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春にはすべての謎が解ける
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春にはすべての謎が解けるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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早く次をどんどん出して、待ち遠しいほど読みたい。次が出版されるのが遅すぎる。 | ||||
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第1作「パイ」を読んで以降、フレーヴィア・シリーズに興味はあれど、距離をとっていた。 化学知識が豊富で、事件を解決できる明晰さの一方で、あまりに子供すぎるところが何だかなぁ・・・と。 この第5作のタイトルを見て、すべての謎が解けるなら、もしかして、と予感した。 原題は全然違うのだけれど。 間の巻をすっ飛ばして読んでみて、いつの間にこんなことに!? と思いながら、 フレーヴィア、ちゃんと成長してるじゃないか、と俄然意欲がわいて、2、3、4巻も読むことができた。 第6作をとても心待ちにしているし、第10作まで予定されているらしいので最後まで読むのが楽しみだ。 | ||||
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このシリーズは大好きで、何度か読み直しています。 表紙の絵や、あらすじを読んだら「おしゃまな女の子が偶然出会った殺人事件を解決する」 ようなコージーミステリーのように思えますが、違います。 「ちょっとブルーになると、あたしはいつもシアン化物のことを考える」「前に言ったようにあたしの趣味は毒物で、とりわけシアン化物に目がない。でも完全に公平にいうなら、ストリキニーネもけっこう好きだということを認めなくちゃ」「普通、あたしに面と向かってそんなことを言う人は、ストリキニーネ投与の候補者リストのトップにランクされる。被害者の弁当箱に数粒・・・」 などなど、物騒な想像も日常茶飯事のフレーヴィアは化学にどっぷり浸かった生活を送っている11歳。 「危険な犯人が野放しに!」「生きるか死ぬかの問題!」という言い回しを聞くだけで、動悸が早まって萌え~となるので、ミステリマニアであるのもまちがいない。(解説より) この通り、ホントに毛色の変わった女の子ですが、サンタクロースの存在は信じていたりと純な一面も多々あるのです。 著者のアラン・ブラッドリーは70歳のときこのシリーズでデビュー。 CWAのデビュー・ダガーを獲得しています。 とにかく、一度読んでほしいシリーズです。 | ||||
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作者A・ブラッドリーはアダムという探偵を主人公に作品を書いていたが、アダムが道端でメモを取っている少女と出会うシーンで少女のことが気にかかって先が書けなくなってしまった。(『パイは小さな秘密を運ぶ』「訳者あとがき」p440) そのままのシーンが本作品に出てくる。少女フレーヴィアはかつて挫折した作品と引き換えに生まれたのだ。 このエピソードは、フレーヴィアに対する作者の愛着の深さを示しているのかもしれない。 本作品の全体的な雰囲気はまるで孫に寄せるじいちゃんの気持ちとでもいうべき幸福さにあふれている。 その至福な感じが伝わるのは、フレーヴィアに対する訳者の共感を反映しているためかもしれない。 という感想なのだが、私はどうやらこの小説を推理小説だとは思わずに読んだらしい。 ヘンリー・ウィンターフェルトとかエーリッヒ・ケストナーといった児童文学の流れとして読んだみたいだ。 でもまあ、推理という点で言うと、トリックがどうのアリバイがこうのと絞り込んでいくふうではなく、「ウミガメのスープ」みたくある奇妙な出来事の理由を考えてみるという、四字熟語で言うならば水平思考の愉しみであるといえよう。 ちなみに、本作品の奇妙な出来事とは(死体に夢中で(p43)、死んだ人間をある意味楽しんでいる(p144)と明るく言うフレーヴィアにふさわしく)、口にハンカチを当ててその上から防毒マスクをかぶっている死体である。 この奇妙な死体を説明するために、読者は考えの枠を大きく広げてみるだろう。 しかし作者が示す答えを正しいとするなら読者は決して正答できないだろう。でもまあ、そこが水平思考で、それが唯一の正解であると考える理由は全くない。 さて、余談ですが、私自身が最近〈本の中で〉見つけた奇妙な死体を紹介します。 山で黒焦げになった死体がウェットスーツを着て足ひれを付け完璧なダイビングのいでたちだった。 信じ難いような話ですが。→『万国奇人博覧館』p530。 | ||||
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