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江戸忍法帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
江戸忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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忍法帖長篇の第2作で、破天荒な第1作「甲賀忍法帖」から一転して軽いノリの作風だ。いかにマンネリを嫌う風太郎とはいえ、こうも簡単に違う調子で話を作ってしまう能力には驚く。 主人公は四代将軍・家綱のご落胤で、名前がなんと葵悠太郎。しかも育ったのが足柄山! 角兵衛獅子の姉妹や水戸黄門まで登場するという昔懐かしい子供向け時代劇の設定で、筋立ては呆れるくらい陳腐。物語の進展も紙芝居のごとく軽く早い。 エロ度は低く、グロテスクな場面は少なく、ほぼハッピーエンドで爽やかな終わり方。ただ、敵役の甲賀七忍の忍法だけが忍法帖らしく奇っ怪なものになっている。 つまりこの一篇は昔風のシンプルな娯楽時代小説のパロディであり、そこに忍法帖の忍法を適用したらどうなるかという、一種の実験的な試みと見ることができるのではないか。結果はどうかというと、そこそこ面白く仕上がっている。作者の自己採点ではB-C級らしいが、まずAに近いB級ではないだろうか。 | ||||
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敵の甲賀七忍の強さは充分伝わるのですが、どうも主人公、葵悠太郎がそんなに強いのか?と、思えるくらい、主人公の影が薄かった作品です。 話的には面白いけど、主人公に魅力を感じず、甲賀七忍が、残り四人になったときの、『報酬の分配』を決めるシーンに、個人的に気を取られ、そのときの会話が妙に人間臭くて、その時の四人が凄い好きです。(笑) 野生的な美少女だが、主人公を健気にお慕いするお縫。 敵の姫君であり、育ちが良いのに、積極的に主人公に迫る鮎姫。 甲賀の薄幸の美少女、お志乃の三人のヒロインも魅力的ですが、私はどうしても甲賀七忍のくノ一、葉月の「旦那様の浮気防止」の台詞に、完全に彼女に惚れました。(笑) 出てくる女性に魅力はあります。 でも水戸黄門はともかく、『あの二人』は要らなかったと思います。 | ||||
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シリーズ2作目の本書。 一作目の「甲賀」同様のテンション、奇想さを期待してしまうが・・・ あとがきの著者と菊池秀行氏の対談の抜粋に、「少年小説みたい」「B級にさえ入れていない」と著者自身の本書評が記載されているが、最初は私も著者の謙遜かと思っていた。 しかし、読了後に同様の印象を持ちました。 甲賀七忍とその背後に控える柳沢吉保の悪党っぷりがドギツクない。 (攻勢に廻っているのは序盤だけなので悠太郎を窮地に追いやるという印象が希薄。そして、随時女性陣に欲情するぐらい) 対する悠太郎も七忍を一刀流を以って駆逐していくのだが、どう剣技に秀でているのかが解りにくかった。 冒頭、悠太郎を護る三達人を秒殺した七忍が女性に倒される点に疑問を感じた。 更に、光圀配下のO三郎・O之進の登場(発表誌の威光でしょうか)には辟易した。 本シリーズは、常に余韻深いラストを以って読者を愉しませてくれるのだが本作に到っては・・・・・。 厳しいコメントばかり申し訳ありません。 | ||||
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