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葡萄園の骨



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【この小説が収録されている参考書籍】
葡萄園の骨〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

葡萄園の骨の評価: 3.63/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(1pt)

ギデオンの講釈を省略して訳したろ!

この訳者の日本語にしては やけにスルッと読めるんで「おかしい」と感じたら、途中の頭蓋骨の突出骨折を説明する部分がゴッソリと省略されている。スケルトン探偵シリーズからギデオンの解説を省いたら皆のレビューが異常に悪いのも理解できる。
ギデオンが頭蓋骨骨折の蘊蓄を語った部分はこうである。「大後頭孔周囲は非常に骨が分厚いが更に側頭骨岩様部は厚い。だから大後頭孔と周囲の骨がリング状に頭蓋骨の中にめり込むんだ。頭蓋は人体の中で唯一外骨格つまり大事な大脳を守る骨が外側に位置している。脳の硬さは小児でゼリー状でこの年齢ならプディングと同じ程度だ、下から強い力が高速度で圧縮するように大脳底面にかかると大脳の直撃損傷(直接損傷)coup injuryが起きると同時に頭頂骨や側頭骨の最も弱い部分に圧力が急激に掛かる。するとここが外側に飛び出す。この部分は反衝損傷 contrecoup injuryを起こすから血腫(凸レンズ状の血の塊)を形成する。この血液の染みは一年程度では落ちない程の痕跡を残す。大後頭孔からペンライトを当てると ほらこの通リ赤紫〜茶色の広範な出血痕が認められる。ところでジョン、君にはクープとコントラクープの出来方について教えたよね?」という部分がゴッソリ落ちている。どうみても「わざと」だ。この訳者は日本語がご不自由なことは知っていたが不誠実だとは思わなかった。蛇足だが「直撃損傷(直接損傷)coup injury」「反衝損傷 contrecoup injury」を医学部の学生は何度も繰り返し教わる。2年生で「脳解剖・中枢神経解剖」3年生で「法医学」4年生で「脳外科」5年生で「神経内科実習」等々それだけ大事な事象なので繰り返し教わるものだ。訳者が誠実であれば身近な医療従事者のアドバイスを受ければ斯様な醜態を晒さずに済むはずである。
葡萄園の骨〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:葡萄園の骨〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
4151751122

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