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(短編集)
りぽぐら!
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りぽぐら!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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こうも言葉遣いが違うだけで同じストーリーのハズなのに印象がちがうのか。時代も性別も自由自在だ。あるときは平安の世に。あるときは現代に。ストーリーも出来上がってるが、こんな言葉遊びがあったとは! | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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西尾さんの言葉遊びが楽しい人には、ウレシイ一冊だと思います。 | ||||
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使える文字が少ない中での表現の仕方が面白かったです。 さすが西尾維新!! | ||||
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こういった制約つきの文章の快感は、何よりもまず書き手にあるものなのだ。ルールの隙間を掻い潜って単語をこねくり回すのは、実のところとても楽しい。<物語>シリーズよりよほど“趣味で書いている”だろう。 では、それが読み手にとってどうかというと、なかなか難しいところで、本書でも作者の楽しみが読者に十全に伝わっているとは思えない。思うに、禁止ワードの選択がアトランダムであるため読者と共有しづらいのが問題である。「あ行&か行を使用禁止」とか、もっと把握しやすいルールなら、作者がどの単語を避けるためにこういう言い回しにしたのか読みながら想像したり出来るのだけれど。 実験材料として俎上に乗せられた短編自体はどれも面白く、リポグラフ版もヴァリエーションとして楽しめるよう工夫はなされていると思う。それを抜きにしても、ひとつの話を5ヴァージョンも読むなどという妙な体験は初めてで、そのこと自体が本書の意義だと言えなくもない。 意地悪く考えるなら短編3作で本を1冊でっちあげたわけだが、活字を大きくしたり余白の多い段組にしたりするよりは随分と高級な手法である。何より、ネームヴァリューやセールス実績をこういう実験作の刊行にこそ利用する、作者の心意気や良し、といったところか。 | ||||
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五十音からNGの文字を設定し残りで作品を構成するのは昔からあった実験だ。 日本の作品で有名なのは筒井康隆の「残像に口紅を」だ。 これは徐々に使える文字を減らしていき、最後はかなり壮絶なものとなっている。 文学者としての矜持を感じさせる作品であり、今もこれを超える挑戦は見当たらない。 少し違うかもしれないが、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」は後半でリポグラム的な手法が使われている。 これらは書き手の言語的に表現が出来なくなっていく過程と読み手の理解の均衡点を探る過程が平衡して進んでいく。 本作はもっと正統的なリポグラムであり、ルールとして当初から使えない文字が決めてある。 そのため、最初の一段落で方向性が決まればあとは最後まで普通の小説として読むことができる。 つまり書き手との間の駆け引きは最初だけで終わっている。緊張感が無い。 これだけでは先人の作品ほどの驚きは得られないし、書き手も物足りない。 だが、3篇の短編にそれぞれ5篇ずつのバリエーションとなると話は変ってくる。これは結構、難易度が高い。 言葉を操るテクニックがそれだけの数、必要だからだ。 どの作品も癖はあっても不自然ではない。小説として成立しているのだ。 まぎれもない、いつもの皮肉っぽい西尾節だ。 それぞれは短いだけに物足りなさが残るが、それをバリエーションで見せている。 書き手の技量があって実験でありお遊びだ。 ストーリーテラーとしてだけの評価ではなく文学性を指向し始めたマイルストーン的な作品だ。 恐らく、当面の間は一般的なファン層には受け入れられないだろう。 しかし近い将来、本作は西尾維新の名前を一段階、引き上げることになるであろう。 special thanks のラス前に講談社校閲第一部があげられている。事務方の苦労をしのばせる。 | ||||
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この本は西尾維新さんらしさが詰まっている感じですね。 文体と言い、キャラの性格といい、台詞と言い、言葉遊びといい。 表紙に書いてある通り、言葉遊び!っていうかりぽぐら!っていうか、まあ実験的な一冊なので 内容(展開)は衝撃的でしたが、小説を楽しむというより、日本語を楽しむ物。楽しめるものという感じでしょうか。 日本語が好きな自分にとっては、非常に楽しめる一冊でした。 内容は同じでも、言葉の変化によって伝わり方、感じ方が違う。自由を無くすことによって事実、幅は狭くなってしまうが、代わりに想像としての自由が広がる事を知れた気がします。 実際に書いてみようとしましたが、一行書くだけで結構ハードな感じ。語彙力とそれを構成する力がないとキツい。 | ||||
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