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(短編集)
女のいない男たち
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女のいない男たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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この短編集、筆者による まえがき が付いていて、各作品が書かれたときのエピソードや、 作品を並べる順番などについて書かれている。まえがき どおりに短編集としての構成がよく できているように思う。軽いところからスタートして、序々に読ませていき、文学的な表現の 表題作でしめる。後半のシェラザード、木野が面白かったです。特に木野が。冒頭のドライブ マイカーは、女ドライバーが魅力的なだけに、そっちに話がいってしますのかという感じ。 独立器官、木野は、気ままな生活を楽しんでいる独身者への警句なのかなと思ったりした。 楽しい読書の時間を過ごすことができました。 | ||||
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最後の「女のいない男たち」がなければ★4つ 先生はやっぱ短編集の方があってると思う セラピーの必要な人たちを淡々とだらだらと 進ませるのは時として苦痛である 真っ白な絵をずーっと見せられてもつまらない | ||||
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これまでの村上作品のエッセンスはあっても新しいものは感じられないという意見があり、自分もそこは賛成です。ただ文章の味わいや、書いてある通りに思い浮かべるととてもしっくりくる魅力的な比喩が健在で、それだけでも単行本を買って読む価値はあるなと思いました。 それでもやはり、おそらく村上春樹に対するハードルがかなりあがっているのでしょうが、「東京奇譚集」や「回転木馬のデッドヒート」を読んでいるときの恐れをはらむ没頭感、ワクワク感は今回感じられなかったのは少し残念です。 | ||||
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過去から現在まで、脈々と流れる「村上文学」の本流から外れない作品。 前作同様、 現代の日本では一般的ではない名前の人物が登場する村上ブランドが無ければ、単なる昭和時代の(ちょっとエロティックな)青春小説としか感じられない。 もし、この作品を別の作家名で、某新人賞に応募しても(何故、こんな名前の登場人物なの?とか言われて)大賞どころか、入選さえ難しいのでは? | ||||
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女と別れた中年男たちを巡る村上春樹の短編集。 一つ一つが適切な分量で読み応えがあり、楽しめた。 読んでいて、その端々に著者のこれまでの著作の細部と似たような(あるいは韻を踏むような)モチーフなり表現なりが挿入されていて、村上さんはいよいよご自身の文学的な資産の棚卸しを始められたのかと感じながら、興味深く読んだ。 この間ガルシア=マルケスも死んだし、死と残された人たちの思いを描くのに優れた小説家が、いつ自身の死から逃れられなくなるのか。 そんな日がくる前に、もっと多く著者の作品に触れたいと思う読書となった。 | ||||
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外側の形だけは不思議な登場人物とセックスと死と音楽が主題で、過去のこの人の長編小説でも焼き回されて来たようなパターンというか、いかにもな小説には見えたのですが、 読んで面白いかどうかといえば、何か実感や鋭さみたいなものは読後感としてそこまで感じられず、 そこまでではないのかなあとモヤモヤがありました。 | ||||
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村上節が抑えられていて意外と読みやすい。 淡々と進む物語。 いつものあの、「女性が堂々とカフェで読めるよう、過剰なおしゃれ感で演出・偽装した、実は品性が最もお下劣な官能小説」な風味はそれほどありません。 ただし、表現はあっさりしているものの、物語の中心は<いつでもどこでもSEXオンリー>、<人間はSEXのことしか考えていない>、<起承転結の全てがSEX>です。 全般的な感想としては、 淡々と、女性とSEXに振り回される男達の苦悩っぷり、転落する様が短編ゆえにスピーディに描かれていて、リズム良くすんなりと読めました。 (「女のいない」となっていますが、誰も孤独ではありません。あんなのは孤独のうちに入りません。) しかし最後の描きおろしの短編「女のいない男と達」。 これは余計でした。蛇足。余分。ぶち壊し。 それまでの物語とは関係なく、いきなりアクセル全開の村上節炸裂。 この短編集の総括になっていません。 もうわけがわかりません。 今まで村上氏が実際に数々の女性を落としてきたであろう、意味不明だけどおしゃれでミステリアスに感じさせる文章。 女性を煙に巻くべく小粋なグッズもふんだんに散りばめられています。 「木野」で終わらせておくべきでした。 (番外) 「携帯電話がなんてものがまだ影もかたちもなかった時代」には、 友達同士の日常会話で「モチベーション」なんて言葉は出てきませんでしたよ。村上さん。 あれは1990年代頃からですよ。 | ||||
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6編ありますが、村上春樹さんをなんとなく読んでいる私が持つイメージ、セックスと死、音楽と料理ばっかりだな、という固定観念を今回も全く裏切ることなく、6種類(料理は無し)のテイストでまたまた味わってきたという印象です。 男女の心理についてテイストが異なりながらもどこか共通する部分もあるこの6編が1冊のなかに集約されているということ自体、なかなか面白い本であったと思うのですが、 しかし、中にはこれから面白くなりそうな前フリしておいて終わり、のような単純なカタルシスを求める読者からはなんじゃそりゃ!と思うのもあります。 結局何が言いたいんだろうと考えるには、筆者への肩入れ度合いに応じて、この部分はあの作品と通じてるのでは?とか補完の仕方が様々あると思うのですが、この作品単独から読み取れるとは思えず、高評価は付けられないと思いました。 最後から2番目の「木野」については、どなたか解説をお願いしたい、、と思っています。 案外本編を楽しむというよりも いろんな読者のかたが解説したり作品について話したりするのを見るのが面白く、村上さん作品を読んでいる部分もありますので。 | ||||
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村上春樹自身がまえがきでビートルズの「サージェントペパーズ」ビーチボーイズの「ペットサウンド」のようなコンセプトアルバムを意識して書いたという事が、ある程度納得できる短編集になっていると思います。もちろんコンセプトは村上春樹作品に通底する男女のコミットメントとデタッチメント、そのはざまにおけるグレーゾーンの表現です。 嫌いな人は嫌いでしょう。 ただ短編集だからでしょうか、 状況設定や登場人物の描写など「1Q84」「色彩を持たない〜」では失われていた軽妙さがいくぶん甦ってきているように思いました。過去の長編の要素も短編各作品にそれぞれ見受けられるので、「1Q84」以前の村上春樹作品を好きな人にとっては、過去の作品を読み返すいいきっかけになる短編集ではないでしょうか。 | ||||
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