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(短編集)
冥談
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冥談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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京極夏彦氏の作品の特徴には、心理を詳細に分析したような、心の暗黒を強いて自分からのぞこうとするような鬱々とした語り口があるのですが、最初に読んだのが京極堂シリーズだったせいかどの作品を読んでも、ほとんど鬱病の関口さんが話しているように思えて同じように感じてしまいます(汗)。お話の雰囲気にぴったり合っている時はプラスに働くのですが、それがマイナスといえばマイナスです。ここに収められている短編もほとんどがそのような感じです。 「冬」、「凬の橋」、「遠野物語より」、「柿」が気に入りました。 「冬」は、じわじわと怖いお話で、あの高橋克彦氏が「本当に怖いものは意味がわからないものだ」とおっしゃったそのままです。 「凬の橋」も万人に理解できる明確な結末ではありませんが、心の奥底に潜む愛憎が入り混じった感情と、だんだんとよみがえる過去の記憶が不気味です。 「遠野物語より」、”山にいる何かわからないもの、人かもしれず、人ではないかもしれないもの”についての話です。タイトル通り、遠野物語の民俗学っぽい雰囲気がいっぱいでいい感じです。 「柿」、これも、徐々によみがえる子供の頃の思い出、もしかして書きかえられていたかもしれない辻褄のあわない記憶、それはどうしてなのか?怖いあまりに忘れてしまおうとしたのだろうか?非常に気持ちの悪い話です。 残念ながらあとの4編は個人的にはいまひとつでした。特に「予感」と「先輩の話」は同じことの繰り返しが何度も何度も出てきて、くどくてジリジリしてしい、途中から読み飛ばしてしまいました。全体に、人によって好みが分かれる作品集だと思います。特に自分が落ち込んでいる時には、さらにどーんときてしまうかも。 たとえば江戸川乱歩は、作品の雰囲気に反して、とても明るく面倒見がいい人だったということですが、京極氏の作品を読むたびに、いったいご本人はどんな方なんだろうと思ってしまいます。概して作品はすべて暗いのですが、それでいて本が分厚いとなると、それだけでダメだという人も多いのかもしれません。自分は京極堂シリーズはどれもとても好きですが、あちらが重過ぎるという方には、この作品のような短編集から始めるのがいいと思います。 | ||||
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京極先生の作品というとあまり人様におススメできるようなものがありませんが、個人的には大好きな作家さんですので短編集などはおススメしております。 ホラーとして読むには怖さは控えめでしょう。元よりホラーとしておススメはしません。 とてつもなく素晴らしい作品とは言いませんが、京極夏彦の風を感じつつ気楽に読めますね。 この中で怖いと感じられるのは「凮の橋」でしょうか。「らしい、」感じがします。 個人的に好きなのは最後の一話、「先輩の話」ですね。歳をとって感じ入る話かと思います。 好き嫌いの別れる作家さんですから、手を出そうか迷っている方はこの辺りでまず様子見でもいかがでしょうか。 | ||||
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冷たい怖さを感じます。 京極夏彦さんの小説は面白くて怖いので読んで損はないはずです。 | ||||
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京極さんは大好きなので、入り込んで読みました。読みながら頭の中を登場人物が動いてくれます~♪ いつもそうです~♪ | ||||
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もの足りなさがありました。 京極さんの本は、一通り読んでますが、京極節というより、ちょっとありきたりというか、初心者向けの読みやすい本って感じでした。 | ||||
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単純に怖いホラー小説を望んでいる読者にはくどい難しい…マニア向けでしょうね | ||||
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京極夏彦の小説が苦手な方の、その嫌いな理由は、京極夏彦の小説が好きでたまらない方の好きな理由そのものだったりする。 弁当箱のように厚みのある本ができてしまう、とんでもなく長い長編。 個性の強い登場人物の素っ頓狂な性格によりかかった物語。 連続ドラマのように繰り返される、同じパターンの展開。 戦前の作家が使用したような、非常用漢字の使用。 うだうだと繰り返される衒学趣味。 しかし京極の作品の長い話の多くが、短いエピソードの積み重ねであり、収拾のつかない複雑さではない。 キャラクターの強い個性は漫画を読み慣れた人には驚くようなものではない。 コンピュータ検索が一般化した現代、いわゆる博覧強記的な記載は、並べるだけでは芸にはならなくなったため、充分記述法に工夫が見られる。 また、普通漢字にしない部分を漢字にした時に、京極はちゃんとルビをふるし、その字にかわってひらける部分をひらき、現代的に頻繁に段落替えを入れることによって、読みやすさを担保している。 ことに本作と、その前作にあたる「幽談」は、一般人の考える京極夏彦的なるものとは、ややおもむきが異なっている。 固定されたキャラクターは登場しないし、書き方も作品毎に異なったテイストになるように工夫がなされている。 人によってはそれを散漫なように感じるのかもしれないが、繰り返されるパターンが苦手、飽きるという方には、むしろ唯一自信を持ってすすめられる作品となっているのだ。 昔ながらの怪談話、つまり作者が存在せず、人から人に伝えられる物語のようなテイストを目指した一群の短編であり、怖さより、奇妙な感覚を与えることに成功した良作だと思われる。 | ||||
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京極堂や巷説などの作者の他のシリーズから京極夏彦の世界に触れた者としては、 登場人物のキャラクター性を排した「幽談」や本書は、印象に残りにくい だけれど、逆に忘れている内容が日常のふとした瞬間に、いつかどこかで触れた体験や風景として、 不意によみがえってきそうな、そんな予感のする本 | ||||
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8云の玉'を'уh 仝優のある優々 残れ惚てた優には柑だけが'?と'Dいている 匯鵬の坪に'慂廚気譴腎' 匯鵬の坪に'何が'△気譴腎' 泳らは、祐みを湖じたのだろうか 伏と棒が'畸舛鉾椶韻討い' 仝喬々 弥'の圷裟'の塁兼 富定はその謁の'みに 富溺の'を'る 採をするでもなく 率、'だけがある そのイメ'`ジには とにかく訊伽伉を豹られる 仝'Oの'髻' '輿'創の屁尖を卆'されたことを弐'Cに、 徨工の'に悶'した音辛盾な竃栖並を房い竃す 酎没僥議なネタが'盧颪播d龍侮かった 仝'勸麗'より々 表槻'溺'のエピソ'`ドと 棒んだ繁のエピソ'`ドが'られる 'g'にあったとされることを'す'り返 痴佚を倦協しようとする'き返 'り返と'き返の'e'rがおもしろかった 仝柄々 'った柄が恰'个い世辰燭海箸鯑''Cに 梨れていた、嘛き晩の''な'''がよみがえる 音'r苧な'''しか藻めていない'と 恰'个い諒舛離ぅ瓸`ジが嶷なり ものすごく、音芦湖を''き羨てられた 仝腎き仇のおんな々 とにかく、''な'だった 区來で原き栽っていた槻來と'eれた溺來 泳溺は'eれた岷瘁の''^彜'Bにあり 'eれた'rの''徨を採業も郡'する その房深の坪否も、 ぐるぐる揖じことを深える''も''だった また、それに田'をかけて ビルの栽'の弌さな腎き仇にたたずむ 'o燕秤な溺來'おそらく'議贋壓'も''だった 仝嚠湖々 '塁とはどのような彜'Bなのかが 决?と'られる 仝枠'の'々 寄並な繁の'いは たとえ、'れていても'擦錣' そのことは、 '湖といったオカルト議なもの または、'gなる甜隼や'' などと、わざわざ盾'する駅勣はない そのようなこともある ただそれだけでよいのかもしれない 富し哲かな'だった | ||||
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グダグダグダグダ…戯言を聞かされ続けた、的な読後感で 面白さもワクワク感もゾクゾク感もなかったです。 “そう来たかぁ”という、いい意味での裏切りもないし 精神的に参っていた時、これに近い夢を見たような… そんな感じです。 まあ、それを文章にできる京極先生はさすが、なのですが。 個人的には『風の橋』だけでしたね、面白く読んだのは。 | ||||
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京極夏彦氏というと、とにかく分厚い本。(文庫も上下巻に分ければいいのにと思うほど厚い!)独特の語彙で難解。というイメージで手が出なかった私。 でも、本書は短編集だし、本の装丁も遊び心たっぷりでお洒落。ということで手に取りました。 一作目から「怖い」!生きているのか死んでいるのかわからない怪しげな世界で、ラスト、椿の花が一斉にぽとりと落ちる…。映像が頭の中を駆け巡り、なんともいえない恐怖に引きずり込まれました。 ほかの作品の中には?と思われるものも確かにありましたが、全編を通して貫かれている不気味な雰囲気は、読んだ後もずるずると心に残って、「京極ワールド」恐るべし!です。 これをきっかけにほかの作品も読んでみようと思います。 | ||||
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京極夏彦の本はもう十冊以上読んでいますが、これは微妙ですね。 もともと当たり外れのある作者さんですが、これは外れの部類に入りそうです。 短編が8編収められているんですが、僕的にセンスを感じたのは2つ。 あとは何だこれ?? という内容でした。 まぁ怪談というジャンルは怖く描くのが難しいので仕方がないと言えばそうなのですが。 本を読むのが嫌いな奥さんに 「○○が○○してこれこれこうなって、ああーー」 とおどろおどろしい雰囲気を出しつつ、毎夜毎夜一話ずつ話して聞かせたのですが、 やはり 「なにそれ」 という感想がほとんどでしたw しかし、そんな奥さんも一話だけビビってくれたものがあったので、それでよしとするならよしでしょう。 図書館で借りてきて読むなら全然良いですよ! だけど、懐を痛めてまで読むべきものかと言えば……。 好きな著者なだけに評価が辛口になっちゃうんですよね〜。 それだけ期待しているんです。京極さんには。 | ||||
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一ヶ所、ものすごく怖い描写があったので、それだけでも買った甲斐があった。しかし、どこでも言われていることだけど、京極作品の『文章がページまたぎをしない』というのは大嫌いだ。昔みたいに、改行無しで延々と続く長セリフとか、書いてくれよ!『文章がページまたぎをしない』という手法を使うと、スラスラ読めず、閉塞感があって、ガチガチの金庫に閉じこめられた感じがする。ノベルズの『姑獲鳥』の頃に戻って…。 | ||||
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怖くない。 怪談の公式に当てはめられた、小話の集まり。 奇抜さや意外性がなく、京極夏彦作品でなければ購入してまで読まなかったと思う。 | ||||
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相も変わらず、京極作品は、おもしろい。 これは間違いない。しかーし、今作は内容に統一感が無いように感じられた。 個人的には、視覚・触覚(生暖かさ・雰囲気とでもしようか)の表現は京極先生は天下一品だと思っている。 今作は、聴覚・嗅覚(グロくなる可能性もあるが・・)・味覚(これは、難しいか?)等の五感に響かせる作品になり得たと思うので少し残念。 S・キングの様に当初、意味のないように感じる聴覚に訴える恐怖感!これは本作でも十分表現できたのでは(先生があえて避けたのかもしれませんが・・・)。 京極先生がここ一番の、台詞のチョイスがうまいのは言うまでもない。 真のエンターテイナーとして尊敬できる先生だからこそ、新たな表現に挑戦して頂きたいと思っております(生意気言ってすいません)。 収録順の1番目と2番目の作品が良かっただけに、悔しいでございます。 京極堂シリーズも早く読みたいな。 先生、プレッシャーかもしれませんが、読者は待ってますよ。 | ||||
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怪談雑誌「幽」に掲載の短編をまとめた一冊。 テーマは「あいまいな記憶の中にある怪異」でしょうか。 久しぶりに訪れた友人の家。子供のころ年末年始に親戚で集まった祖父母の家で。ものごごろつくかつかないかの頃祖母に手を引かれて歩いた橋で。そして今は取り壊されてしまった我が家で。かつて確かに体験した。けれど大人になる過程で忘れてしまった。覚えているけど明瞭に思い出せない。そんな「怪異」達が遅配された郵便物のように大人になった登場人物達の元へ、まさしく冥いところからやってくる。あるものはそれに取り込まれ、あるものはそれを必死で手繰り寄せ、そしてあるものはそれによって大切な人と記憶の中で再開を果たす。ジワジワと湧き上がる恐怖は間違い無く嫌なものですが、不思議と懐かしく読後感は悪くない。京極夏彦らしい小説でした。 | ||||
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