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自来也忍法帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
自来也忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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中古本なので経年劣化を覚悟してましたので、状態がきれいでよかったです。本の内容は、時代ものにミステリーを織り込んでしまったので、どっちつかずになったのが少し残念でした。 | ||||
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50人以上の子供がいた11代将軍家斉治世下の忍法帖。 本当に子作りが好きだったんですね、この将軍。 主要人物のひとりも家斉の子供です。 ヒーロー自来也、ヒロイン鞠姫、それに敵のボスと、中心になるキャラクターがいてストーリーがしっかりした痛快エンターテインメントです。 忍法精水波。 放出しつくして死んじゃうなんて、くノ一忍法帖にも忍法筒涸らしという似たのがありましたが、いやぁ、本当に忍法って素晴らしいですね。 | ||||
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ハリーポッターの魔法で全て解決じゃないんだから。ラストのシーン、ここまで忍法が万能だと興ざめしてしまう。忍者同士の戦闘に忍法を使うのは良いけど、謎解きには使わない方が良いのかなぁ、と感じた。 | ||||
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忍法帖には「忍法八犬伝」や「風来忍法帖」「銀河忍法帖」など、お姫さまが主人公のファンタジー・タイプが何本かある。本作もその一篇で、主人公は藤堂藩の鞠姫。 忍法帖のお姫さまキャラクターはとても素敵だが、一人の美人女優が役名を変えていろいろな忍法帖に出演しているようなもので、結局みな同じだ。鞠姫も例に漏れない。 もちろん風太郎は意図的にそのように造形している。忍法帖の本当の主役は物語そのものであり、ストーリーを躍動させるために登場人物、特に創作キャラを極端に類型的かつ軽量に作って動かしやすくしている。 本作は伊賀・服部家の末裔が領地回復を目指して藤堂藩をのっとろうと暗躍するお家騒動のストーリーで、そこへ将軍家斉の第33子!、オシで精薄という徳川石五郎が鞠姫の婿として押し付けられ、甲賀忍者の家来を伴ってやってくる。忍法対決としては伊賀くノ一 vs 鞠姫+謎の白頭巾「自来也」の構図だ。 非常に軽いのりの講談調ファンタジーであり、白頭巾に白羽二重着流しの自来也(背中に七代目団十郎の自来也首絵入り!)を派手に登場させるなど、昔日の東映時代劇を思わせる展開。爽やかに勧善懲悪で終わらせており、江戸忍法帖に近い雰囲気だ(しかしもちろん、忍法対決の描写は子供向けではない)。 自来也の正体は? という興味で引っ張るわけだが、ネタは最初から割れている。それでも明るく軽快にテンポよく展開していくので面白く読める。読後に何の感慨も残らないところがいい。 なるほどという、知ったかぶりのネタになる要素もない。「自来也」は、明代にその名の怪盗がいたという中国の小説をもとに、感和亭鬼武が文化三年に読本(よみほん)「自来也説話」を書き、それが歌舞伎狂言に脚色され人気となった ぐらいか。 | ||||
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山田風太郎さんの忍法モノ、とにかく面白いです。 凄惨な場面が多いのに、テンポや展開の良さにグイグイ 引き込まれていきます。 子供の頃に 伊賀の影丸 とか 仮面の忍者赤影 に親しんだ世代 なので、忍者の話はワクワクします。でも、この話は映像化 したらR18ですかね。 以前 映画化された時に原作を読んだら、映画以上に面白く、 これは凄い作家さんだと思いました。TVの時代劇は無くなって いきますが、“これぞ痛快時代劇“ って感じです。 | ||||
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最近はなんでか皆、ジライヤを知ってるらしいので読んでみた。アニメになった某ナルトは見てないんで関連性は分からりりません。山田風太郎作品は石川某の絵の魔界転生の漫画版しか読みきったことが無い。 エロはエロなんですが、エロと平行して今ではあんまり描かれない感じのまっすぐな乙女のヒロインが描かれ、読後感は爽やかです。少女小説かというほど爽やかですね、殆どネタばれですが。文章も読みづらくはなかった。忍法せいすい波より、髪文字が面白いなと思ったっす。(どうでもよいが、ひきまると読んでいたら終わり近くなってガママルとふりがながあったので地味にどうなのそれと思った。ふりがなを読み飛ばしたかな……?) | ||||
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エロ忍法炸裂! 藤堂藩の嫡男が、江戸城の将軍の前で 身体中の精液を出し切り命を果てる。 という、とんでもない出だしで読む者を引き込む。 ★四つは山田風太郎の作品としてはということで。 | ||||
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笑いあり、サスペンス有り、エログロ有りの娯楽小説の見本とも言うべき物語だ。 藤堂藩の若き跡取りが、奇妙な死に方を上様の前でしてしまい、ここから話が始まり、藤堂藩を守る為に、鞠姫は、上様の33番目の息子、石五郎との婚約で逃れようとするわけだが、この石五郎が、白痴症で失語症。そのくせスケベ心だけは凄まじい男。 対する鞠姫は、美人だが言いたい事ははっきり言う行動派の姫様。 その二人に襲い掛かる伊賀忍者達。 何故伊賀忍者は彼ら二人に襲い掛かるのか? そして彼らを助ける謎の白頭巾、白羽二重、隈取をした謎の忍者、自来也! 自来也は、何故二人を助けるのか?伊賀忍者は何故彼らを狙うのか? そして自来也の正体は? 全編通して、話はテンポ良く進み、全く退屈しません。 また、石五郎と鞠姫の新婚初夜。石五郎と藤堂采女とのやり取りなど、笑わせるシーンも多く、そして山田風太郎作品にしては珍しく、勧善懲悪ものの、安心して読め、芝居がかった展開やキャラも楽しめる、これぞ歌舞伎級の娯楽小説です。 | ||||
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山風には珍しい勧善懲悪モノ。「江戸忍法帖」は典型的なそれだったが、これは相当ひねって一応覆面主人公が誰なのかなかなか分からないように工夫はしてある(それでも推理に慣れている人なら見破ってしまうだろうが)。正義の味方は普通はかっこよく聡明で強く颯爽としているという常識を覆したところから出発していて、それがラストの痛快さを倍増している。極度のマイナスから極度のプラスへ一挙に上り詰める時この落差(昇差?)が生み出す爽快さと言ったら! 鞠姫の気持ち分かる! 作品としての完成度とかは問題じゃない。こんなに明るい気持ちで読み終えられるものにそんなもの必要なのか。大好き!! | ||||
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鞠姫様の婿を暗殺しようとする、くの一5人衆。それに対するは、ピンチのときに必ず現れる全身白ずくめの謎のヒーロー、忍者「自来也」 講談社からも角川文庫からも出版されていないので、あまり書店で見かけない本だが、ほかの山田風太郎作品同様、とてもおもしろい。隠れた名作だと思う。前もって言えば言うほどつまらなくなるからこれぐらいしか書けないけど、他の山田風太郎作品を読んで「あ、これおもしろいなー」って思った人なら買っておいて損はないはず。 | ||||
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