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(短編集)
1950年のバックトス
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1950年のバックトスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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超短編も含む23編を集めた短編集。 うーーーん、なんというか、いまいちぴんと来ません。『紙魚家崩壊』もそうだったが、全般的に奇妙な味に分類されるであろう短編が多いからか。 たぶん結局、個人的に、話が途中状態で宙ぶらりんでおわる(ようにみえる)話があまり好みでない、ということかも。 一方で、表題作の「1950年のバックトス」は面白かった。これはちゃんとしたお話なんですよね。応援の親たちの振る舞いがなんとも微笑ましい。謎の伏線も多数張ってある。舞台転換の直前までは、なんでそういう伏線なのかわからなかったのが、おばあちゃんの一言で一気に解けて納得する。よくできた短編ミステリなんですよね。しかも感動の挿話付き。北村薫らしい楽しい一品になっています。 他の作品とのギャップが大きくて、なんとなく消化不良な気分です。まあでも、表題作を読むためだけに買っても惜しくない、のも確かです。 | ||||
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孫の翔太の顔を見にやってきた節子おばあちゃん。ちょうど 翔太の野球の試合があり、一緒に見に行くことになった。野球の ルールなど知らないように見える節子さん。だが、彼女には意外な 過去があったのだ!表題作を含む23編を収録。 さまざまな短編がちりばめられた作品。日常の中のちょっとした 恐怖を鮮やかに描いたもの、時を越えてよみがえる懐かしい日々を 描いたもの、家族のふれあいを描いたものなどなど・・・。特に 印象に残ったのは表題作の「1950年のバックトス」と「包丁」だ。 前者は時を越えた感動があった。後者は包丁にまつわる話を、日常に 潜む怖さとからめて描いている。ほかにも興味深い作品がいろいろある。 どの短編も作者の文章力や表現のうまさが光っている。バラエティに 富んだ内容で、いろいろな味が楽しめる作品だった。 | ||||
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