところなどは、乱歩の「心理試験」を思い出したけれども……。 著者を思い出すと、毎回同じことを考えてしまうのだが、著者がフィリピンで戦没せずに戦後を迎えられて、探偵小説に邁進できていたなら一体どれほどの傑作が生まれていただろう……。 | ||||
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死におう、ゆくっりで行きたいだ。 早く死にたくないです | ||||
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珍しくリアル本屋で買えた。代表作は先行の二冊に収録されているので、本書は粒ぞろいというわけにはいかない。でも作風の多彩さに感心するので、ファンは読むべし。 表題作は「白鮫号の殺人事件」の改作だ。あまり良くなっているようには思えないが。 私は以前のシンプルなほうが好きだ。 『水族館異変』水族館で海女の潜水が、お色気ショーとして演じられる。 リピドー丸出しの中学生が通い詰めるのも無理はない。○○××が多く、読みにくい(笑)。 そういえば昭和のエロ映画にも海女ものというジャンルがあったな。 『求婚広告』『三の字旅行会』『愛嬢盗難』『正札騒動』『告知版の女』は、洒落た知的なコントといったところ。O・ヘンリーを思わせる。特に「正札」が気に入った。どれもかなり無理のある話なんだけどね。 『空中の散歩者』は時局に合わせた防諜小説だ。アイデアがスマートなので、嫌味が無い。 『氷河婆さん』はアメリカ政府の先住民に対する残虐行為がテーマだ。 主張は正しいが、日本政府のアイヌ政策も大概だったぞ。 巻末の捕物帳二篇は、文化資料以上の価値は無いかな。 このシリーズは雑誌掲載時のイラストを収録しているので、当時の雰囲気に浸れて楽しかった。 また機会があれば、別の作家を読ませてほしい。 | ||||
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「とむらい機関車」、「銀座幽霊」に続き、創元推理文庫からは3冊目(全15編収録)。 「死の快走船」以外はど真ん中の本格ミステリは皆無だが、いずれの短編にも濃度の差はあれどミステリの趣向が盛り込まれている。 冒頭の「死の快走船」は、細かな推理を重ねて真相に迫っていくスタイルが好感の持てる本格中編の傑作。 その他はユーモア度が高い代わりに、ミステリ濃度は薄くなるが、それでも、奇妙な発端から最後のオチまで質の高い落語のような味わいのある「なこうど名探偵」、3の字づくしの不可思議な謎と意表を突く解決が鮮やかな「三の字旅行会」、デパートの高い商品と安い商品の値札が入れ替えられるという小さいが魅力的な謎が、巧妙なミスリードを配しつつ合理的に解かれる「正札騒動」が面白い。 さらに、猟奇的奇譚の「水族館異変」や秘境的奇譚の「氷河婆さん」は、作者の多彩な一面を知るという意味で面白い。 全15編を大いに楽しめたが、作者の作品世界の入り口としては、既刊の「とむらい機関車」や「銀座幽霊」の方が適しているのではないかと書き添えておく。 | ||||
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Overall I give this book 5 stars. I was sad to see the story end. I was left wanting more, such much more. Not because the book was unfinished, but because the story was so beautiful written. I wondered at the start of this book if it was going to be too frivelous for me to read. How wrong I was. I should buy it earlier because this book is so great. Highly recommend | ||||
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Overall I give this book 5 stars. I was sad to see the story end. I was left wanting more, such much more. Not because the book was unfinished, but because the story was so beautiful written. I wondered at the start of this book if it was going to be too frivelous for me to read. How wrong I was. I should buy it earlier because this book is so great. Highly recommend | ||||
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Don't hesitate to pick up this book and read it, you won't be disappointed. It is among my favorites ever read! Oh, the detailed information about every aspect of the marsh! I never wanted the book to end. First of all this is the best writer I have read in a very long time. | ||||
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I read so many books that the stories are enjoyed but many are quietly forgotten. My daughter called me last week and told me that I had to read this book I will go back and write a more exhaustive review in a better format. | ||||
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It is only once in a blue moon that a novel captures me as this one did I will be the first to say that I am always wary of the "popular reads". I've found that I have different preferences than a lot of people, so when a book is super trendy, I go into it thinking I will think it's about a 2 star read. But this was NOT the case with this book. This book deserves 5 stars | ||||
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今までに読んだことのない作品など、まだまだあり大変面白く読めました。 | ||||
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「ミステリ珍本全集」の収録基準は、かなりのマイナー作家orキワモノ風な作品である事/過去の単行本が稀覯である事だが、 本書の場合は言うまでもなく後者に当たる。『とむらい機関車』『銀座幽霊』『大阪圭吉探偵小説選』から漏れた38短篇を収録。 本格は冒頭「死の快走船」のみ。ユーモアもの・防諜スパイもの・人情話・国策協力ものが並んだアナザーサイド・オブ・大阪圭吉的な内容で、 「人喰い風呂」(昭9)等数作を除く殆どは、探偵小説が圧迫・自粛下にあった日支事変勃発(昭和12年)後の作品。 それでも彼なりの探偵趣味な小技は効いており、「謹太郎氏の結婚」「寝言を云う女」ではドイルのある手法をアレンジして忍ばせたり、少女小説「香水紳士」にもサスペンスがある。 地味ながら「三の字旅行会」「正札騒動」は小市民っぽいトリックあり、「昇降時計」には暗号コメディも。 他にもベタな国策協力小説にはせず、ありふれたストーリーのオチに一言置くだけでそれ風に仕上げるテクニックにも感心。 ヴァラエティに富む中、最も心に残ったのは実に圭吉らしくないエロティックで凄惨な「水族館異変」。 江戸川乱歩と甲賀三郎が序文(6〜10頁)で指摘するように、普段の彼の作風はサッパリしていて後味の悪いものではない。 だがこういう猟奇作も書けるのならもう数篇読んでみたかったし、戦後生き延びて本格長篇にトライしていれば…とないものねだりをしてしまう。 (甲賀三郎に生前預けた長篇はどうなってしまったのだろう) 気になったのは、「もし復員して創作を再開していたら、それは探偵小説ではなくユーモア小説だったであろう」と 圭吉令息・鈴木壮太郎氏が語った旨を巻末資料/評論の中で鮎川哲也が伝えている点。 すっかり戦前本格派として評価が定着しているが、その本質はもしかして違うのではないか? 戦後、三橋一夫みたいになる圭吉など想像したくはないが、そんな問題提起も本書は与えてくれる。 超高額物件だった作品が読めるという価値だけで終わらず、真の大阪圭吉とは何か、もう一度考える動きが起こればいいなと思った。 | ||||
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意外な犯人と言えなくもないのでしょうが、登場人物が少ないので、予測はつきます。 こういうところが大阪さんの短編なのでしょう。 | ||||
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