■スポンサードリンク
(短編集)
嗤う名医
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
嗤う名医の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久坂部さんの長篇は思いテーマを取り上げたものが多いけど、短篇は重いテーマをとろあげてもコミカルな筆致のブラック・ユーモアという感じで面白い。特に「名医」とされた医師の裏側を描いた「至高の名医」、「名医の微小」が面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
専門的な医療用語にリアルな医療現場の内容が細かく描かれています。素人の私にはドラマやマンガのイメージを膨らませながら読んでいるので正確な理解をしているとは言いづらいですが、それでも想像を膨らませてくれるような描写です。 また、短編小説内で一番面白かったのは”寝たきりの殺意”でした。世にも奇妙な物語に出てきそうなミステリー的な雰囲気で、なによりオチが印象的でした。映像化したら絶対におもしろいと思います。 それ以外は、面白い物語もありますが、正直微妙な物語もありました。それも短編小説の醍醐味だと思いますので、時間があれば購読をお勧めいたします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この著者は一定の筆力があり、そこそこ読ませるものを書ける人だと思う。あ まりに衒いがひどすぎるきらいがあるが、(私の勝手な名付けだが)「筆の悪達者 な作家」。「廃用身」でも感じたが、かなりアクの強い表現を好み、なかなか他の 作家が取り扱わないような題材で小説を書く。 「廃用身」などは、もう少しで「身体障がい者差別」につながるようなことを、 ギリギリの線で何とかエンタメ小説として成立させている。テーマでも著者以外 にはなかなかストーリーが立てにくい、現代医療に関わるストーリーを描いてい る。 医者との触れ込みだが、正直「まともな医者?」と疑うこともある。特に医師 の労働条件(生産手段を自分で持っているので、通常の労働者の定義には入らな いが)に関しては、意味不明のことを上から目線で寝言を言う(医者に労基法を 適用するのはおかしくて、超過勤務が当たり前らしいが、意味づけが説得力がな く、大きな声でがなり立てているだけ。かなり「権利」というものを勘違いして いる)。 さて本書は、著者の医療をめぐる(と言うより医療に関係ない著作があるのだ ろうか)、取り立てて褒めるところもない雑文集。 「寝たきりの殺意」。数ページで「落ち」が分かる。この類いの手法は使われ 尽くしていて、「またか」とうんざりする。描写も薄く興趣がわかない。習作レ ベルの作品。 「シリコン」。これも文字通りのストーリー。豊胸手術で酷い目にあう患者を 面白おかしく描こうとして失敗。「運がとことん悪い」主人公のエピソードが、 犬の糞とかカラスの糞とかが出てくる。説得力がなく、いい加減に幾つかの思い つきを出しているだけ。女性は誰でも胸が大きいのを望むと思っている単調な想 像力。モデルさんを見てみれば、そうでないのはすぐに分かる。平面的思考と重 みのないストーリー。 「至高の名医」。漫画の「ブラックジャック」のような仕立てが好みらしい。 糖尿病から肝硬変、胃がん、こんな医者が大病院の中にいる訳がない。文中でHIV 感染に関する医師とも思われぬ誇大な恐怖心の描写がある。これはさすがに頂け ない。 「愛ドクロ」。頭蓋骨で人の美醜を測る人。それだけの物語。何のつもりで書 いたのかさえ不明。 「名医の微笑」。よくあるストレスによる人間行動を笑うもの。味もない。 「嘘はキライ」。面倒なので斜め読み。 まあ、適当に書き散らした雑文をそのまま書籍化したもの。多分数日で書いた ものだろう。著者も偉くなった者で、内容の全くない雑文を(赤川次郎のように) 推敲もなく上梓したのだろう。酷い作文を出版するなどは、「勇気」があります ね。 ☆? ある訳がない。 時間を返してほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読書録「嗤う名医」4 著者 久坂部羊 出版 集英社文庫 p259より引用 “「ほんとうさ。疋田教授は学会の基準地決 定に影響力があるだろ。彼の一声で中性脂肪 の基準値が一〇ミリグラム下がれば、薬の売 り上げが億単位で伸びるんだ。だから、製薬 会社からな」” 目次より抜粋引用 “寝たきりの殺意 シリコン 至高の名医 愛ドクロ 名医の微笑” 医療や病院界隈で起こる事件を描く、短編 小説集。全六編。同社刊行作文庫版。 不便な体でありながらも、日課の運動をこなす男性。努力しても動かない下半身とあまり関係の良くない息子の嫁とのやり取りにいら立つが…。(寝たきりの殺意) 上記の引用は、高名な大学教授の不正経理 疑惑についての台詞。 人の健康を左右する基準が、薬屋さんの儲け のために決められているのなら、基準値など というものは当てにせず、自分の体を自分で 管理できるようになりたいところです。 著者は出版当時、現役の医師であったそう で、実体験を元に書かれている部分もあるの でしょうか?リアリティのあるホラーといった 味わいで、「世にも奇妙な物語」で映像化さ れそうな雰囲気です。面白いけれど少々気持 ち悪く、後味もすっきりしない作品ではない でしょうか。 ーーーーー | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医師にまつわる「もしも」のウラ面を想像した短編集。 自分にはブラック、エログロが合わずすぐ売ってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近大⬛️病院で大変な事件が有りました。小説化を希望致します。シリコンが怖面白かったです。なんか本当にいそうな医師&看護師&患者でした。この小説を読んで自分が入院していた時の事を思いだした。看護師さん同士で亡くなりそうな患者の命日を賭けていた事を。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久坂部羊の本はこんなもんでしょう。医学の知識をベースにした作品が多いが、たまに鼻につく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。あげくに嫁は看護婦や医師にわたしが痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしている。きっと施設送りにしようと企んでいるに違いない。そんなことはさせないと叫ぶが―「寝たきりの殺意」。豊胸手術に失敗した運の悪い女を描いた「シリコン」他、現役医師による背筋が凍るミステリー全6篇。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役の医者であり、作家の久坂部羊さんの本は、何冊か読んでとても面白いというか変わった視点の作品が多く、グロテスクな表現が多いため、敬遠される方も多いと思われる。(無痛・破裂・廃用身などオススメ) この嗤う名医は短編集で、それぞれ名医と呼ばれる先生が主人公で、もう一般人からするととんでもない話が繰り広げられる。 脳梗塞で半身麻痺して自分の息子の嫁から殺されかけていると思い込んでいるが実際は自分が痴呆症にかかっている名医とか(笑)、胸がないのでシリコン入れたら中でとんでもないことが起こり、今度はそれを取り出す手術をした名医が手術に失敗して、それをもみ消そうとして女にバレて、ヤクザに全てを奪われた名医とか(笑)、自分のちょっとしたケアレスミスで患者の重大な症状を見逃してしまい、結局亡くなった後に遺族から訴えられるのが怖いのだが、良心の呵責で自ら告白しようとして、看護婦さんの送別会で不倫してしまい、その女性から私はエイズだと告白された名医とか(笑)…。 医療現場の実際に起こっていることを鋭くえぐった、快書である!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前 10年も もっと前? 公民館で借りてきた 《 廃用身》を 読んだときの 怖さが フラッシュバッグした。そのときの 感じは ゼペットじいさんが 生のピノキオの 手やら 足やら つけたり外したり 楽しんで 交錯しながら 工作してる!と。 魚を釣る餌は サカナ。人が 極まり尽くすまでの糧も ヒト。 『 寝たきりの殺意 』は 実際に 今でも これから先も あり得る 実話 だと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どの話も、ストーリーがもの足りず。少し不満が残る一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医師が描くブラックユーモアが効いた医療ミステリの6つの短編集。 どの話も医師が登場するが、いずれも表の顔と裏の顔を巧みに使い分けていた。過激な性描写や異常なまでの趣味、特殊な能力など、いずれも普段とのギャップが際立っていて楽しめた。 個人的には「至高の名医」と「嘘はキライ」が好きだった。 「至高の名医」は、自分に対しても他人に対しても厳しく、努力を惜しまず、誰からも素晴らしいと賞賛される医師が、誰も気づいていない自らの医療ミスに対してどう振舞うのかという話。途中からまさかの展開が待ち受けており、最後まで楽しめた。 「嘘はキライ」は、嘘をついている人の後頭部から煙が出ているかどうかで嘘を見抜くことができる医師の話。本書の中で、唯一ブラックユーモアがなくきれいにまとまっており、読後感もよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古くは、森鴎外に始まり、北杜夫、山田風太郎、渡辺淳一、帚木蓬生、 南木圭一、海堂尊と医師出身の作家も多いが、今回の久坂部羊氏の作品は、 これの作家にないブラックな怖さ!面白さに引きずられる。6編によりなる 短編集だが、特に「名医の微笑」は、その2つの顔のギップ、性癖にぞ~とした。 その描写とエログロな感じは、江戸川乱歩作品に通じるものがある。 今までの医家作家系譜に無い作風に、他の作品も是非、読んでみたいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
様々な医師を主人公にした短編集。久坂部羊の短編小説を初めて読んだのだが、どの短編も医療に関する深い知識をベースとしたミステリーの中にブラックユーモア、恐怖など様々なスパイスが効いていた。反面、これまでのよく練られたプロットの長編ミステリーに比べると物足りなさを感じてしまう。 『寝たきりの殺意』『シリコン』『至高の名医』『愛ドクロ』『名医の微笑』『嘘はキライ』の6編を収録。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6話の短編集。 それぞれの話に繋がりはない。 医者が主人公の話だけでなく、 高齢者や看護師などの視点からの話もあり、 非常に楽しめた。 内容としては、シリアスな内容から ユーモラスな内容まであり、飽きずに読破できた。 私としては、やはり医者が主人公の 話に興味を引かれた。 日々の診療や患者対応に疲弊しながら、 如何に自分を見失わずに自我を保てるか・・ 医者の苦悩の一端を感じることが出来た。 私としては、「至高の名医」がお気に入り。 主人公の医師の苦境や心境の変化を、 リアルに体験できた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集なんです。 医療の世界を舞台にしてはいるけど それ以外の一般の世界にも通じる人のサガ 完璧な人間なんてあり得ないのだろうし それ以前に何が正しくて何が間違いなんて 結局結果論には及ばないのだろうし 人間、とにかくすべての人間はいつか死ぬということ その死に方がどうであれ「必ず死ぬ」のだけは確かで とか、なんかいろいろと関係のないことを考えながら読みました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家さんの他の作品も読みたいです。 お医者さんということもあり、描写がリアル、内状がリアルで、怖いもの見たさという感じもありますが、他人事ではなく、いろいろ考えさせられます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
娯楽性もある書籍。マンガのように、あっという間に読み終わった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『悪医』が凄く良かったので、新作予約して読んでみたが、期待ハズレ。医者や医学関係者を主人公にした少しブラックな短編集。読んでて、そう楽しめるもんではなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少々悪趣味。面白いですが、この手の表現に免疫ない人は危険ですので手を出さないで下さい。 個人的には「自分は読むけど人にはすすめない」作風です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!