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黒龍の柩
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黒龍の柩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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久しぶりに司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」を読んだのだが余談の多さに読む気を失い「黒龍の柩」を読み返すことにした。 「黒龍の柩」は第一章から第三章の途中まで盛り上がりが無いと言っていい。 しかし山南がなぜ脱走し切腹を受け入れるような行動をとったのか、が解かってくるにつれ途中で本を置けなくなる。 北方氏が書いた「土方歳三」はただの人斬りではない。 「夢」や「人との繋がり」を大切にし闘う・・・真の「漢」を描いている。(まぁ〜かっこよすぎるけど・・・。) 会話が多いという人もいるが余談が多いのよりかはハッキリ言って良い。 サクサクと物語を読み進めることができる。 司馬氏が書かれた「土方歳三=(イコ−ル)ただの人斬り」という書き方にずっと違和感を感じていた。 「黒龍の柩」を読んでしまうと「燃えよ剣」は霞んで見えてしまう。 | ||||
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「黒龍の柩」で描かれている「西郷隆盛」は小心者で狡賢く一言で言うと(言葉は悪いが)「卑怯者」である。 しかし物語の中では名前が出てくるだけで言葉を一言も発していない。 いつ出るか・・・いつ出るか・・・と期待していたのに出てこず肩透かしを喰らったような心境だ。 土方歳三は「蝦夷地に独立国家を建設する」という「夢」のために戦い、西郷の卑怯で執拗な妨害に遭い、そして・・・。 唯一の不満は物語の終わり方。 最後の最後で消化不良な違和感だけが残った・・・ので本当は星5つなのだが星4つとさせていただきます。 「こういう終わり方ってありなのか?」と読んでいて思ってしまった。 夢と義のために生き「独立国家設立」という夢破れてもなお生き残った土方歳三VS本書の中では小心者で狡賢い西郷隆盛が闘う場面を書いてほしかったなぁ〜歴史上有り得なかったことだから書けなかったのかも知れないけれど・・・歴史小説だから書けなかったのか?もしも本書が時代小説だったら書けたのかなぁ〜。 前にも書いたが終わり方が消化不良な感じがしてならない。 | ||||
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新国家設立に向けて行動する土方さん・榎本さん・その他もろもろ・の人たちが新政府軍と戦う姿・試衛館の人々との友情がロマンティックに書かれてます、本当面白い!!読んでて感動しますね。 あと、いままで徳川慶喜が好きではなかった人、この本を読むと慶喜さんの見方が変わりますよ。 おすすめです!! | ||||
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北方氏による異説とも呼べる土方歳三の新選組。 池田屋や鳥羽伏見あたりで終わる新選組物語も多いですが、この話では池田屋から始まります。 そしてこの上巻では、なんといっても山南敬助。 脱走の原因については諸説あるようですが、北方氏の設定が一番スムーズで納得がいく感じでした。 ただ、痛いです。 読んでいて山南の心身の痛みが伝わってくるようで・・・ | ||||
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上巻では、山南の設定がとてもよくできていて感心しましたが、下巻では新選組のスケールを超える人物が多数登場し、作者の北方氏はかなりエンターテイメントしてしまいます。 徳川慶喜や原田左之助の設定から、なんとなく土方への流れを予想してしまいました・・・。 正史では、5月11日の今日が土方歳三の命日です。 | ||||
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氏の書く歴史小説は吉川英治氏とは異なる。 三国志でもそうだが氏特有のハードボイルドのエッセンスが見事に融合している。 それがファンにはたまらない。 激動の幕末。剣と志で走り続ける土方歳三。 上巻は池田屋事件から下巻は五稜郭の戦いまであますところなくハードボイルドです。 氏の幕末歴史観が下巻では繰り広げられます。 間違いなくエンターテーメント。 面白いです。 | ||||
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ハードボイルド作家として「男」を描き続け、歴史物も手に染めている北方謙三が新撰組と土方歳三を材に取り上げるのは不思議ではない。読みどころは再三描かれてきた「新撰組」を、著者流にどう料理するかという点だろう。 上巻は池田屋事変の最中から始まり、鳥羽伏見戦後、江戸に帰還するまでが描かれる。 司馬遼太郎は「燃えよ剣」で、倒幕・佐幕といった政治向きの話はかかわらず、剣の道のみに生きる人物として土方歳三を描くが、本作の“北方”土方は勝海舟、小栗忠!順、坂本竜馬といった論客たちと交わり、影響を与えられつつ、日本をどうするべきか、どう生きるべきか、新撰組をどうしていくべきか模索する人間として描かれる。 司馬作品では鳥羽伏見での敗走後は、甲州鎮撫隊や近藤勇との訣別などの展開が駆け足になり寂寥感を伴うが、本作ではこの段階で土方は江戸でも激しく模索する。 上巻の前半で、土方歳三と負けず劣らず、新撰組総長の山南敬介が活躍するのが新鮮(2004年のNHK大河ドラマ「新撰組!」での山南の描き方に近いかもしれない)。史実では隊規違反の咎を受け切腹させられる人物だが、土方と思いを同じにする聡明な人物として描かれており、切腹に至る決着をどうつけるのか、と変な意味で心配してしまった。 沖田総司と、彼と同じ病を患う娘との交情シーンや、ストーリーの随所に現れる白刃による殺陣シーンはいかにも北方調で印象的だった。 クールで聡明な土方歳三という基本スタイルは変わっていないが、新たな一面を見せる“北方”土方も悪くない。 | ||||
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後半に入り作品の様相は大きく変わっていく。 列強に付け入られる隙を与えないため朝廷軍とは非戦を貫く。幕府は解体させるが徳川慶喜を担いだ新国家を蝦夷に建設する。そんな夢を見た男たち、坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜自身、榎本武揚、そして土方歳三のストーリー。その夢に気づいた西郷隆盛は竜馬、小栗を謀殺。江戸から北に逃れた徳川慶喜を追う。 前巻で激しく生き方を模索していた土方歳三は夢に賭ける。追いすがる薩摩の間諜を追い払いつつ、北へ向かう。甲州、会津と転戦する土方。薩摩の剣豪中村半次郎との果し合い。正史を変えない範囲で新たな物語がつづられていく。 この本のテーマは、男の夢、男の生き方だと実感できたとき、北方謙三が用意したラストの意味が理解できる。 それにしても上巻でもそうだったが、下巻は全くといっていいほど、女っ気がないのも潔い。 | ||||
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いろいろな作家が新撰組を題材にして小説を書いていますが、今回は北方謙三氏の著作を読んでみました。話は池田屋事件から始まり、五稜郭陥落までが描かれています。大半の新撰組小説は土方歳三が主人公で本書でもそれは変わりませんが、物語を通して山南敬介が深く関わってくるのが特徴でしょう。大河ドラマで堺雅人氏演ずる山南さんのファンになった方にはうれしい話ですよね(ドラマとはイメージが異なるけれど)。もうひとつの特徴は大胆な仮説(それは本書を読んでお確かめください)を元に大政奉還後の蝦夷地を巡るドラマが熱く描かれていることです。北方版の土方はとにかく強い。今までの土方で一番強いかも知れません。そしてラストには意外な展開が待っています。 | ||||
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人が夢を持ったとき、どのように変わっていくのだろうか。 土方歳三には、夢などなかった。 親友・山南”は新撰組のために命を張り死んでいった。 その親友の夢を土方はどこまで理解出来たのだろうか。 土方歳三は坂本龍馬に出会う。 勝・小栗・西郷、土方・・・出会う誰もが坂本龍馬の中に夢を見る。 ”人に夢を与えられる人間”、それが坂本龍馬だった。 坂本龍馬が殺される。その時、人々の心を繋いでいた細い糸が切れた。 勝・小栗・土方は、新国家の夢を実現させようと奔走する。 西郷隆盛は、暗殺集団を操り、邪魔者を殺し、妨害していく。 坂本龍馬に出会い、何かが変わっていく土方歳三。 それは何なのだろうか? | ||||
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坂本龍馬が殺される。その時、人々の心を繋いでいた細い糸が切れた。 勝・小栗・土方は、新国家の夢を実現させようと奔走する。 西郷隆盛は、暗殺集団を操り、邪魔者を殺し、妨害していく。 夢を諦める男達がいる。自分の前にある壁の強大さに絶望し、諦める男達がいる。 夢を汚す男達がいる。高い理想を捨て、自分の世界に入り込み、邪魔者を消していく。 夢に倒れる男達がいる。生き残った者に夢を託し、死んでいく。 夢を捨てた男達に輝きはない。 輝き続ける土方歳三。 その輝きは、悲しみの光を放つ。 土方歳三は、夢を坂本龍馬からもらった。 土方歳三は、その夢を育てた。 そして、諦めず、行動し続けた。 諦めない、諦めない。決して諦めない。 絶対に諦めてはいけない。 最後の、終り方もいい。 こんな土方歳三もいてもいいのだ。 | ||||
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なるほど・・・。 読み終わって、唸ってしまいました。いい意味で。土方歳三を始めとする、幕末に生きた男たち。 徳川慶喜であり、勝海舟であり、小栗忠順であり。。。彼らが思い描いた夢と、彼らの生き様がびしびし伝わって来ました。 会話から、彼らの思いが痛いほど読み取れます。夢に向かう男たちの決意、すがすがしさ、失意などなど。。。そして、土方歳三、散華の瞬間。ああ、こういうのもあるんだ・・・と。史実の大きな流れを崩すことなく、これだけの作品が出来上がるとは、さすがとしか言いようがないです。 | ||||
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土方歳三が主役、ということで、読みました。 結果は・・・面白い! 剣に生きるだけではなく、時勢をしっかり見据える目を持った土方さんであり、新鮮な気がしました。物語も、江戸から始まるのではなく、すでに京で名をなした頃から始まります。勝海舟、坂本竜馬なども登場します。これらから、土方歳三が主役ではあるけれども、"新選組"を描いているというよりは、幕末の、男たちの生き様を描いているように思いました。土方さんと山南さんとの関係もいい。山南さんの脱走の理由が本当にそういうことならいいのに・・・と思わず思ってしまいました。土方さんが蝦夷に行くわけも・・・。とにかく、全てにおいて新鮮な感じを受けたこの小説。下巻がどうなるのか、本当に楽しみです。 | ||||
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今まで読んだ新選組の本の中で一番、意表をつかれました。内容的に好き嫌いが別れると思うけど、私はこういうのもありかと思った。土方さんと山南さんとの関係も新鮮! ここの2人は仲いいです。 | ||||
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黒龍の柩というタイトルと、土方歳三が主人公であるのに引かれて購入。大きなひとつの夢に向かって動き出す徳川家の臣たちとそれを助ける土方。西郷達の勢力を破って夢は実現するのか?後半になればなるほど死が迫ってくるのではない展開で、こんな状態なのにラストはあの有名な散り方になるのかしら?と思っていたところ、伏線が登場、もしや…と思っていたら、そのもしやなラストでした。 一味違う新撰組副長土方歳三の物語です。 結構一気に読んでしまいました。面白かったです。 | ||||
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文句なく面白いです。 ぐいぐいと読み進んでしまいます。幕末の配役は新撰組を中心にそろえていますが、見方をかなり角度を変えて話を展開させています。 土方歳三といえば「燃えよ!剣」ですが、まったく違った展開。 幕末ハードボイルドと言ったらいいのでしょうか? | ||||
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上巻に続き、一気に読んでしまいました。 幕末の男たちの夢にかける思いが伝わってくる名作でした。 そういえば、女性は出てこなかったか・・・幕末のおなじみの配役を使って、もしかしたらこういうことがあったかもしれないというストーリー&キャラクター設定で。 歴史小説のジャンルではないですね。やはり幕末ハードボイルドでしょうか?ただラストに向けては史実としての結果が判っているだけに、ストーリー展開がある程度読めてしまうのは致し方ないか・・・という感じでした。しかし上下巻を一気に読ませてしまう力は充分にある力作です。 一読の価値は充分にあります。 | ||||
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列強に付け入られる隙を与えないため、朝廷軍とは非戦を貫く。幕府は瓦解させるが、蝦夷に徳川慶喜を担いで新国家を建設する。男たちの夢だった。男たちとは坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜自身、榎本武揚、そして土方歳三。 その夢に気づいた西郷隆盛は竜馬、小栗を謀殺。江戸から北に逃れた徳川慶喜を追う。前巻で激しく生き方を模索していた土方歳三は夢に賭ける。追いすがる薩摩の間諜を追い払い追い払いつつの北行き。甲州、会津と転戦する土方。薩摩の剣豪中村半次郎との果し合い。正史を変えない範囲で新たな物語がつづられていく。 あぁこの本のテーマは男の夢、男の生き方なんだと実感できたとき、北方謙三が用意したラストの意味がわかると思った。それにしても上巻でもそうだったが、下巻はいよのこと女っ気がない。 | ||||
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ハードボイルド作家として依然より「男」を描き続け、ここのところ三国志など歴史物も手に染めている北方謙三が新撰組と土方歳三を材に取り上げるのは不思議ではない。小説や映画、漫画も含め再三描かれてきたテーマをどう料理するかは見もの。史実にはっきりしない部分が多く自由が効く三国志と異なり、本人の写真が現存していたり、また司馬遼太郎の名作品がある中、新たな”北方”土方を描いていくことはかなり難しかったのではないかと推測される。 上巻は池田屋事変の最中から始まり、鳥羽伏見戦後、江戸に帰還したあたりまでを描く。司馬遼太郎が「燃えよ剣」で描いた“司馬”土方歳三は倒幕・佐幕といった政治向きの話はかかわらず、剣の道のみに生きるが、本作の“北方”土方は勝海舟、小栗忠!順、坂本竜馬といった人物に会い、影響を与えられつつ、どう生きるべきか、新撰組をどうしていくべきか考えるなど内省的な面も描かれる。司馬作品では鳥羽伏見での敗走後は、甲州鎮撫隊や近藤勇との訣別などの展開が駆け足になり寂寥感を伴うが、本作ではこの段階で土方は江戸でも激しく模索する。 最初、新撰組総長の山南敬介が活躍するのにちょっとびっくり。史実では組を脱走したということで切腹させられるのだが、土方と思いを同じにする聡明な人物として描かれており、どう決着をつける(脱走に至るか)でハラハラ。沖田総司の同じ病を患う娘との交情や随所に現れる白刃による戦闘シーンも印象的。 クールで聡明な土方歳三という基本スタイルは変わっていないが、新たな一面を見せる“北方”土方も!決して悪くない。 最終的な評価は下巻に譲るが期待を込め4つ星。 | ||||
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池田屋事件から、五稜郭での戦いまで、新しい国を夢みた人々の話。夢を共有した土方歳三を中心に、勝海舟、小栗忠順、夢を阻止しようとする、西郷隆盛などを中心に話が進みます。幕末おなじみの面々も、総登場といった感じです。 夢を実現するための政治的な駆け引き、腹の探り合い、裏での暗殺など、読み応え十分。また、戦闘シーンも読み応え抜群。薩摩NO1の剣客、中村半次郎 対 土方歳三、中村半次郎 対沖田総司など、夢の対決が読めます。人々の想いが、情念が、押さえ気味に書かれていても、時にあふれ出してくる文体も、酔います。ボリューム、読み応え、内容、文句なしに満足。会社や学校休んで読んでも悔いなし、と思わせる本です。 | ||||
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