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探偵映画
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探偵映画の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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「わたしだよ、決まってるじゃないか!わたし以外の、一体誰が犯人だっていうんだ?」 こういう感じで、犯人役=探偵が、それも多人数で犯人を当てる推理合戦する異色の推理小説。 映画界の鬼才・大柳登志蔵が映画の撮影中に謎の失踪をとげた。すでにラッシュも完成し、予告篇も流れている。しかし、結末がどうなるのか監督自身しか知らないのだ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の犯人を推理していく……。「探偵映画」というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。(「本の概要」より) 330p中、120pで決着の付け方は予測した。楽しみ方は多分そこじゃない。「本格」好きの方は、他の推理小説との比較をされていたけど、わたしは知らないので、そこは楽しめない。でも‥‥、 映画ファンとしては、映画ファンならでは楽しみ方がある。 ひとつは当然、映画蘊蓄が繰り広げられていること(殆ど古い映画ばかりというのが玉に瑕)。 ひとつは映画製作に関わる多くの設定が開陳されていること(ラッシュや音入れの仕組み等々)。 そして、これがこの「探偵小説」の肝なのだが、映画製作上の犯人探しならば、映画製作独特の縛りと動機が当然あるわけで、そこから推理するのがとっても楽しい。わたしも助手サードの立原君のような目線になってしまう。 普通ならあり得るトリックでも、「美術」がその仕様になっていないのであり得ないとか、この人は演技できないので、これ以上出演場面を増やすのは不可能とか、監督はスター俳優を配していないので一応全員(本作によって有名になりたい)「動機」があるとか、等々。 そして、「探偵」がやって来て、真相を明かす。私の予測は珍しく6割当たっていた。あと4割は‥‥? でも、映画製作の観点から言えば不満がある。その点については、また何処かで‥‥。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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映画に関する薀蓄は良いが肝心の推理はろくなものがなく、 オチもアンフェアで盛り上がりがないのはつまらないと感じた。 | ||||
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最初はつまらなくて、単なる映画好きのマニアックな話? と思いながら我慢していたが中盤以降は先が早く知りたいと思いながら読んだ。 | ||||
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騙されたい!最後に「あっ!」って驚きたい。でもグロいのや重いのは苦手。 …という自分にはピッタリの小説でした。『殺戮にいたる病』など重いタッチでも名を馳せる叙述トリックの名手、我孫子武丸さんの初期の名作。もう30年以上前の作品ですが、明るく、読みやすく、面白いです。ラストは意外な結末で、騙されないぞと思いながら読み進めていても、やっぱり驚いてしまいました。 途中、というか、前半は、正直テンポもいまいちで、退屈だと思う人もいるかもしれません。でも、そういう人の方がラストの衝撃は大きいと思うので、途中で作品を判断せず、絶対に最後まで読んで欲しい。 映画『カメラを止めるな!』を観た時に、私は真っ先にこの小説を思い出しました。 | ||||
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Very nice | ||||
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だい~ぶ前に読みましたが、 マニアックな映画トーク自体は、作者の趣味を多分に含みながらも、 あくまでも「そういう空気の演出」でしかなくて、ついていけなくてもしっかり楽しめます。 ~軽いネタバレ注意~ 推理パートを丸投げで失踪する監督、この映画の犯人は誰なのかを推理する役者達+その他関係者。 この舞台背景が非常に秀逸で、通常ではありえない逆転した推理劇を演じる事になるのであるが、 「ああ、そういう事か、これがやりたかったのか、確かに面白い」と舌を巻いた事を覚えている。 オチも秀逸で、見事にやられた。実に我孫子武丸らしいミステリ。傑作です。 | ||||
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謎は二つあります。何故、監督が姿を消したかという謎と、劇中劇である映画内での犯人は誰か、という謎です。 監督失踪の謎は、多分ほとんどの人が最初に予想した候補の中にあると思います。 映画内の犯人と映画自体の謎については、人によってはピンと来ない場合があると考えます。まず映画自体の謎が解けないと犯人はわからないという事。そして映画自体の謎も、年に3〜4本程度、映画館で話題の作品を見るという程度の人にはわかりづらいと思います。 主人公が冒頭付近で色々と映画について喋る中に伏線があるのですが、映画好きな人以外はタイトルを聞いていもわからない場合が多いでしょうし、それらの映画の内容も、ほんのさわりしか書かれていません。よって、それらの映画を知っている人は色々と予想をめぐらす事が出来ると思いますが、そうでない人には厳しいし退屈だと考えます。 また、何と言っても主人公に魅力がありません。特殊能力があるわけでもなく、グイグイと事件を解決に導くわけでもありません。もちろん平凡な主人公を導いてくれるキャラクターがいるわけでもありません。青春小説(?)ならばともかく、ミステリーの主人公としては役不足ですね。 そして皆が犯人の手口や動機を予想するのですが、ほんの思いつき程度といった内容であり、よくある「仮説をたて、それを論理的に検証していく」過程を楽しむというほどの感じではありません。 更に言えば、未完成の映画のシーンが時々でるのですが、正に普通の小説のように描かれています。実際は主人公達がその映画を見ているわけですので、いささか違和感を覚えます。台本のような感じの描写にすれば良かった様な気もします。 劇中の映画の描写はそれほど長くはなく、けっこう途切れていますので、そこから映画自体の仕掛けや映画内の犯人を見抜くのは大変だと思います。一応、伏線はあるのですがね。また短い分、犯人が明かされた時の爽快感も少なめだと感じました。 また映画自体の仕掛けですが、映画好きの人ならば、わかった途端「あぁ、そうかぁ!」となるかも知れませんが、そうでない場合は頭の中で反芻してみて「あぁ……、なるほどね」という程度だと思います。通常の推理小説のように、事実がわかった時の驚きや爽快感のようなものは余り期待しない方が良いかも知れませんね。 読み手が「俺に映画を語らせたらチョットうるさいよ」という人でなければ、それほど楽しめない小説だと思います。 | ||||
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完成途中で監督が失踪した推理映画の結末をスタッフとキャストが推理するという劇中作パターンの一編。なので実際の殺人事件は起きない。基本的に我孫子氏の初期作○○の殺人のテイストと受け継ぐユーモアミステリーだが、随所に映画ネタと推理小説の蘊蓄が散りばめられているので映画に詳しい人ほど楽しめる。氏の殺戮にいたる病とは正反対の明るい明朗なミステリーである。 | ||||
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面白かった。トリックはわかりやすい……っていうか、ほぼわかってしまった。だから映画好きのお話という位置付けだと思う。 | ||||
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アクティブで聡明な 女性と少し頼りないけど優しくいざという時にはしっかりした行動を見せる所が かまいたちの夜の設定とかぶり、懐かしい気持ちのまま一気に読み終えました。 | ||||
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数年前、この本を読みたくて購入しようとしましたが、 在庫切れで読めませんでした。(中古品でも買えば良かったのですがそこまでの気力もなく) 今回、購入できることになりさっそく読みました。 監督失踪により、未完成の脚本を完成するため、俳優・スタッフ各々犯人を推理します。 何通りもの結末を楽しめました。 そして、監督の考えてた結末は想像もつかぬもので、さすが我孫子さんと思いました。 が、しかし・・・・・ 活字を埋めている映画の数々。 映画ファンには、この上なく面白いものでしょうが、そうでない者にとっては、ちょっと苦痛でした。 そこが残念かなあ。 | ||||
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デビュー作「8の殺人」の頃は、綾辻行人に始まる新本格派の例に漏れず 推理「小説」としての文章力の低さを糾弾されたものですが、 この頃になると文章もこなれて来て誰が読んでもそう文句は無い文章・プロットになっていると思います。 この「探偵映画」は普通のミステリと違い、作中作の「ミステリ映画」の中の犯人を、 作中の人物が当てようとするという異色のミステリです。 映画は途中まで撮影したものの、監督が突然失踪してしまって残されたスタッフと俳優で 残りを撮影しなければならないという状況に陥り、しかも台本は監督の頭の中にしかない。 キャストの俳優たちは犯人役が一番目立つからと言う理由で、 みんながみんな、自分こそが犯人だと主張を始める有様w 作中作の映画のクライマックスの真相も「8の殺人」や「0の殺人」の真相と同様驚きですし、 小説全編に散りばめられた映画の薀蓄も映画好きにはたまりません。 映画とミステリどちらか、あるいは両方が好きな人には必読と言ってもいいくらいおススメしたい本です。 読後に作中で言及されている映画をレンタルに走りたくなりますw | ||||
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本作は「探偵映画」という映画を描いた「探偵映画」という小説です。 主人公は映画作りのチームの下っ端です。なので、映画そのものについて・映画作りについてなどの薀蓄を延々と読まされる部分なども有ります。 が、あまりダレたりはしません。ダレそうになって来た所で、上手く場面が切り替わります。話自体が重くなく、テンポが良いのもその要因です。そして、意外な結末。流石です。 我孫子 武丸さんの作品は、これで4作目(かまいたちの夜を入れると5作目)ですがこの人の凄い所は難しいことをせずにミステリーを作ることだと思います。本作もそうです。難解なのにシンプルなので、種明かしですんなり納得できる。 要は「うまい」んです。 コテコテの本格好きも、軽いミステリー好きも嵌れます。これって凄いと思います。 未読の方は是非。 | ||||
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作中で作られる映画の犯人は誰、というミステリーなのですが、 確かに、結末を知ってびっくり。 映画ならではの結末ですね。 作者はきっとこのからくりを思いついた後、プロットを考えた のだろうな。 ミステリー映画好きなら、さらに楽しめそう。 | ||||
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映画監督の大柳登志蔵が、新作映画『探偵映画』を撮影中に謎の失踪を遂げる。 映画はほぼ完成していたが、結末や作中の誰が「犯人」かは監督しか知らない。 残されたスタッフと出演者は、撮影済みのシーンから「犯人」を 推理し、自分たちだけで映画を完成させようとするのだが……。 一つの映画の結末について推理合戦が行われ、複数の仮説が並列される という『毒入りチョコレート事件』の《多重解決》の趣向と、「叙述トリック試論」 を著した作者らしい、映像ならではの叙述トリックが盛り込まれている本作。 監督が失踪した理由については、すぐにぴんと来たのです が、作中作の結末と「犯人」には、素直に驚かされました。 ちなみに、本作と同様に《多重解決》+映像という趣向が採られた作品として は、米澤穂信『愚者のエンドロール』がありますので、未読の方は是非どうぞ。 | ||||
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監督が失踪し途中まで作ってある映画のラストをどうするのか?犯人は誰か?ではなく犯人を誰にするか?というアイデアは面白いんだけど読んでいても何か退屈な感じ。しかし監督が用意していた真実のシナリオがわかったとき「ほう、そうだったの」というとてもスッキリできる小説です。読んでいる途中では楽しめないが読み終えると満足できる。という不思議なお話。 | ||||
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話のテンポが良い部分と悪い部分が交互に訪れるような話で、 正直後半部分からは「つまらない」とさえ、思い始めていた。 そんな映画のタイトルばっかり並べられても、私知らないよ…という風に。 が、失踪した監督が戻り、機密にされていた映画のラストシーンの からくりが明かされた時、目が点になった。 嘘でしょ?本当に?そういうことだったの?そんなのって… と言葉で表すことは難しいが、とにかく衝撃を受けた。 その手前まで感じていた不服が、一瞬にして覆されたと言っても過言ではない。 もしかすると私のように、読んでいて途中ダルさを感じた人のほうが、 受けるショックは大きいかも。古いので新書はなかなか見つからないかも しれないけど、図書館とかなら何とかあるはず。是非ご一読ください。 | ||||
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作中に出てくる映画のタイトルは殆ど知らなかったんですが、十分楽しめました。 知られざる映画製作の裏側。主人公の恋愛。監督はどこへ?映画の結末は? 誰にでも気軽にお勧めできる良作だと思います。 | ||||
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我孫子 武丸の本ってホント最高に面白いんすよね。 自分は推理小説とか大嫌いなんですよ、途中でポーイとしちゃう。 推理小説ってのは最後にほぼ例外なく、犯人が誰でどうやって犯行を 犯したのかっていうネタバラシがあるんすよ。 でも、オレはネタバラシを聞いてもたいてい納得できない。 「別にこの人が犯人じゃなくてもいいんじゃないの? 他のやり方でも殺せたと思うんだけどなぁ?」そんな疑問が頭の中でグルグル回ってる。この小説は正にそういう「他のやり方が小説」の典型です。 事件編までしか撮ってない探偵映画。監督の失踪。 解決編の内容は監督しか知らない。予告編を流している以上完成させなければならない。そんな中、それぞれが事件の結末を推理しあいます。 誰の推理を聞いても「なるほど」と思えてしまう。誰が犯人でもよさそうだ。そして、ラストに監督が現れ真犯人を明かします。ここ、普通ならすっきりしない所です。 読者はそれまで「誰が犯人でもいけるじゃん」とさんざん思わされてますから。でもね、オレはすっきりしちゃったんですよ。 読んだ後、作者の声が聞こえたよな気がしました。 「推理小説の犯人なんて実は、やろうと思えばどいつにする事もできるんですよ。 誰を犯人にしたら一番面白いか、結局はそれだけです。 どうでしょうみなさん。この結末は面白かったですか?」先生!最高に面白かったです!! | ||||
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