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二都物語
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【この小説が収録されている参考書籍】
二都物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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新品だと思って購入しましたが、写真の右下のようにはげていたり、本に汚れがあります。同封されているものにピンクの文字やプリントはなかったので、郵送の袋に入れる前についたものかと思われます。また、2枚目の写真のように、本のカットにばらつきがあります。楽しみにして開封したのにも関わらず、残念でした。 | ||||
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ディケンズの作品としては、出来の悪いほうではないか。フランスにおける出来事、人物の描写が読むに堪えない。(そう思ったのは、同時期にコンラッドを多く読んだからかもしれない。コンゴにしろ、インドネシアにしろタイにしろ、ロシアにしろ、コンラッドは殆どの場合そこに行って見て来たもの・こと・人について書いている上に、描写力が高いので異様なリアリティーがあるのだ)。まるでリアリティーがない。読んで全く面白くなかったので、評を探してみると、実家の古い文学全集の中に中野好夫の酷評を見つけた。以下、紹介してみよう。 中野好夫は河出書房の世界文学全集5「二都物語・クリスマスキャロル」(1966年)の解説で酷評している。「本全集に、どうしてこの作品(二都物語)が選ばれたか、その間の事情については、わたくしはよく知らないが、代表的傑作か否かということになると、今日否の方に定評があり、訳者自身もまた同感せざるを得ない」「フランス革命という歴史的大事件を舞台に取っていること(略)そのほかには、特にこの作品を有名にした理由というのはちょっと考えられない」と書いている。 構成については、「全体の構成となると、やはり作者の不適格性は否定することができぬ。」「脇役人物の始末までつけている。まことに行き届いたといえば行き届いた後始末であり、5幕悲劇の構成というものは、すべてそうした処置をとったものであるが、この場合などは、まったくお義理で、無理で、だれている。ひどいアンチクライマックスである。」 ディケンズの史観については、「また一応フランス革命を舞台にしてはいるが、さりとて社会史的な史眼などをこの作品に求めたら、おそらく大失望であろう。」「社会史眼などというものは彼の任ではない。その意味でバルザックなどとはたいへんなちがいである。」「史眼というようなものは、どんな意味からしてもこの作品にはない。あるものは、ただフランス革命という社会激動期を巧みに利用したお話だけにすぎない。」 さすがにけなしすぎたと思ったのか、締めくくりに「まことに妙な、勝手な解説になってしまったが、たまにはこんなのも許してもらえるのではあるまいか」と自分の訳本を酷評したことへの言い訳をしている。だが、本心を直接的に書いてよければ、頼まれたから訳しはしたが駄作だよ、と言いたかったのではなかろうか。しかし、こんな原稿を見せられた編集者はびっくりしただろうな。良く載せたものだと思う。 | ||||
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バージョンという言葉を使わせて貰うと、この写真のものは新バージョンであるた対して、旧バージョンが届いた。新バージョンの下巻を別のところで購入していたために非常に困った。そして、予定が狂わされた。これにより、本来購入したかったものを再度頼むことになるが、届くのに日にちがかかる。私はこれをプレゼントする予定があったのに、それが先送りになってしまった。 | ||||
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二都物語のあらすじは知っていましたが、活字で読むのは初めてです。 全般に「午(ひる)」等、漢語を多く使い、 重厚な訳だという印象を受けました。 にもかかわらず「いまだ+肯定形」の誤用があったのは気になりました。 訳出での不満は、 ドファルジュ夫人が「編み物」をしている姿が 何度も出てきますが、棒針編みなのかかぎ針編みなのか不明で 情景をイメージできず、挿絵から判断せざるを得ませんでした。 原文は「knitting」ですから、棒針編みです。 作品を通じて、編み物をする女性は重要なものですので 初回だけでも棒針編みと、訳出して欲しかったです。 他の方も書いている通り、目次が無いのが極めて不親切。 またカバーが色落ちしやすい素材なのも不適切。 重厚かつ読みやすい訳出の試みは高く評価できますが、 以上の残念な点から、低い評価とさせていただきます。 <その他> 原文も「Citizen」なので訳者に全責任があるわけではありませんが 第3部以降に出てくる「市民○○」という 当時のパリで流行していた呼びかけに 違和感を感じました。頭の中でフランス語読みの 「シトワイヤン」に置き換えて読みました。 | ||||
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初めて読んだのは中野好夫版でした。そちらと比べると、文章のひとつひとつが簡略化されていると感じました。上下巻ではなく一冊にまとめた結果なのでしょうか。特に終盤の印象的な会話シーン、独白シーンの文章を見比べてみると、新訳版は読みやすく簡潔な分、どこか淡泊な印象を受けました。 ひとことで言うと「忙しい人のための二都物語」という感じです。せっかくなら(中野好夫版に限らず)丁寧な翻訳でこの物語を楽しむべきだと思います。 | ||||
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写真とは違う古い版が送られてきてガッカリでした。はっきり言って違う商品です。 | ||||
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内容の素晴らしさについてはまったく文句ありません。先に青空文庫版(https://www.amazon.co.jp/dp/B009M8VIAW/ref=cm_cr_ryp_prd_ttl_sol_3)を読み始めて翻訳の古さに挫折、こちらを手に取りましたが、旧訳で意味のわからなかった部分がカーテンを取っ払われたようにするするわかり、読書をとても楽しめました。 しかし! 新潮社の担当者さんは猛省してもらいたいです。何かというと、青空文庫版にはあった章単位の「論理目次」が本電子書籍にはなく、ユーザビリティが著しく下がっているからです。これだけの大長編を、論理目次なしで読みこなすのは不可能です。 第二巻を例にとりますと、 【青空文庫】 第二巻 黄金の糸 第一章 五年後 第二章 観物 第三章 当外れ 第四章 祝い 第五章 財 第六章 何百の人々 (…以下略) と構成されており、登場人物やある設定がわからなくなったときに、前や後ろの章に簡単に戻ることができます。 【新潮社版】※新潮社版は上記の「巻」を「部」と表記している。 第二部 金の糸 以上! これでは移動できません。 内容は満点、制作で減点して2点とさせていただきました。新潮社さん、今からでもいいのでアップデートしてください。 ※青空文庫版の丁寧な目次のキャプチャを添付します。 | ||||
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池 央耿氏の光文社古典文庫版が出たからこそ分かるのですが、文章の上手い下手で言うと、こちらの新訳は下手な翻訳調の部類。 やはり翻訳者に日本語のセンスが無いと読む快楽が著しく削がれます。 光文社版と読み比べて、自分に合うリズムの方で読まれる事をお勧めします。 | ||||
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日本語の小説として、ぎくしゃくを感じ、忍耐なしに読めない。 その原因は、原文の大仰な文飾か、それとも翻訳の不備か。 おそらくその両方であろうと思う。 ひっかかりを感じる点を、たとえば4章から拾う。 curtseyedを「ひざまずき、片足をうしろに引いてお辞儀をした」と訳す。 この動作になにか特殊な意味が込められているのかと思う。 しかし、たんに膝を屈めて礼をしただけである。 How you start!を「どうしてそこまで!」と訳す。 「何が」そこまでなのかといぶかしく感じる。 たんに「そんなにびっくりなさって」というだけの意味である。 when he had very gently raised herを「そっと立たせると」と訳す。 しかし、それに接続する前部分の主語は彼女なので、いったい彼女が 何を立たせたのかと悩む。「彼が」という主語を省略しているのである。 そんなこんなで、あちこちにつまづきの石があり、物語に没頭できない。 たしかに意味は置き換えてある。しかし、日本語の流れになっていない。 英文和訳のような翻訳、とでも言うべきか。 青空文庫で読める佐々木訳の方がいいくらい。 おそらく編集部のミスキャストでしょう。 他社から新訳が出ることを期待します。 (実力あるが埋もれている新人を発掘して自由にやらせるか、あるいは逆に、 大御所を選んで古典の雰囲気と学術的脚注をたっぷりもりこんでいただくか、 思い切ってどちらかに振ったほうがよいのではないでしょうか) | ||||
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