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孤独の発明
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孤独の発明の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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| これは書くことに目ざめた作家の告白であり、緊張に満ちたオースターの詩的な最高傑作だ。カフカの日記やブランショの批評などと並べることができるほど、ここでオースターは書くこととの意味とその謎について問い続ける。その一行一行が思索に満ちており、熟読を要請するだろう。 書き手は父親の死を契機に、死と自分が書くことを結びつけて考えていく。父親の記憶と、今は父親になっている自分、そして自分の子供。この書物を書くことによって、作者自身が父親の死を体験することになるのだが、そうすることによって父親は新たに生きはじめることになる。喪の作業の見事な記録となっている。 第二部の「記憶の書」がこの本の中心となる。なぜ記憶と書くことなのだろうか。書くことにおいてこそ、わたしたちの無限の記憶がかかわってくるからだ。過去はその全体がこの現在と共存している。その潜在的に共存している過去と特権的にかかわる仕方が書くことに他ならない。そしてそれは間違いなく、いくつもの生を同時に生きることになるだろう。文学的評論としてももっと読まれるべき作品。 | ||||
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