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(短編集)

死の快走船



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【この小説が収録されている参考書籍】
死の快走船 (ミステリ珍本全集04)
死の快走船 (創元推理文庫)

死の快走船の評価: 4.17/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

同時代の誰よりも欧米作品のテイスト

創元から出版された著者の作品集『銀座幽霊』と『とむらい機関車』は以前読んだことがあるので、本作も再読だろうと思っていたが、まったく記憶が戻ってこない……。
 覚えていない理由にはならないが、前掲二冊のどちらかに収録された時は、「白鮫号の殺人事件」の題で、探偵役は東屋三郎ではなく、青山喬介だったとのこと。うん、その名前にはちょっとだけ覚えがあるぞw

 「犬崎」という地名が出てくるから、どこだろと思っていたが、「鳥喰崎」という地名も。
 明らかに犬吠埼から発想した架空の地名でしたw
 結局最後まで筋を思い出せないままだったが、後半に「鳥羽の三喜山」が登場して、漸くおおまかなプロットがわかった。
 海産物が背景にあるので、水産試験所員が探偵役なのはわかるが、東屋でも青山でも、なぜ彼が警察にも顔が利いて、「名探偵 皆を集めて さてと云い」ができるのかは謎だw

 ただ久し振りに著者の短篇を読んでみて、たまたま本作にヨット関連のスクーナーやらメンスル等のカタカナ用語が多かったのも一因かもしれないが、やはり同時代の乱歩やわたしの読んだ範疇でその他の探偵作家の誰よりも、欧米作品に近いテイストを感じた。
 ヨットの喫水線の変化から、理詰めで乗員の重量を推定しながら、現実では算術どおりにいかないよと引っくり返すところなどは、乱歩の「心理試験」を思い出したけれども……。

 著者を思い出すと、毎回同じことを考えてしまうのだが、著者がフィリピンで戦没せずに戦後を迎えられて、探偵小説に邁進できていたなら一体どれほどの傑作が生まれていただろう……。
死の快走船 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死の快走船 (創元推理文庫)より
4488437036
No.2:
(3pt)

作者のファンは読もう

珍しくリアル本屋で買えた。代表作は先行の二冊に収録されているので、本書は粒ぞろいというわけにはいかない。でも作風の多彩さに感心するので、ファンは読むべし。

表題作は「白鮫号の殺人事件」の改作だ。あまり良くなっているようには思えないが。
私は以前のシンプルなほうが好きだ。
『水族館異変』水族館で海女の潜水が、お色気ショーとして演じられる。
リピドー丸出しの中学生が通い詰めるのも無理はない。○○××が多く、読みにくい(笑)。
そういえば昭和のエロ映画にも海女ものというジャンルがあったな。
『求婚広告』『三の字旅行会』『愛嬢盗難』『正札騒動』『告知版の女』は、洒落た知的なコントといったところ。O・ヘンリーを思わせる。特に「正札」が気に入った。どれもかなり無理のある話なんだけどね。

『空中の散歩者』は時局に合わせた防諜小説だ。アイデアがスマートなので、嫌味が無い。
『氷河婆さん』はアメリカ政府の先住民に対する残虐行為がテーマだ。
主張は正しいが、日本政府のアイヌ政策も大概だったぞ。
巻末の捕物帳二篇は、文化資料以上の価値は無いかな。
このシリーズは雑誌掲載時のイラストを収録しているので、当時の雰囲気に浸れて楽しかった。
また機会があれば、別の作家を読ませてほしい。
死の快走船 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死の快走船 (創元推理文庫)より
4488437036
No.1:
(3pt)

死の快速船を読んで

意外な犯人と言えなくもないのでしょうが、登場人物が少ないので、予測はつきます。
こういうところが大阪さんの短編なのでしょう。
死の快走船 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死の快走船 (創元推理文庫)より
4488437036

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