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代償
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代償の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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読み始めてすぐに「これは面白いぞ!」と感じ、前半は興奮して読み進めた。 敵役をどのように追い詰めて「代償」を支払わせるのかと楽しみにしていたが後半はダラダラとした展開が続き、肝心の「代償」もイマイチ物足りないと感じた。 前半☆5 後半☆1.5 総合☆3 | ||||
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二部構成になっている本書、一部での不幸な子供時代の描写はだいぶ悲惨なもの で目を背けたくなる程です。そんな過酷な経験をした少年がこの先どうなってし まうのか?という興味により正に読むのを止められないくらい没頭しました。 現実世界で起きた凶悪事件の例を見てもわかる通り、物語の中心となる達也の造 形も今ではテンプレ的なものではありますが、世の中にはこのような人間がいく らでもいて、身近に潜んでいるのかもしれないと考えるとやはりゾっとします。 ただ二部の法廷劇になると温度差を感じました。色々あって、過去の事件の証拠 を集めたり推理をしたりするのですが、そんな取って付けたような謎解き要素は いらなかったし、終盤の展開も駆け足での辻褄合わせに見えてしまいました。 主人公が弁護士になった理由もよくわからず、何事に対してもあまりに受け身で 感情に乏しいため魅力が感じられません。一部であれだけの過去が描かれた主人 公が、強い意思で物語を引っ張っていかないとダメなのではないかと思います。 とはいえテンポ良く一気読みさせる勢いと、興味を惹かれる設定は捨て難い所で もあります。貴志祐介「黒い家」や高田侑「汚れた檻」のような、関わってはい けない人間と関わってしまった事による恐怖や絶望を求める方にはお薦めです。 | ||||
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読んでる最中は終始嫌な気持ちになりましたが、きっとでかい代償を払わせられるのだと思って最後までよみました。しかし・・・。でかい代償であることには違いないのですが、その描写はめちゃくちゃあっさりしててつまらなかったです。ざまあ系を期待していた自分としてはクソですね。 | ||||
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イライラや胸糞描写も後々の復讐劇に爽快感を味わえるから嫌いではないけど、この設定にしては肝心の部分が欠けている気がする。 主人公のいつか這い上がってみせる、という強い信念や原動力となるような怒り。それを暴力ではなく弁護士という主人公のやり方で代償を払わせる。そういうストーリーを期待した。 たまたま達也が強盗の容疑で捕まっていて向こうから弁護人に指名され、特に大した理由もなく、成り行きで弁護を引き受ける。 代償と名のつく本なのだからそれなりの復讐劇を期待するのに、2部の始まりがこんなかんじで少しがっかり。 もっと主人公にはギラギラとした、でも心の奥深くでだけ静かに燃やす復讐心を宿らせて欲しかった。(なぜかこの人から全く怒りを感じないのです) 本を読むときは主人公と自分を重ねて感情移入するものだけど、最後まで自分とこの主人公が噛み合わなかった。 長い間自尊心を持たせてもらえず感情を殺して生きてきたからこういう感じ方や性格になる。というのは分からなくもないけど、そんな人が弁護士になんてなれるのだろうか。どこかのタイミングでそんな部分は克服して生まれ変わっているべきだったんじゃないだろうか。2部でも同じ性格で、「頑張って這い上がったんだね」という思いが湧いてこないし時の流れも感じさせない。 あと、自分の人生の代償を払わせる、ということなはずなのに、体を張って主体で行動を起こしてるのは友人だっていうのもどうなんでしょう。その友人すらいなければまたどうせ諦めてうじうじして終わったのかと思うとただただ情けない。主体性のない復讐劇なんてないですよね。 ここまで酷評しましたが、設定が面白いだけに惜しすぎて悔しかったのが大きいです。 達也と道子のクズっぷりが巧みに描かれていたり、殺された両親の人の良さなどがリアルで、前半は感情が揺さぶられながらも読む手が止まらず寝不足になったほどです。 この作家の他の作品も買っているのでもう少し探究してみようとおもいます・・・ | ||||
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帯や惹句であまりに大げさな高評価の小説に裏切られたことは多々あり、今回 はそれが気になった。 「同じ家で育った二人の少年。一人は弁護士に、一人は犯罪者となった。間違い なく、伊岡さんの代表作。心を揺さぶられるストーリーとクライマックスの爽快 感。主人公の姿に打たれました」。 「読んでいる自分が過呼吸を起こしそうなくらい素晴らしい。まあ、興奮さめや らぬ。今年のベストミステリです」。 何ともすごい賛辞だが、このような大仰な表現で、帯を読んだ時はもしかして …駄作かな。と思ったのは事実。 と思いつつページをめくって言ったが、上記の不安は一気になくなった。スト ーリーの大まかな筋は自体は結構あるかなという感じ。いつの間にか、自分の大 切なもの、大切な人、を誰かに奪われあるいは殺されてしまうという筋はよくあ るだろう。しかし、(ありきたりとも思える)その筋の細かな点はよく錬られて いると思う。文章自体が持つ力があり、それによって物語の中に引き込まれる。 文体は軽く読みやすいが、内容はスカスカではない。軽さがこの小説の味となり、 小説の魅力ともなっている。スピード感もあり、次々とページをめくってしまっ た。「こうなるだろう」との予測が裏切られることも多く、飽きさせない小説。 主人公が次第に「浸食されて」いく様子、主人公を食いものにする人、その人 達の冷酷な犯罪。中には読むに堪えないような悪趣味とも思える話もある。これ はいくらなんでも書きすぎか。 こう書いていても、どうにも本書の良さがなかなか伝わらないが、読み始めて 読み終わるまで、(私は速読の方だが)ほんの2時間ほどだった。ページ数が少 なめ(300ページを超えているが、決して内容に対して短くはない)であるこ とを差し引いても、一気に読み通せた。 ただ、最後は「詰め」が甘すぎる。これだけの過去はもっと語るべきであると 思う。終盤までの内容に比較して、「謎解き」が淡泊すぎる。最後は拍子抜けし てしまった。この終わり方は好みではなかった。 つらつらと悪口めいたことも書いたが、この作者の本をまた読んでみたい。 | ||||
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Huluのドラマを先に見ました。 本当に見るのがしんどくなるくらいでしたがフィクションだからと言い聞かせて最後まで見ました。 見た後に原作も気になりすぐ取り寄せて読みました。感想はドラマのほうがしんどかったです。原作のほうが後半安心?して読めました。割とラストがあっさりしていたので…ドラマのほうが印象的でした。 | ||||
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他の人が言っている通り、1部は特に胸糞が悪い内容で、読んでいて陰鬱な気分になった。 しかし2部で、1部でさりげなく張り巡らされた伏線を回収していく様は痛快だった。 ストーリー展開は、徐々に謎が深まり最後にそれが解明されて、読んでいて飽きない。 しかし、主人公の行動に謎が多く、共感もできずイライラしてしまい物語に入り込めなかった。 主人公の不可解な行動に対しての説明が足りない。 また、心理描写が弱すぎるため感情移入できなかった。 ジェットコースターのような展開で、娯楽として楽しむとしてはいいと思うが、じっくりと考えさせられるような深い作品ではないと思った。 | ||||
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オーディブルで聴きました。 確かに前半は聞くに堪えない不幸な小学生時代の想い出。 想像を絶する悪童の達也。 圭輔にとって唯一無二の存在、寿人。 嫌だけどこの前半の描写が各キャラクターを際立たせている。 それが、後半の捻りの効いた公判ミステリーの中で活きている。 人間の人格形成は遺伝の影響は大きいと思うが、 この小説で描かれているように同じ学校に通っていても、 生活環境が大きく異なる達也、圭輔、寿人…、 確かにそうなるのかも知れないと思った。 父親の暴力的虐待で自己肯定することのできない達也は、人生に幸福など求めない。 達也にとって他者は、自分がサバイバルするために利用するだけのもの。 何不自由なく、生きるリアリティすら得ていない小学生の圭輔に襲う、突然の悲惨な現実。 現実を直視できず、只管下を向いて生きる。 環境により、誰もがどんな人間にもなりうるなと感じずにはいられない。 虐待された者全員が犯罪者になるわけではないとは思う。 しかし、人生への影響が大きい幼少期の生育環境を本人は選択できない。 | ||||
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前半かなり嫌になります。 その割にスッキリしない終わり方です。 | ||||
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ちょっと、期待はずれでした。本屋で、のきなみ一位評価でしたので、期待しすぎた私が悪かったとは思います。 前の方のレビューにもありますが、あらすじを永遠読んでいる感じです。予想外な展開も無いですし、最後の解決も、ありきたり。なぜこんなに評価が高いのかわかりません。 | ||||
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ストーリーに疑問な点は多々あります。例えば、付き合いを止めた家族の子供を預かるなど・・・。その上、この強烈な後味の悪さ。胸糞が悪くなるとはまさにこのこと。でも、最後まで読んでしまうんですよね。作者の筆力の賜物でしょうが。そしてこれだけ気分を悪くさせられても、この作家の他の作品を読むのだろうと思います。これはすごいことだと思いますよ。そう思わせた時点で作者の勝ちなんじゃないだろうか。 | ||||
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ストーリーはおもしろい。でもずっと気持ちが重い感じ。読んだ後、暗い気持ちになりました。 | ||||
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前半から中盤にかけてすごく嫌なシーンが多かったので、ラストはもっとすっきりしたかった。もやもやが残る。ただ、先が気になるので一気読みでした。 | ||||
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後半は、一気に読んでしまった。 前半は、必要なのだろうが、もう少し短くまとめてほしかった。 評判が良いので、飛ばしながら読んだが、そうでなければ、途中でやめてしまったかもしれなかった。 | ||||
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やられっぱなしの主人公がサイコパスの本性をどう暴くのか気になり一気読みしました。 が、前半の導入部分からして普通のどこにでもあるご家庭が明らかに問題抱えてる遠縁一家と付き合うかなというそもそもの疑問が、個人的には最後までご都合主義に感じてしまいました。 不穏な動きに気ずき出入り禁止にした子をなぜ一週間も預かることにしたのか。 普通自分の子がいたら警戒するでしょ。邪悪な子って親目線だとわりとすぐわかるものです。 ってミステリーにこういうケチはつけちゃいけないのかも知れませんが、みんなお人好しすぎる。 学校だってヤバい奴の噂って学年みんなにそれなりに伝わるもんだ。 そういう意味では犯人の性的にグロテスクな点ばかり目立っていたけど、サイコパスがサイコパスたる所以、説得力みたいなエピソードがもう少し具体的に描かれても良かったかも知れません。 それに主人公は本ばかり読んでて弁護士一発合格できるくらいの頭脳があるならもっと早くに逃げられたでしょ。一番引っかかるのはこれだけ嫌な目にあってなぜなおも弁護しようと思ったのか、出火の原因への負目から真相を知りたかったにせよ、無意識に魅かれるものがあるにせよそのあたりの動機の描写が弱い。 しかも指名された時点で裏があると思うでしょ。 心理をうまく捉えているようで肝心なところがしっくりこない。面白いけど、なんだか細かい設定が気になってしまいました。 でも作者には今後も期待してます。 | ||||
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前半のストーリーはほんと胸糞悪い。でもそれは作者の力量あってこそだと思います。ここまで嫌で強烈なキャラクターにはなかなか出会えません。 一方後半は典型的なミステリ。証拠を集めてシンプルに悪を追い詰めていく展開。どうせならバッドエンドに突き抜けるぐらいの勢いが欲しかった。 | ||||
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伊岡瞬さんの小説を読むのは2度目です。 初めて読んだのは、『教室に雨は降らない』で、臨時教員!?が教室内に起こった事件を解決していくのが、自然でわざとらしくなくて、とても面白く、一緒に推理できる話で、読み終わってすがすがしくなり、またこの作者の小説を読んで見たいと思いました。 それから2年くらいして、この小説を読みました。あらすじはちょっと知っていたつもりでしたが、読み進んでちょっとして、だんだん苦しくなり、これから起こるであろう悲惨な事件を予想して、飛ばし、再び読み始めたのは、達也が接見を求めたところからでした。 心強い友達がいてくれたこともあって、ようやく一部すっきりした部分がありますが、それにしても主人公の両親の事故の本当の真相など、謎の部分が残っており、また、この小説で核を持つ達也の性についての描写は、気持ち悪いとは思うものの、心底恐ろしくてぞっとすると思わせるには、親子間のそういう行為などを描写しても全然足らず、未成年でも矯正できない悪はあると震え上がらせるには全然足りないものでした。もっと貴志祐介さんのようなおぞましいぞっとする描写があれば、もう少し物語の強弱になったのかなと思います。淡々と語られてヤマを感じませんでした。 接見を求めてきたところからは、親友の後押しもあってあっという間に解決した印象で、前半の悲惨な事件の描写が長すぎ、それも生きていない印象を受けました。 作者の次の小説に期待です。 | ||||
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