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オラクル・ナイト
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オラクル・ナイトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ポール・オースターの翻訳版としては最新の本作。う〜ん・・・。人気作家なのにレビューが少ないですな。僕は本書の前に『鍵のかかった部屋』を読み、著者の自画像がぐんと押し出されたリアリズム作品に「ポール・オースターの素顔が見れたな」という印象を新たにしたばかりだ。で、本作なのだが、多彩なモチーフを持ち込み話を展開していくストーリーテラーとしての実力は認める。だが、他レビュアー氏の指摘にあるよう、表現したい切実さがどうも薄い印象をぬぐえない。それとともに物語内物語の構造を中心とした設計でネタを盛り込み過ぎ、どうも作品の『中心部』--(テーマといってもいい)--が、がしっとつかめなかった。本作の前に描かれた『幻影の書 (新潮文庫)』はあれだけメイン・モチーフが明確で傑作と呼んでいい完成度と著者のコアの熱さがあふれでていたのだが、どうも本作ではそれが弱い。面白いことはおもしろいのだが、そこだけが残念だ。 | ||||
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赤には愛と憎しみ、青には忠誠と憂鬱、色にさまざまな暗喩があるように、人にもそれぞれの物語があり、それらが偶然出会うことでさらなる物語が生まれる。オースターお得意の偶然の物語を、詳細な注釈や小説内小説でさらに深く掘り下げた一品。 とはいえ話の支柱になる部分と顛末に、小説の半ばで感づいてしまったのが痛かった。引き込まれる語りの持ち主なので退屈はしないものの、ストーリー自体はありがちなものだったので、読み終えたときに冷めてしまっていたのがもったいない。 | ||||
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ポールオースターの新作(原書は2003年なのでずいぶん時間は経っていますが)。 80年代のNYを舞台にした作家の物語。それに、著者得意の物語の中の物語3つが絡む、 ややっこしい話です。奇想天外な話(『ミスター・ヴァーティゴ』みたいな話も好 きなのですが)はないけどどれもなんとなくありそうな話。それが複雑に絡むとこ ろは著者の真骨頂でしょう。 物語がクロスするのでちょっと判りづらいかも。これを原文で読むのは僕の英語力 では厳しそうです。それでも、スケールは小さい目だけど良くできた物語です。 「想いは現実なんだ」 「言葉は現実なんだ」 著者の言葉を大事にする姿勢を感じる本でした。 | ||||
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