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風が強く吹いている
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風が強く吹いているの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全421件 381~400 20/22ページ
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| 駅伝の話である。しかし、そのメッセージは駅伝を超え、もっと深い所にあるように思う。ストーリーの展開やここで描かれている友情、青春についてはすでに諸氏がレビューを寄せられているので差し控える。 この作品は語りかける…一旦決めたことは、最後までやり通す、一生懸命やる、辛いこと、苦しいことから逃げない、やらなければならないことは、したくなくても全力でやる・・・それを積み重ねることで、ひた向きな生き方はできる…そして、そんなひた向きになれる時間を一度でも持つことができるということ、それも友と共有できるということが、人生の中でどれだけ貴重な糧となることか… 竹青荘の人々と同じようでありたいが、走るのは苦手…そんな諸氏は走らなくてもいい。なぜなら、私たちは彼等の、箱根駅伝というゴールに感動を覚えるのではなく、そのゴールを、そのように追い求めた彼等の姿に心うたれるからだ。つまり、どういう客観的な結果や評価を残せたか、ではなく、その過程でどれだけ自分の魂を燃やし得たか、という主観的な問題で、それは駅伝であろうが、他のどんなに小さい事であろうが差はない。 また、この作品は言う、リーダーとは下に与える存在である、と。リーダーに求められる資質とは、単に優れた能力や技術、たゆまぬ自己研鑽、メンバーをぐいぐい引っぱって行く能力だけではない。与えることに喜びを見出すことができること、それがリーダーの要件である。全てを与えたればこそ返ってくる、かけがえのないものがあるのだ。「統率」を超える「統御」はそこにある。 単なる大学生の青春物語では終わらない。日々の実社会に揉まれて希望を見失いそうになった人、将来に目標を見出せないまま、このままではいけないと思いつつも目の前の快楽を求めることしかできないでいる人などにとって、この作品は一条の光ともなりうるであろう。年代を超えて深く感じさせられるものがある | ||||
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| いつのまにか寛政大学陸上競技部錬成所のボロアパートに住んでしまい、箱根駅伝に出場することになってしまった10人の青春物語。 面白かった。前半は、ちょっと三浦しをんさんにしては、筆が鈍いのでは? のりが軽すぎるのでは?と、思ってしまったのですが、後半、箱根駅伝がはじまって、10区を走る一人一人にスポットが当たり、その胸中が語られるあたりから、さすがぁっと思って引き込まれました。 走ると言うことの中にそれぞれが持っているドラマ。走ることは一人でありながら、駅伝という競技は、襷を次に渡していくことであり、10人が完走して結果が出る。そのドラマ設定が巧いと思いました。 走の走りの描写には感嘆。青春物語の王道を行くです。 | ||||
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| 箱根駅伝に素人混じりの10人で挑むこの無謀な挑戦自体も、アオタケの住人達ひとりひとりも何もかもがやみくもにいとおしくなります。 自分も走りたくなる。走れそうな気になってしまいます。 ただぼーっとお正月に見ているだけだった箱根駅伝がこんなに待ち遠しくなったことがかつてあったでしょうか。まだ半年近くあるなんて…! このもどかしさを楽しめる方は今すぐ、イライラしてしまいそうな方は年末に読むことをおすすめします。 | ||||
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| 本屋大賞一位の「一瞬の風になれ」が、読みながら一緒に走った気になれる本だとしたら、本屋大賞三位のこの「風が強く吹いている」は、読み終わって走ってみたくなる本だった。 高校生が主人公の「一瞬の風になれ」が、走ることの気持ちよさを描いた爽やかな本だとしたら、大学生が主人公の「風が強く吹いている」は、走ることの苦しさとその先にある尊さを描いた爽やかな本だった。 「一瞬の風になれ」の主人公は貪欲にスピードを求め、「風が強く吹いている」の主人公はスピードの先に見えるものを求め、走る。 短距離を駆け抜けて「ああ、気持ちいい」と思う。長距離を駆け上がって「ああ、苦しい」と思う。でもどちらも走ることが楽しいという気持ちが伝わる。 いわずもがなどちらの本もさすが本のプロである本屋さんが選んだ今年のベスト本なだけあって、とてもいい!! ありえなさで言えばこちらの方が絶対ありえない。たった10人で箱根駅伝なんて・・・。 でもありえないことじゃないと思わせてくれる。 手に汗握り、必死に応援したくなるのは「一瞬の風になれ」の彼ら。 頑張ってみようよ、と応援してくれたのは「風が強く吹いている」の彼ら。 どちらの風もとても気持ちのいい風だった。 両方読むことをお薦めします。 | ||||
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| なぜ、ひとつのことを頑張る人を見るのは、気持ちいいのだろう。 なぜ、仲間を大事にする人を見るのは、胸が熱くなるのだろう。 そういう体験を本でできるということが、どれだけ貴重か。 駅伝て、なんだかかっこいいね。 来年の正月はミーハーな駅伝鑑賞をする予定です。 | ||||
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| とても面白くて一気に読んでしまいました。本書を読む前は駅伝に興味はなかったけれど 読み終わった後に思わず箱根駅伝のサイトをチェックしてしまったw 特に箱根駅伝が始まった後半部からが勢いがあって本当に素晴らしいです。 走るものだけが見られる苦しく美しい世界をみさせてもらいました。 来年のお正月がちょっと楽しみです。 | ||||
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| ところどころ、そんなむちゃなって思う、竹青荘の住民たちのつっこみと、読者の自分のつっこみが重なり、それがつぼにはまり、笑いながら読みました。久しぶりに読む手が止まらなくなる小説でした。 | ||||
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| ずっと売り切れで、ようやく買えました。 なかなか無理のある設定なんですが、 無理を無理と思わせない文章力がすばらしい。 とにかく、先へ先へと一挙に読んで、 二回目は、いろいろ味わいながら、じっくりと読んで、 一冊で二度おいしいです。 若いっていいなぁと、素直に思えます。 | ||||
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| 寄せ集めのメンバーで箱根駅伝へ出場を目指す。 荒唐無稽なチャレンジながら、緻密に展開される選手たちの成長に思わず感情移入してしまう。 走るという意味について自問自答しながら戦い続ける選手。孤独なスポーツでありながら、たすきをつなぐという仲間たちへの思い。 スポーツ小説で肝心なのは選手たちのがんばりに対して一緒に熱くなれるかだと思う。 本書はそういう点で、大満足の一冊だ。 | ||||
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| 「バッテリー」「一瞬の風となれ」と読んできて、その流れで本書にたどりつきました。 読み始めの展開には正直もっさり感がありますが、後半からの加速感は圧倒的です。 劇中で箱根駅伝が始まったら、もう本書を人前(電車とか)で読んではいけません。 思わずなんか出ますし、それをおさえるのももったいないので、 ひとりでじっくり読みましょう。 アオタケ荘チームの大半は、走るという意味においては凡人といっていいと思いますが、 その凡人が自分の限界を受け入れながら、なお全力で挑戦する様に 思わず心を揺さぶられます。 「一瞬の風となれ」ほど軽快ではないしカッコ良くもないですが、 反面とても密度の濃いメッセージが詰まった良書です。 苦戦している最中の人にも、あるいはまだ自分を賭けるべき戦いの見つからない人にも オススメできる本だと思います。 | ||||
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| 箱根駅伝という設定、素人軍団+αで箱根を目指すというストーリー、10名の魅力ある登場人物、どれもとてもよい。ミステリー小説ではないが、次が読みたくて一気に読んだ。とても読後感がよいオススメの1冊です。さすが2007年本屋大賞3位に選ばれただけのことはありますね。話もわかりやすく、主人公たちも特徴的なのでドラマや映画になりやすそうだし、是非取り上げて欲しい作品。 | ||||
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| 年中行事となっている箱根駅伝 その走りながらでも今を人はいきている。 わりとまっすぐな青春物である。 若者達がゆきつそして次の日の帰り道へ いろいろなドラマが展開されていく。 純なこころがよみがえりそうな一冊 すいせんいたします。 | ||||
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| 短距離走は好きだったのですが、長距離走はニガテでした。 なぜなら、長距離はとても苦しいから。しかも苦しさがひとしきりつづくから。 なので、マラソンや駅伝番組にはぜんぜん関心がなかったのですが この本を読んだのち、箱根駅伝を見てみようかな、と思ったのです。 なんだか自分は甘いな。 人間、やる気になればけっこうなんでもできるのかもしれない。 そう思わせてくれるストーリーです。 できないのは才能がないからではなく、やる気がないから。 それを認めたくないから、才能のなさを理由にしているのかもしれません。 いますぐにでも、ジョギングシューズを買いに走りたくなりました。 | ||||
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| スポ根ものは、「泣かせよう」とする作品が多いので敬遠していましたが、山口晃さんのブックデザインに惹かれて手に取ってみました。 記録会、予選会、本戦、と、選手の心理状態やマラソンにおける戦術が非常に緻密に描かれており、三浦しをんさんの取材の徹底ぶりに脱帽しました。 箱根本番の10区の描写は、それぞれの選手が胸に抱えているものを吐露する形で進んでいくのですが、それらの青年らしいまっすぐさや清々しさに涙を流しっぱなし・・・。作者の術中に見事はまってしまった形です。 思い切った悪役(他校のライバル、という形で底意地の悪いヤツは出てきますが)のでてこない小説であることもまた、読んでいて安心感がありました。 ドラマ化しやすそうな内容のようですが、素敵な作品だけに安易なキャスティングにはしてほしくないなぁ・・・でも人気がでるだろうなぁ・・・。 | ||||
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| 最初見たときは「分厚いっ!」と思いましたが、読んでいくうちにどんどん引き込まれるので、すぐ読めました。 ハイジさんいいですね〜。 こんな人がリーダーだったら、やる気も起きる!起こさせられる! ラスト、「信じてる」のセリフにはぐっと来ました。(実際泣きました) 最近、陸上系の小説が多いですが、私はこの作品が一番好きですね。 何よりスッキリ読み終われる。後でモヤモヤすることがありません。 私は走るの苦手(遅い)ですが、「走るのっていいなぁ」と、つくづく思いました。 ぜひ、読んでみてください。さっくり読めてスッキリ終われます。 これぞスポーツ青春!(大学生バージョン!) | ||||
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| お正月に放映されている、箱根駅伝。 陸上経験の無い人達が、最初は半強制的でモチベーションも低い中、成果を上げていき・・・ 苦楽を共にしているからこそ時にぶつかり合いながらも芽生える信頼関係がとても気持ちよかったです。 ストーリー自体のリズムも良く、あっという間に時に笑いながら読ませられました。 陸上経験はほとんど無い私ですが、これから走ってみたいと思います!! | ||||
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| クララを立たせるのはハイジ!! そんなわけで、良かったわぁv 今までマラソンも駅伝も、特に気に止めたことはありませんでした。 父がマラソンや駅伝を見るのが好きで、ちらちら見たことはありますが、延々走っているだけの映像に、正直面白いとは思えませんでした。 が、見る目が変わりました! さすがです、しをんさん! マニアックな目線!絶妙な喩え!さすが妄想女王! 気持ちいい潔さで、物語は進んでいきます。 面子が集まったから、と、ほぼ全員素人&怪我人なのに、いきなり箱根駅伝を目指すハイジ。 同じ下宿に住んでいるというだけで、いきなり大学の陸上部にされてしまう下宿人たち。 誰がどう見ても無謀で、最初は部員たちもちんたらしてます。 が、見事なハイジの手腕によって、序々に走ることの楽しさを覚える部員たち。 中でも、監督を務めるハイジは、部員一人一人のキャラや能力を見極め、各々に合ったプランを組み、励まし方もまた異なります。 素晴らしいです。 走りだけでなく、心のケアまで怠りません。 ラストはやや弱いかなって終わり方でしたが、満足ですv 練習風景にも感動があり、駅伝が始まったら、各人ごとに感動があります。 結成から合宿、ライバルの存在に怪我や病気のアクシデント…まさにスポ根!! さっぱりすっきり感動したい方にはおすすめですv | ||||
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| 長距離走には縁遠い自分でも、読んでる途中で何度も走ってみたくなる程、 走ることについて魅力的に描かれていて、ぐいぐい引き込まれました。 箱根を走るそれぞれ10人の心理状態が完璧に描かれていたので感情移入してしまい、 応援しながら読み進めました。 メンバーがお互いの絆を深めていく様子や、精神的にも成長していく様子が 微笑ましく思えました。この作品では走ることについて焦点が当てられていますが、 何かを極めるという姿勢があまりにも純粋で貴いものに感じて、 ラストがとてもまぶしかったです。 手元に置いておきたい大切な1冊となりました。 | ||||
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| お正月のスポーツといえば今や箱根駅伝に勝るものはない。なぜだか、ハプニングを期待する箱根駅伝なのである。順位争いやシード権をめぐって、襷を受け渡す大学駅伝部が死闘を繰り返す、テレビを観ている人々は、あの表情や態度に一喜一憂するのである。そこには、嘘のない感動があり、作られていないドラマがあり、ほんとうに素晴らしい。それを本を読んで感じることが出来るのです。読み終えるまで手放せませんでした。すごくおもしろかったし、すがすがしい気持ちにさせてもらいました。一所懸命に努力することは、ほんとうに素晴らしく美しいことなのだろうと素直に感じさせてくれる物語です。韓国ドラマもいいよ。『秋の童話』ほんと泣きました。涙・涙で、観ていて辛かったけれど、なんとなく・・よかったです。 | ||||
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| 悲しい事は、でてきません。ただ、同じ大学寮に住む10人が箱根駅伝を目指すだけの話です。でも、なんていうのかな、バリバリの青春小説で箱根駅伝をリアルで見て育った私にはとても他人事には思えない位、思いいれの強い小説です。私の愛する風景と強く生きていく事がテーマのすごい小説です。 しをんさん未体験、陸上も運動もスポーツ根性物語も好きではない私が号泣です。一度読んでみてください。 | ||||
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