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雪の鉄樹
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雪の鉄樹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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親の愛情を受けない子どもがテーマになっている、胸が痛くなる話です。 近年問題になっている虐待の、その深さを、えぐってくるストーリーを背景にしています。 物語は、中盤まで過去の事件の概要すら分からず、多くの伏線が読者を引き付けていきます。 その後にも人間関係の絡み合った現実を前に、なすすべも無く物語が進んでいきます。 過去の事件を踏まえつつも、5日間ほどの物語です。 しかしながら、ストーリーの構成がすごいので、ぐいぐい引き込まれます。 しっかりと練られたストーリーと、人間の熱い情感に圧倒される小説でした。 | ||||
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「あなたが一生をかけて償うんやったら、私は一生をかけて怨む。いや、死んでも地獄から怨む」 「私はあなたを人間やと思わへん。だから、あなたを利用してもすこしも恥ずかしくない。あなたは私と遼平のために黙って働く機械で、便利な財布やと思う。あなたが償うと言うんやったら、私はあなたの人生を絞り尽くして、なにもかも奪ってやる」 ――前半部の、この文枝のせりふがすさまじい。 「なにもかも、あんたのひとり相撲やないか。あんたはずっと、島本家に奴隷のように仕え続けたけど、結局だれも感謝せえへんかった。島本文枝にも怨まれただけや。それどころか、あんたに甘やかされたガキはだめになった」 ――中盤部の、この原田のせりふもするどい。 人間の怨嗟、悲哀、憐憫などの底辺の底辺まで、それこそ瓶の底にへばりついた細かなカスまでをこそげ落とすような表現には圧倒される。 ただ、それだけに、地の文がちょっとなあ。特に「そのとき、××××が××××した」という安易な場面転換の表現が頻出するのが気になってしかたがない。 | ||||
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なんという重く、深い小説だろうか。ここまで重くて、深い小説に出会うことはそうそう無い。『アンチェルの蝶』は傑作ハードボイルドであったが、本作は人間の再生を描いた深い、深い物語であった。 祖父と父親が放蕩の限りを尽くす庭師の家で育った雅雪は理由あって二十歳の時から十三年間にも亘り両親のいない少年・遼平の面倒を見続けていた。 雅雪の隠し続けてきた過去が少しずつ明らかになり、人間同士の愛と憎しみのドラマが描かれていく。 普通の小説に物足りなさを感じている方々に是非とも『アンチェルの蝶』と併せて読んで頂きたいと思う。 解説は北上次郎。 | ||||
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園田さんの作品はどれもこれも、つらくてもどかしくて悲しいのだけど・・・ 今回の「雪の鉄樹」のもどかしさとつらさと言ったら、 何にたとえればいいのかわからないくらいで。 たぶん、親に疎まれたことのない人には理解できない世界かもしれないです。 人間の業の深さと押しつぶされていく人間と、 押しつぶされずに受け入れる人間と。 人間として生まれてくることの哀しみをぎゅっぅと濃縮したようなお話なので 読んでねって気軽に薦めるのをためらうかもしれないな・・・ | ||||
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