ハーモニー

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評判

ハーモニーの評価:

4.16/5点 レビュー 253件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全506件 261〜280 14/26ページ
No.246
(5pt)

さだ

とても楽しく拝見しています。読書の秋は終わりましたがこれからもお勧めしたい1冊です
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.245
(5pt)

さだ

とても楽しく拝見しています。読書の秋は終わりましたがこれからもお勧めしたい1冊です
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.244
(5pt)

独特の名作だと思ううんですが、

今更のレビューですが。シチュエーションは「虐殺器官」で世界的に大殺戮が起きた後の閉塞した平和な社会のダルさについて書いています。

人々はウォッチミーというペースメーカーを体内に入れて少しでも血糖値などに異常があれば自動的に治療されるシステムの中で生きています。人は寿命以外では死ななくなります。

それを可能にする分子生物学の事は細かくは書いてないけど。左翼の思想なんか敷衍するとこうなりそうか。

地球に完全な均衡というのはないのだろうか。人間は自然を征服できるか。20世紀のSFでは見られなかったビジョンがあります。著者が病床でこれを書いていたことをアマゾンで初めて知りましたが、病気の人が病気が自然治癒するシステムを拒否するというのはどういう気持ちなのでしょうか、祈りのようです。この小説が何の風刺なのかとか、愚かにも真意は分かりませんが。サイバーパンクにしても面白そうだと思いました。ファンが同人誌などで誰か書かないでしょうか。

誰にでも読みやすいかなと思ったんですが、アマゾンだと評価が割れているのでパラ読みしてからの購入をオススメです。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.243
(5pt)

独特の名作だと思ううんですが、

今更のレビューですが。シチュエーションは「虐殺器官」で世界的に大殺戮が起きた後の閉塞した平和な社会のダルさについて書いています。

人々はウォッチミーというペースメーカーを体内に入れて少しでも血糖値などに異常があれば自動的に治療されるシステムの中で生きています。人は寿命以外では死ななくなります。

それを可能にする分子生物学の事は細かくは書いてないけど。左翼の思想なんか敷衍するとこうなりそうか。

地球に完全な均衡というのはないのだろうか。人間は自然を征服できるか。20世紀のSFでは見られなかったビジョンがあります。著者が病床でこれを書いていたことをアマゾンで初めて知りましたが、病気の人が病気が自然治癒するシステムを拒否するというのはどういう気持ちなのでしょうか、祈りのようです。この小説が何の風刺なのかとか、愚かにも真意は分かりませんが。サイバーパンクにしても面白そうだと思いました。ファンが同人誌などで誰か書かないでしょうか。

誰にでも読みやすいかなと思ったんですが、アマゾンだと評価が割れているのでパラ読みしてからの購入をオススメです。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.242
(2pt)

世界にリアリティを感じない

正直、それほど面白いとは思えなかった。
虐殺器官とひとつながりの世界のようだけど、それを生かしきれているように思えなかった。

酒やタバコなどの不健康的なことが禁止された設定なのだが、
その世界にリアリティを感じなかった。
このへんは純文学のように、読者の方が作品に寄りそわなければいけないような気持ちにさせられた。
(虐殺器官のときは、作りこんだ近未来世界にリアリティを感じたのに)

人物造形もボンヤリとしているように感じる。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.241
(2pt)

世界にリアリティを感じない

正直、それほど面白いとは思えなかった。
虐殺器官とひとつながりの世界のようだけど、それを生かしきれているように思えなかった。

酒やタバコなどの不健康的なことが禁止された設定なのだが、
その世界にリアリティを感じなかった。
このへんは純文学のように、読者の方が作品に寄りそわなければいけないような気持ちにさせられた。
(虐殺器官のときは、作りこんだ近未来世界にリアリティを感じたのに)

人物造形もボンヤリとしているように感じる。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.240
(3pt)

ビートレスの長谷敏司

の書いた「あなたのための物語」の逆の話医療が完全に病を治せないやつ
アナログハックのビターなやつにとびきりにがい楽園とか幸せって今此処にないもの此処じゃないところってこと存在しない物を求めるからこうゆう作品になるんだと思う不幸は今此の現在が不幸ということになるので実在する。幸福の形は一緒だけれども不幸の形は千差万別だって言うところからわかるけれど結局、昔のひとは、南に島に楽園があると思い込んでいたらしいけれど其の南の島で鬱の人は3倍不幸になるんだって南の島の人は幸福でないといけないのと貧しいのと鬱であるということだったかな?だから、永遠に別の文化に出会い続けなければ永遠の幸福は得られないのだ、その辺が答えかな
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.239
(3pt)

ビートレスの長谷敏司

の書いた「あなたのための物語」の逆の話医療が完全に病を治せないやつ
アナログハックのビターなやつにとびきりにがい楽園とか幸せって今此処にないもの此処じゃないところってこと存在しない物を求めるからこうゆう作品になるんだと思う不幸は今此の現在が不幸ということになるので実在する。幸福の形は一緒だけれども不幸の形は千差万別だって言うところからわかるけれど結局、昔のひとは、南に島に楽園があると思い込んでいたらしいけれど其の南の島で鬱の人は3倍不幸になるんだって南の島の人は幸福でないといけないのと貧しいのと鬱であるということだったかな?だから、永遠に別の文化に出会い続けなければ永遠の幸福は得られないのだ、その辺が答えかな
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.238
(5pt)

現代的もやもや感

50代の私には実感がわかない雰囲気がありますが、ストーリーとしては前半は少しノロノロでその後は一気に読みきれます。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.237
(5pt)

現代的もやもや感

50代の私には実感がわかない雰囲気がありますが、ストーリーとしては前半は少しノロノロでその後は一気に読みきれます。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.236
(4pt)

表紙を変える必要はなかったと思いたい。構成美が成すユートピア成立までの物語。

虐殺器官(新版)のレビューでも書いたのだが、この表紙はないよね、というのが個人的な感想。
対になっているのかもしれないけど、旧版のデザインが素晴らしいと感じていたので、残念。
ま、同じならインタビューが追加されてるとか、わずかな違いが判らないけど、それでも購入する人は購入するだろうし、物語の魅力に惹かれて新たな読者も獲得できると思っている。

自分は彼の作品にのめりこめる程、魅力を感じていたとは言い難い。
逆に、遺作合作となった屍者の帝国を読んであらためて作者の物語の魅力に気が付き始めた人間だ。
その魅力とは・・・正直、言葉に表しがたいが、ひとつは構成美なのだろう。
解説文にやたらとロジカル、という言葉が出ていたが、まさしくそういう部分にそれまでの作家と異なる魅力を自分は感じたのだと思う。
この作品もあらためて読むと、そういった部分が自分の中で意識されてきた。

3人の少女が違和感を感じる世界にどう順応して生きたかという物語と、その結末は世界の、人の在り方を変えるというシンプルな筋書きの中にこれでもかという背景や根拠を積み込み語られ読者としての自分が説得させられている気分になった。
そうだよね、そのとうりだよね、と最後は納得せざるを得ない状況にまで、語られて、洗脳という言葉は良くないかもしれないが、良い意味で気持ちを同期させられた。

この結末しかありえないのがわかる。

ただ、これを作者はハッピーエンドととらえたのか、それともそうではないのか、という部分だけが、今の自分には気になっている。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.235
(4pt)

表紙を変える必要はなかったと思いたい。構成美が成すユートピア成立までの物語。

虐殺器官(新版)のレビューでも書いたのだが、この表紙はないよね、というのが個人的な感想。
対になっているのかもしれないけど、旧版のデザインが素晴らしいと感じていたので、残念。
ま、同じならインタビューが追加されてるとか、わずかな違いが判らないけど、それでも購入する人は購入するだろうし、物語の魅力に惹かれて新たな読者も獲得できると思っている。

自分は彼の作品にのめりこめる程、魅力を感じていたとは言い難い。
逆に、遺作合作となった屍者の帝国を読んであらためて作者の物語の魅力に気が付き始めた人間だ。
その魅力とは・・・正直、言葉に表しがたいが、ひとつは構成美なのだろう。
解説文にやたらとロジカル、という言葉が出ていたが、まさしくそういう部分にそれまでの作家と異なる魅力を自分は感じたのだと思う。
この作品もあらためて読むと、そういった部分が自分の中で意識されてきた。

3人の少女が違和感を感じる世界にどう順応して生きたかという物語と、その結末は世界の、人の在り方を変えるというシンプルな筋書きの中にこれでもかという背景や根拠を積み込み語られ読者としての自分が説得させられている気分になった。
そうだよね、そのとうりだよね、と最後は納得せざるを得ない状況にまで、語られて、洗脳という言葉は良くないかもしれないが、良い意味で気持ちを同期させられた。

この結末しかありえないのがわかる。

ただ、これを作者はハッピーエンドととらえたのか、それともそうではないのか、という部分だけが、今の自分には気になっている。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.234
(4pt)

著者の魂の叫びを感じる

舞台設定は近未来SF的だが,ストーリーは中盤あたりから一気に哲学的思考を深めていく。

これは明らかに著者が置かれた境遇と関連している。本書は著者が入院中に病院で執筆された。この時,著者はおそらく確実に自分の死を意識しながら書いたのだと思う。「病気で死ぬことがない世界」という設定は如実にそのことを物語っているし,「意識が消滅し,平板化する」ことで「人類がとても幸福」になるとは,つまり「人は新で幸福になれる」とも読み取れる。

苦痛に苛まれる肉体から解放されたいと願う著者の魂の叫びがあるように思えてならない。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.233
(4pt)

著者の魂の叫びを感じる

舞台設定は近未来SF的だが,ストーリーは中盤あたりから一気に哲学的思考を深めていく。

これは明らかに著者が置かれた境遇と関連している。本書は著者が入院中に病院で執筆された。この時,著者はおそらく確実に自分の死を意識しながら書いたのだと思う。「病気で死ぬことがない世界」という設定は如実にそのことを物語っているし,「意識が消滅し,平板化する」ことで「人類がとても幸福」になるとは,つまり「人は新で幸福になれる」とも読み取れる。

苦痛に苛まれる肉体から解放されたいと願う著者の魂の叫びがあるように思えてならない。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.232
(5pt)

ハッピーエンドレスな世界

伊藤計劃の『虐殺器官』と並ぶ代表作『ハーモニー』の新装版です。『ハーモニー』は時系列でいえば『虐殺器官』よりも後の話ですが、シナリオ上の直接的な関係性はあまりないので、こちらから先に読んでも大丈夫です。ただ、『虐殺器官』と『ハーモニー』は扱われるテーマが対になっていたりリンクしていたりするので、どちらか一方を読んで気に入った方は両方とも読んだら作品や作者への理解が深まって良いと思います。
表紙のイラストは、アニメのキャラクター原案やネット上での旺盛な活動で知られるredjuice氏が担当しています。この新装版には、巻末解説の前に東京医科歯科大学で行われた伊藤氏へのインタビューが収録されています。

これからこの本を手に取る方のために、小説の大まかな内容についても述べておきます。この小説の舞台は、あらゆる病気が駆逐されて健康と思いやりに満ちた近未来の世界です。テクノロジーが発達したユートピアのように見える世界の欺瞞と脆弱さが、スリル溢れるミステリのようなシナリオを通じて浮き彫りになります。(ネタバレになるので詳しくは言いませんが)最後に描かれる結末は、ある観点からすれば究極のユートピアとハッピーエンドのようであり、また別の観点からすれば究極のディストピアとバッドエンドのようでもあります。
この小説で展開される人間の意識と意志にまつわる考察はとても興味深いもので、読んだ後に人間や進化に対する見方が刷新される程のインパクトがあります。そうした理屈を抜きにしてもこの小説の起伏のあるシナリオや、『虐殺器官』よりも簡潔で読みやすい文章は魅力的なものでした。

巻末のインタビューは、主に『ハーモニー』の内容に関するものです。当時流行したケータイ小説やクオリアに対する伊藤氏のクールな態度や、科学に対する伊藤氏の冷徹な見解が印象的でした。『ハーモニー』が闘病中の作者が執筆した作品であり、健康や病気がこの作品の重要なテーマになっていることから、新しく収録された病院でのインタビューは価値ある資料だと思いました。

追記:このレビューは2014年8月に発売された新装版のレビューです。システムの仕様で別の版にもレビューが共有されているので、誤解を招かないようにこの場を借りてお断りしておきます。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.231
(5pt)

ハッピーエンドレスな世界

伊藤計劃の『虐殺器官』と並ぶ代表作『ハーモニー』の新装版です。『ハーモニー』は時系列でいえば『虐殺器官』よりも後の話ですが、シナリオ上の直接的な関係性はあまりないので、こちらから先に読んでも大丈夫です。ただ、『虐殺器官』と『ハーモニー』は扱われるテーマが対になっていたりリンクしていたりするので、どちらか一方を読んで気に入った方は両方とも読んだら作品や作者への理解が深まって良いと思います。
表紙のイラストは、アニメのキャラクター原案やネット上での旺盛な活動で知られるredjuice氏が担当しています。この新装版には、巻末解説の前に東京医科歯科大学で行われた伊藤氏へのインタビューが収録されています。

これからこの本を手に取る方のために、小説の大まかな内容についても述べておきます。この小説の舞台は、あらゆる病気が駆逐されて健康と思いやりに満ちた近未来の世界です。テクノロジーが発達したユートピアのように見える世界の欺瞞と脆弱さが、スリル溢れるミステリのようなシナリオを通じて浮き彫りになります。(ネタバレになるので詳しくは言いませんが)最後に描かれる結末は、ある観点からすれば究極のユートピアとハッピーエンドのようであり、また別の観点からすれば究極のディストピアとバッドエンドのようでもあります。
この小説で展開される人間の意識と意志にまつわる考察はとても興味深いもので、読んだ後に人間や進化に対する見方が刷新される程のインパクトがあります。そうした理屈を抜きにしてもこの小説の起伏のあるシナリオや、『虐殺器官』よりも簡潔で読みやすい文章は魅力的なものでした。

巻末のインタビューは、主に『ハーモニー』の内容に関するものです。当時流行したケータイ小説やクオリアに対する伊藤氏のクールな態度や、科学に対する伊藤氏の冷徹な見解が印象的でした。『ハーモニー』が闘病中の作者が執筆した作品であり、健康や病気がこの作品の重要なテーマになっていることから、新しく収録された病院でのインタビューは価値ある資料だと思いました。

追記:このレビューは2014年8月に発売された新装版のレビューです。システムの仕様で別の版にもレビューが共有されているので、誤解を招かないようにこの場を借りてお断りしておきます。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.230
(4pt)

身体が公共性の一つのリソースになる社会

身体が公共性の一つのリソースになる社会
http://on-the-road.co/?p=2206
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.229
(4pt)

身体が公共性の一つのリソースになる社会

身体が公共性の一つのリソースになる社会
http://on-the-road.co/?p=2206
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X
No.228
(5pt)

(ややネタバレ)どんなハリウッド映画よりも

その時代は誰もがとても健康的だった。
頭痛や風邪といった症状はもはや記憶の彼方。体重も平均的、シミやそばかすもない。
なぜなら体内にインストールされたWatchmeが少しでも不健康的な要素を見つけると、作動し、
健康な体に導いてくれるから。
そんな“守られた”世の中にも、違和感を感じる人間はいた。
御冷ミァハと、私こと慧恵トァン、そして零下堂キアンだ。
彼女たちはまだWatchmeをインストールできる年になっていない女子学生たち。
3人を思想的にもひっぱるのはミァハだ。彼女はいちばん人と違う。誰もが思ってもいないことを口にする、
たとえば死ぬということについて。
「女子学生」という期間限定な響きには、儚さともろさがつきまとう。
3人もその例にもれず、友情の一端の終焉を見る。
3人で行った自死への挑戦の結果、ミァハひとりが帰らぬ人となることによって。

そこから数年たち、私はひとり外国にいる。
もはやその摂取が禁止されているアルコールやタバコ、ときにはカフェインで自分を少しずつ傷つけながら、
ミァハひとりだけを向こう側へいかせてしまったことに、自分とキアンだけ生き残ったことに後ろめたさを感じながら。
ところが、事態は一変するのだ。
何年かぶりに日本に戻り、キアンと再会を果たし、そしてその日のうちに、キアンが「うん、ごめんね、ミァハ」という言葉を残して
目の前から去っていくのだから。
キアンだけではない。世界中で何千人もの人間が去っていく。見えないなにかに操作されて…。
理由が欲しい。理由があるはずだ。
この私の周りで怒りつつある、不可解で不快な事柄には誰かの意図が働いているはずだ。
その謎にひとりトァンは立ち向かう。なぜならばそれが彼女の罪滅ぼしであり、復讐だからだ。
自分だけ向こう側へいけなかった、自分が選ばれなかったことへの。「友情」というつながりの結末へのおとしまえをつけるために。
行動しなければいけないのは、行動にうつすことができるのは世界で一人、トァンだけだったのだから。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)より
415031019X
No.227
(5pt)

(ややネタバレ)どんなハリウッド映画よりも

その時代は誰もがとても健康的だった。
頭痛や風邪といった症状はもはや記憶の彼方。体重も平均的、シミやそばかすもない。
なぜなら体内にインストールされたWatchmeが少しでも不健康的な要素を見つけると、作動し、
健康な体に導いてくれるから。
そんな“守られた”世の中にも、違和感を感じる人間はいた。
御冷ミァハと、私こと慧恵トァン、そして零下堂キアンだ。
彼女たちはまだWatchmeをインストールできる年になっていない女子学生たち。
3人を思想的にもひっぱるのはミァハだ。彼女はいちばん人と違う。誰もが思ってもいないことを口にする、
たとえば死ぬということについて。
「女子学生」という期間限定な響きには、儚さともろさがつきまとう。
3人もその例にもれず、友情の一端の終焉を見る。
3人で行った自死への挑戦の結果、ミァハひとりが帰らぬ人となることによって。

そこから数年たち、私はひとり外国にいる。
もはやその摂取が禁止されているアルコールやタバコ、ときにはカフェインで自分を少しずつ傷つけながら、
ミァハひとりだけを向こう側へいかせてしまったことに、自分とキアンだけ生き残ったことに後ろめたさを感じながら。
ところが、事態は一変するのだ。
何年かぶりに日本に戻り、キアンと再会を果たし、そしてその日のうちに、キアンが「うん、ごめんね、ミァハ」という言葉を残して
目の前から去っていくのだから。
キアンだけではない。世界中で何千人もの人間が去っていく。見えないなにかに操作されて…。
理由が欲しい。理由があるはずだ。
この私の周りで怒りつつある、不可解で不快な事柄には誰かの意図が働いているはずだ。
その謎にひとりトァンは立ち向かう。なぜならばそれが彼女の罪滅ぼしであり、復讐だからだ。
自分だけ向こう側へいけなかった、自分が選ばれなかったことへの。「友情」というつながりの結末へのおとしまえをつけるために。
行動しなければいけないのは、行動にうつすことができるのは世界で一人、トァンだけだったのだから。
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
415208992X