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(短編集)
嗤う名医
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嗤う名医の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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読書録「嗤う名医」4 著者 久坂部羊 出版 集英社文庫 p259より引用 “「ほんとうさ。疋田教授は学会の基準地決 定に影響力があるだろ。彼の一声で中性脂肪 の基準値が一〇ミリグラム下がれば、薬の売 り上げが億単位で伸びるんだ。だから、製薬 会社からな」” 目次より抜粋引用 “寝たきりの殺意 シリコン 至高の名医 愛ドクロ 名医の微笑” 医療や病院界隈で起こる事件を描く、短編 小説集。全六編。同社刊行作文庫版。 不便な体でありながらも、日課の運動をこなす男性。努力しても動かない下半身とあまり関係の良くない息子の嫁とのやり取りにいら立つが…。(寝たきりの殺意) 上記の引用は、高名な大学教授の不正経理 疑惑についての台詞。 人の健康を左右する基準が、薬屋さんの儲け のために決められているのなら、基準値など というものは当てにせず、自分の体を自分で 管理できるようになりたいところです。 著者は出版当時、現役の医師であったそう で、実体験を元に書かれている部分もあるの でしょうか?リアリティのあるホラーといった 味わいで、「世にも奇妙な物語」で映像化さ れそうな雰囲気です。面白いけれど少々気持 ち悪く、後味もすっきりしない作品ではない でしょうか。 ーーーーー | ||||
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脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。あげくに嫁は看護婦や医師にわたしが痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしている。きっと施設送りにしようと企んでいるに違いない。そんなことはさせないと叫ぶが―「寝たきりの殺意」。豊胸手術に失敗した運の悪い女を描いた「シリコン」他、現役医師による背筋が凍るミステリー全6篇。 | ||||
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現役の医者であり、作家の久坂部羊さんの本は、何冊か読んでとても面白いというか変わった視点の作品が多く、グロテスクな表現が多いため、敬遠される方も多いと思われる。(無痛・破裂・廃用身などオススメ) この嗤う名医は短編集で、それぞれ名医と呼ばれる先生が主人公で、もう一般人からするととんでもない話が繰り広げられる。 脳梗塞で半身麻痺して自分の息子の嫁から殺されかけていると思い込んでいるが実際は自分が痴呆症にかかっている名医とか(笑)、胸がないのでシリコン入れたら中でとんでもないことが起こり、今度はそれを取り出す手術をした名医が手術に失敗して、それをもみ消そうとして女にバレて、ヤクザに全てを奪われた名医とか(笑)、自分のちょっとしたケアレスミスで患者の重大な症状を見逃してしまい、結局亡くなった後に遺族から訴えられるのが怖いのだが、良心の呵責で自ら告白しようとして、看護婦さんの送別会で不倫してしまい、その女性から私はエイズだと告白された名医とか(笑)…。 医療現場の実際に起こっていることを鋭くえぐった、快書である!! | ||||
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以前 10年も もっと前? 公民館で借りてきた 《 廃用身》を 読んだときの 怖さが フラッシュバッグした。そのときの 感じは ゼペットじいさんが 生のピノキオの 手やら 足やら つけたり外したり 楽しんで 交錯しながら 工作してる!と。 魚を釣る餌は サカナ。人が 極まり尽くすまでの糧も ヒト。 『 寝たきりの殺意 』は 実際に 今でも これから先も あり得る 実話 だと。 | ||||
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『悪医』が凄く良かったので、新作予約して読んでみたが、期待ハズレ。医者や医学関係者を主人公にした少しブラックな短編集。読んでて、そう楽しめるもんではなかった。 | ||||
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少々悪趣味。面白いですが、この手の表現に免疫ない人は危険ですので手を出さないで下さい。 個人的には「自分は読むけど人にはすすめない」作風です。 | ||||
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筆者の長編はほとんど読ませていただいたが著者独自の視点で現代医学の光と影が巧妙に描かれていて斬新である。 しかし短編となるとその長所が十分生かされておらず、むしろ奇をてらいすぎる感じが否めなかった。次作を期待する。 | ||||
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