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ロミオとロミオは永遠に
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【この小説が収録されている参考書籍】
ロミオとロミオは永遠にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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500ページ超の上に二段組という、結構なボリュームの本ではあるものの、2日間で読破出来てしまいました。 学校、体育祭といった日常的な物の残酷さに救い様のない展開、猥雑で活気あるアンダーグラウンドの雰囲気に最高な魅力を感じました。 確かに、登場人物が容赦なく(しかもかなり残酷なシチュエーションで!)死亡する点や、理不尽な国家や教師達という設定にはバトルロワイアルを彷彿とさせます。 ただ、濃密な設定や登場人物達の哲学的なポリシーが、この物語独自の世界を独立させているように思え、他のレビューにもあった通りバトルロワイアルのパクリとは言わせない作品となっています。恩田陸さんの限りない力量を感じました。 | ||||
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読みましたが、タイトルの感想に尽きます。 奇想天外な学園世界、同年代の少年達、モティーフは大好きなんですが、学校生活が悲惨すぎる。 楽しいコメディーじゃなかったな、これ… タイトルからコメディーだとばかり思って読みはじめ、作品の黒さに引いてしまいました。 実力テストやら卒業後の進路やら、笑えない…。 | ||||
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いわゆる大きな意味での「嵐の山荘」状態の、ちょっと未来の日本の学園の中で繰り返される、生徒総代をねらう少年同士のバトルの物語。 と書くと「バトルロワイヤル」みたいだが、作者の手腕でそうはならない。校則破りにはいろいろな罰則があり、それが観覧車に長時間乗せられることだったり(考えると結構怖い)、ごみの山と化したディズニーランドでの貴重品探しだったり、引きつりながらも笑える。 落ちこぼれ組は、地下に無限に広がるアンダーグラウンドで、昔の(つまり現代のだな)サブカルチャーの片鱗を楽しんでいる。「ナタデココ」って何だ?とか、合言葉が「てくまくまやこん」だったりして、それが最後の「成仏」につながるあたりは見事である。ラストがお気に召さない向きもあるようだが、私はいいと思ったな。 | ||||
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未来の日本が、本当にこんな状態になったら・・・・と思うと背筋がゾッとした。 過酷な状況下で、へこたれない少年たちの精神力には脱帽!! 誰を信用できるか、誰が敵なのか分からない学園生活を生き抜くのは、なんと大変なことか。 最後までスリルにあふれた作品だった。 | ||||
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近未来SFだけれど、奇妙に現実味をおびた世界。はちゃめちゃな大東京学園と、その地下の秘密のアングラ。精鋭の男子生徒たちがその間で揺れ動く脱走劇です。学園モノとSFの混ざった不思議なジャンルだけれど、魅力的な人物や背景の設定で、スリルを感じながらぐんぐん読み進む作品でした。「上と外」に近いものがあるかも。 作中に散りばめられたオマージュから、20世紀がどれだけ魅力的な時代だったのかがうかがえます。巻末には20世紀用語解説がついているので、そちらと照らし合わせながら読み進めるとより世界観の深みが増すはず。ストーリーうんぬんよりもパロディ部分を楽しめるかどうかで好き嫌いが出てきそう。 | ||||
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日本人だけが地球に居残る。だ、なんてまずありえない。 そう、思ってしまう人は読まないほうがいいと思います。 恩田陸がSF作品を書くのは珍しく、これを、SFと読んでいいのかも、ちょっと不安。 いつものパターンではちょっとした架空の世界(日本なんだけど日本のどこかの・・・とか、東北方面なんだけど、正確には記しませんよ。とか、北海道の**市を舞台に・・・etc)みたいな、架空的存在で物事が進む。 そんな作品が多い、恩田氏なのだから常に、この作品もいつも通りである。 「ロミオとロミオは〜」という、タイトルからもしかして・・・なんって展開はゼロ。アキラとシゲルの心の変化の仕方にも注目。 最初は、総長になる事だけを考えて進む彼らが【事実】を知りどのように、行動していくかが読みどころです 学園モノ ミステリ要素 葛藤と友情 この世界では入試試験の仕方も変わっていて、結構面白い。 内容はかなり長いが、スムーズに物語が進むため、あまり長く感じない。 | ||||
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13人の生徒たちが、学園からの脱走計画に翻弄していた。 憧れてやったの思いで入学した大東京学園からの、脱走。 活字であるはずの、物語が頭の中で鮮明に映像化されていく、文体の切れ味のよさ。そして、極上の人物構成。 一人の少女との出会いから、物語が様々に交差しだし【上】をも上回る物語の切れ味。 それぞれの想いが交錯するなか、学園最大のイベント「大東京オリンピック」が開催される。脱走するのにはこの日しかない。 アキラ・シゲルのいる現在から20世紀に繋がる道はあるのか? 恩田陸の初期の作品、独特のセンスが光る 至極の一冊です。 最後に微笑むのは、校長か。 はたまた彼らか。 | ||||
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一気に読んだ後、一抹の寂しさを覚えるのは、期せずして20世紀(というか60年〜99年が中心だけど)への鎮魂歌となっているからかも。たぶん、あのバブル期を体験した世代に特有の感慨かもしれませんが、ほんっとに21世紀って冴えないや。いや、現在アキラとシゲルと同年代の高校生にとって冴えてりゃいいのか。どう?今って冴えてる? | ||||
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恩田陸の学園モノって大好きです。 この作品も学園モノです。かなり変わった学園ではありますが。 舞台は未来の地球。厳密には地球と似ている星らしいです。溜まりに溜まったゴミのせいで、人々はこの星を捨て、違う星に移住しました。しかし、その後始末を押し付けられたのが日本人。日本は20〜21世紀の文化を非とし、封印します。その20〜21世紀の中心であった東京に建てられたのが「大東京学園」。熾烈な試験をくぐりぬけた者のみが入学を許されるエリート学校です。ここが話の舞台。 過ぎ去った全盛期のサブカルチャーがふんだんに散りばめられていて、本当に面白いです。恩田陸を表わすのによく言われるのが「郷愁」の小説。これは未来の郷愁でしょうか?言葉は矛盾していますが、そう思えます。設定がSFチックなのにも関わらず、現実味を帯びているのは作者の筆力のなせる業でしょう。 読み始めたら止まりませんでした。謎をはらんだ学園での脱走劇。小説を読んでいてワクワクしました。意外とも妥当とも思えるラストは恩田陸ならではの読後感に浸れてよかったです。 巻末のサブカル辞典まで楽しく読めました。 「ロミオとロミオは永遠に」という題名。作者本人はあとがきでなぜこの題名になったのか、納得のいく説明ができないようなことを言っていますが、僕にはなんてぴったりの題名なんだろうと思えます。 う〜ん、恩田陸すごい! | ||||
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タイトルが秀逸。頼まれなくても勝手にワクワクしてしまいます。 地球に残されて廃棄物処理をしている日本という設定も泣ける。 ラストが破綻しているといわれがちな作者ですがこの作品は比較的大団円を迎えたのではないでしょうか。 未来があるって素晴らしい。 かつて未来とは不安はありつつも『希望に満ち溢れている』といわれていたはずです。 生まれたときから残務処理をさせられている子供たちにとっての未来は?あくまで一つの提示としてはこういうのもありではないでしょうか。 物語はアキラとシゲル、二人の男の子を中心として進んでいきます。難関をクリアして大東京学園に入学した彼らを待ち受けていた学園生活とは?総代の座は?そして彼らの未来とは? 昭和ってもはやファンタジーだと思っていたけれどSFにもなってたんです。 | ||||
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舞台は、未来の此処日本、そして地球。 未来とはいうものの、それほど遠い未来という設定ではありません。 現代の大量生産消費社会に対する警告が含まれているととれないこともないです。 まぁ、作者がそんなことを考えてたかどうかは知りませんが。 未来の、特殊な社会となった地球の、特殊な学園での物語。 でも、いわゆる学園モノとは少し違います。 もちろん、どの時代でも子どもたちは同じですから、 学園モノが好きな方には楽しめると思います。 ただの学園モノじゃないのは、「脱走」そして「過酷な試験」。 題名や表紙から連想されるような話じゃ、たぶんないです。 私も題名や表紙絵から敬遠してましたが、読んだらおもしろかったですよ。 | ||||
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表紙と奥付から推測すると近未来SF小説かと思いがちだが、 (ハヤカワからの出版だし) 厳しい学園生活からの脱走小説、 いや、もっと大きな何かからの大脱走小説という感じでしょうか。 近未来とはいえ、日本、東京の変わり果てた姿と、 生きていくには指導する側のエリートになること。 少年たちは過酷な入学試験レースをくぐり抜け、 厳しい(とにかく厳しい)「大東京学園」に入学する。 しかし、ここにあるのは未来への絶望と この中で紹介される東京の在りようは懐かしくも悲しい姿で登場する。 異世界の冒険小説として読むか、恩田陸の描く現代を皮肉った小説として読むか、 どちらにしても楽しめることには違いない。 この厚さもあっという間ですよ、きっと。 | ||||
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めちゃくちゃ締め付けが厳しい未来の学園から、少年たちが命を賭けて 脱走を図る物語。20世紀のサブカルチャーが色々出てくるのが、なんか とっても懐かしかった。作者と世代が一緒だから、シンパシーを 感じたんだろうな、きっと。 アキラとシゲルの友情も良かったなあ。 それと、大東京学園で行われる実力テストや競技のルールが 「うげっ!」てなくらい過激でイケてて、読んでてワクワクしました。 映画の題名をつけた章のタイトルも、一見ストーリーと無関係のように 見えるんだけど、どこかでリンクしているところがあるでしょうか。 話の展開とどこかでつながった映画のタイトルを持ってきてない? と、 そんな気がしました。 ありゃ。表紙の下のほうで、なんかごそごそやってますね。 帯を外したままにしといたら、まずいですね。 元々どおりにかけておきましょう(笑) 『ロミオとロミオは永遠に』――未来の東京を舞台にした大脱走の物語。 恩田さんの筆が走る、登場人物の少年たちも走る走る走る~。 面白かったなー。 | ||||
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恩田陸としては珍しく、テンションが高く、独特の薄暗い雰囲気も薄め。 おそらくバトルロワイヤルを意識して書いているのではないかと思う。狂った制度や国、教師などかなりの要素がバトロワ的である。 ただ、バトルロワイヤルと一線を画しているのは、バトロワのあのアホ臭い文体がないところ(笑)と、学園が謎を秘めているところだ。その謎 が絶妙なスパイスとなって、バトルロワイヤルのパクりと言わせないだけの作品に仕上げている。 恩田陸はこんなモノも書けるのだなと、彼女の計り知れない才能を思い知らされた。 | ||||
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なんとなく「バトルロワイヤル」を思い出させる、 恩田陸氏には珍しい、テンションの高い作品。 読むほどに、飢餓感のようなものが募るのは不思議。 SFには「世界を作り上げる能力」が必要不可欠だと思っていますが、 このルールと世界をつくっただけでも十分満足な気がします。 | ||||
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タイトルどおり、いつもの恩田陸とはちょっと違う感じの本です。 近未来、全大東京学園という全寮制の男子校に入学したアキラとシゲル。目標はそこの卒業総代になること。 だが、とても教育とは思えないような、過酷で無意味で文字通り命がけの「実力テスト」を受けつづけるうちに、アキラは学校に対して大きな疑問を抱き始める。脱走に失敗したら入れられるという「新宿クラス」、脱走に燃える彼らと接触するアキラ。 これから一体どうなってしまうのか……結構緊張して読めます。 ただ、物語前半部分は学園の説明や世界背景の説明などでちょっと失速気味。 「アメリカ横断ウルトラクイズ」や某特撮モノのパロディ的場面がところどころに出てきたり、DJがアカサカだったり、放射能汚染で耳が黒くなったネズミ「ミッキー」など、ささやかな笑いどころが満載なのが今までの恩田陸っぽくない所、逆に言えば、新鮮です。 後半部分はぐいぐい引き込まれます。 | ||||
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なんか今までの恩田陸の本とは違う感じでした。 迫力の起こり方が、今までは「まさか・・!」って感じだったけど、 今回は正面から迫力がくるって感じで・・・ って、意味わかんないですよね。 すみません・・・。 でも、とにかく読む価値あると思います! | ||||
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正直なところ、バトルロワイヤルもどきの教師と登場人物設定に、へきえきしながら読み出したところ、中盤より快走しはじめて、後半でひっくりかえしてもらえます。 前半1/3 の第一印象にまけず、読み進んで下さい。 | ||||
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近未来の地球。他所の国は皆揃って「新地球」に移民したものの、日本だけ国連決議で「はぶんちょ」され地球に残って、環境汚染の処理などを行う世界。「大東京学園」という名の男子高は、人々の憧れの的であり、またひとつの「娯楽」でもあった。 この学園に新入生として難関を突破し入学してきたアキラとシゲル。彼らは、間もなくそこが異様な世界だと気付く。そこにいる意味を失い、命の危機すら覚える日々に彼らと仲間たちは学園からの脱走を企てるが――。 ユーモアに笑い、脱走を試みながらも志半ばで命を落とす少年たちの死に涙する。そして、この世界の異質さ――。 同著者の「ねじの回転」(集英社)と併読すると恩田的歴史観が感じられるような気がする。 それにしても、昔、平井和正さんがこういうヘンな学園モノを書いてなかったっけ? | ||||
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